マイナスを減らすのではなく、プラスを増やせ

今日のおすすめの一冊は、樺沢紫苑氏の『毎日を楽しめる人の考え方』（きずな出版）です。その中から「人生は楽しむためにある」という題でブログを書きました。

本書の中に「マイナスを減らすのではなく、プラスを増やせ」という心に響く文章がありました。

悩み、ストレス、「つらいこと」「苦しいこと」を減らす努力は、 もしできるのであれば、可能な範囲で行っていくべきです。 しかし、あなたの悩み、ストレスがすべて取り除かれた ところで、あなたは幸せにはならないのです。

「-10」が「0」 (普通)になるだけです。「-10」(最悪)が「+10」(最高) には、なりません。 「楽しい出来事」「うれしい出来事」があって、「楽しい」 感覚が生まれ、「幸せ」という感情が湧き上がります。

今日1日から、「苦しい出来事」「つらい出来事」をすべて取り除いても、それは「苦しくない1日」「つらくない1日」 にはなるでしょう。「言い換えると「普通の1日」「平凡な1日」です。「楽しい 1日」「素晴らしい1日」「最高の1日」には、ならないのです。

多くの人は、「マイナスを減らす」ことに精神エネルギーと時間の多くを費やします。私のYouTubeチャンネルでも「『嫌なこと』を考えないようにする方法」「人の目を気にしなくなる方法」のような、「自分の欠点を改善する」 「自分の苦手を克服する」といった内容の動画ほど、再生回数が爆発します。

しかし、そろそろ気づいて欲しい。どれだけマイナスを減らしても、「ちっとも幸せになれない」ということも 実際、あなたの人生も、そうではありませんか? それよりも、プラスの出来事を増やすべきです。

「楽しい!」 「うれしい」「おもしろい」「おいしい」「癒やされる」「気 持ちいい」。それらは、遊び、趣味、休息、リラックスに よって、簡単に実現できます。

たとえば、私は映画が大好きです。仕事に追われて、大変な1日でも、21時には仕事が終わっていることが多いので、21時からの映画のレイトショーに行きます。 最高におもしろい映画と出会えたなら、「こんな作品と出会えて幸せ」「何て素晴らしい1日だったんだろう」と、最高の気分で1日を締めくくることができます。

「マイナスを減らす」ことよりも、「プラスを増やす」ことを考える。そのほうが、はるかに人生が楽しくなるし、 幸せに生きられます。

欠点を減らしても、長所は増えないといいます。舩井幸雄氏はそれを「長所伸展法」といいました。長所を伸ばすこと、すなわち、得意なところ、上手なところを伸ばすことで、欠点は自然と消えていくということです。

まさに、マイナスを減らすことではなく、プラスを増やしていくことと同じです。

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