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探求の達人になる

今日のおすすめの一冊は、神田昌典氏の『探求の達人』(実業之日本社)です。ブログも同名の「探求の達人」として書きました。

本書の中で「探求の達人になる」という心に響く言葉がありました。

小学校、中学校で探究的に学ぶ姿勢を身につけ、高校で課題探究にのめり込んだ子たちの中で、 難関大学、 中堅大学に進む子がぞくぞく増えている。信じられないかもしれませんが、これは事実です。
一般選抜では手が届きそうにない大学に、学校推薦型選抜 や総合型選抜で見事合格していく。こんなルートが、もうすでにできあがっているのです。
「でも、そういう子たちはもともとの成績がいいんでしょう?」と思っている皆さん。 それは従来の大学入試のイメー ジです。 そろそろ、そこから離れましょう。 大学も社会も、今求めているのは世の中を変えていく人材 です。
知識を詰め込んだだけでは対応できない、難度の高い課題の解決に力を発揮してくれる人を求めているのです。 知識だけあっても世の中を変える人にはなれない探究学習は、そうした要請に応えられる子どもたちを育てていきます。
教科に関しての知識は、もちろんたくさんあるに越したことはありません。 けれども蓄えた知識は、使ってこそ勉強した意味が生まれます。 レゴにしても、ブロックをどこまで高くできるかを競っても、積み上げるだけで創造性は生まれません。 色も形もさまざまなパーツを組み合わせ、 好きなものを自由につくり上げていくからこそ、おもしろいのです。
これは、以前は「AO入試」と呼ばれていた「総合型選抜」の仕組みと同じです。総合型選抜は、大学側が求める人物像にマッチした学生を選抜することが目的です。そのため選考方法も大学によって個性化しています。
いずれにしても、学習成績以上に「何に取り組んできたか」「それによってどのような学びがあったか」「それを活かして大学で何を学びたいのか」が重視されます。つまり、「総合型選抜」は、探求を深めてきた子ほど挑戦しやすいといえます。

大事なことは、結果的に探求学習を続けていくと、大学選択がゴールではなく、通過点になるということ。何かを学びたいから大学に行くのであって、有名大学に行くことがゴールではないということだ。大学がゴールだとするとそこで燃え尽きてしまう。

今後、探求学習で鍛えられた若者が実社会にどんどん出てくる。探求学習を知らなければ、ますます若者と離れていくばかりとなる。

大人も子どもも、探求の達人になる必要がある。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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