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3つの変化

今日のおすすめの一冊は、藤原和博氏の『処世術 自分らしく生きる方法』(ちくま文庫)です。その中から「人に元気を与える人」という題でブログを書きました。

本書の中に「3つの変化」という文章がありました。

戦後70年のお手本だったアメリカ型ライフスタイルも、ヨーロッパ型ライフスタイルも、もちろんいい所はあるけれど、私としてはこの辺で、新しい日本型が出てきてもいいのではないかと考える。 

そのためには端的に言って、次の3つの社会のありようがゆっくりとでも変わってくれるとありがたい。 

一つは、土地が安くなって住まいの値段が売買賃貸ともに手ごろになること。 私たち個人が高い土地を敢えて買わない決断をすることも、この関係の正常化に一役かうことになるだろう。住宅だけでなく車や他の商品についても、自分自身の鑑定眼を信じて、もう一度ナンボのものかを見直そう。 

二つ目は、広い意味でサラリーマンの比率がもう少し下がること。 私のようなフェローシップをはじめとして、企業と個人の新しい関係を創り出すために様々なチャレンジがなされてよい。

副業も週末起業ももっと奨励されるべきだ。 また子を持つ親には、次の時代を生きる子供たちを標準化の罠から逃れさせる努力も必要だ。新しい世界観を子供たちとともに創っていこう。 

三つ目は、日本流の個人主義が徐々に浸透していくこと。 そろそろ、個人と個人、個人と社会の新しい関係創りを始めよう。そのためには産業社会の側も、ブロードキャスト型(企業からの発想)からコーポラティブ型(個人か らの発想)へシフトしていく必要がある。

逆にそうした社会システムの支えが強化されなければ、個人は勇気をふるえない。この分野へのベンチャー企業の進出を大いに歓迎したい。 

総じて言えば、社会的には、住宅と教育と企業の雇用という3つの社会システムが変わっていく一方で、人生を生きる私たち一人一人が、日本風自分流の「処生術」に 目覚めていくことだと言える。 

いや、もう私たちは目覚め始めている。あとは如何に自分流にデザインしていくかだ。 新しい時代の「処生術」とは、自分の人生の主人公になるために、世の中と自分との新しい関係をデザインする方法だ。

時代が大きく変わっている今、子どもたちの教育も変わらなければなりません。「小学校に入学した子どもの65%は今はまだ無い職業に就く」というキャシー・デビッドソン氏の言葉があります。

現在ではこの65%という数字にはエビデンスがないことがわかっていますが、いずれにしてもかなり大きい確率で、今はない職業につくことは確かです。つまり端的に言うと、(小学校入学の年齢を6才とすると)16年後の未来など誰もわからないということです。

そのためには、親こそが新しいことに挑戦し、アップデートを繰り返し、成長し続けることが必要だと思います。

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