仏性を拝む
今日のおすすめの一冊は、森信三氏の『下学雑話(かがくざつわ)』(致知出版社)です。その中から「量は質を凌駕する」という題でブログを書きました。
本書の中に「仏性を拝む」という心に響く文章がありました。
◆メンターだった人が、あるときから急に老害になることがあるという。そのきっかけは「敬意」。若い人たちへの敬意がなくなったときに、老害となるのだという。それは、相手の中に「仏性」を見ることができるかどうか、でもある。
白隠禅師坐禅和讃(わさん)の中に「衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の他に仏なし」という一節がある。「私の心の中に仏様がいる。私と仏様はまるで水と氷のようなものだ。水と氷は別のものではないように、自分と仏様も別のものではない。」
まさに、自分の中にも、他人の中にも、「仏性」を見ることができるか、だ。
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