今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『「人生を楽しむ」ための30法則』(講談社)です。その中から「良き仲間に囲まれる」という題でブログを書きました。
本書の中に「人間のたった一つの義務」という心に響く文章がありました。
◆小林正観さんは、こう語る(『幸も不幸もないんですよ』マキノ出版より)。
生まれ変わりがあるかどうかは、誰も分からないし、証明できない。あの世がないと思っている人は、今生、悪の限りを尽くしても、あの世がないのだから、死後に罰(ばち)などは当たらないと思っている。
しかし、もし仮に死んでから、あの世があることが分かったら、「しまった。最悪だ!」とうろたえるだろう。だが、生まれ変わりがあり、あの世もあると信じて、前世より今世と徳を積み上げ、人格を磨いてきた人にとっては、あの世があろうが、なかろうが関係ない。
仮にあの世がなかったとしても、何も「しまった!」と思うことはないからだ。つまり、損得勘定から言っても、「あの世はある」「生まれ変わりはある」と信じたほうが得だということ。
人は、生まれたからには、必ず死ぬ、という定めを持っている。損得勘定から言っても、「生まれ変わることが義務」だと思ったほうがいい。また、この世に起こることには、いいとか悪いとか、幸とか不幸もない。すべて、見方しだい、考え方しだいだ。
その根本にあるのが感謝。感謝のメガネをかけてみれば、すべてが、当たり前ではない、スペシャルな、感謝すべきことに見えてくる。「それがあったおかげで」という「おかげさま」の心だ。
感謝は、地球上の全生物のなかで、たったひとり、人間だけに与えられた権利。この権利をしっかり行使するかどうかで、その人の運が決まる。そして、死に往くとき、「ああ、いい人生だったな。楽しくて幸せな人生だったな」と感謝で死ねるかどうか。
感謝の気持ちで日々くらしたい。
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