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失敗をネタにできる人

今日のおすすめの一冊は、櫻井秀勲(ひでのり)氏の『人にかわいがられる男になれ!』(三笠書房)です。その中から「かわいがられる」という題でブログを書きました。

本書の中に「失敗をネタにできる人」という心に響く文章がありました。

人の集まる場所では、成功談より、失敗談を多く話すほうがトクです。 たとえば口説き話になったとき、モテてモテて困る、といったら、座がシラけてしまいます。あるいは投資話になったとき、自分は儲かっていると自慢したら、どうなるでしょうか? 

もしかすると憎しみを抱かれるかもしれません。 ここでよく考えてみましょう。口説きにしても投資にしても、仕事の能力とはまったく関係ありません。そんな成功話をしても、一文のトクにもなりません。それどころか、他人の憎しみを買って、仕事の能力以外でダメ社員の烙印を押されてしまうかもしれません。

上の人にかわいがられる前に、同僚や飲み仲間の人気を得ることは、実はとても大切です。なぜなら、上の人たちは、そういう男こそ間違いないと、高く評価するからです。場合によっては、同期の中でいちばん先に役職につけても、反対が起こらないどころか、納得されることだってあるからです。 

同性の仲間に愛され、人気を得る男は、間違いなく人間味があります。この人間味は、 みんなの前で失敗談を語れるところから生まれる、といえるのです。 失敗談を自分から語れる人は、実は自分に自信があります。いま現在、うまくいっているからこそ、失敗談を打ち明けられるのです。

いまはまた、仲間の笑いがとれる男でないと、人気は望めません。 吉本興業の芸人が東京に進出して成功していますが、とりあえず、みんなを笑わせるキャラでないと、周りからかわいがられなくなったのです。

明石家さんまの番組を見ていると、彼は必ず自虐的な失敗談で笑いをとっています。では周囲のタレントたちは、いつもいつもさんまは女に失敗しつづけていると思っているのでしょうか? 

誰もそんなことは思わないでしょう。 多くのタレントたちは、自分たちを楽しませるために、そんなネタを、オーバーに話してくれていることを知っています。だからこそ、さんまは自然と兄貴分に推されるのです。

「利口ぶるよりバカになれ」という言葉がありますが、本当のバカであれば、バカになれるはずがないのです。 よく飲み屋や電車の中で、利口ぶって「○○監督の采配は間違っている」などと大声で話しているサラリーマンがいますが、こんな人が周囲にかわいがられることは、万が一にもありません。

◆自分の失敗談を面白おかしく話せる人は、自分に自信を持っている人だ。自信があるとは、お金もちとか、成功しているということではなく、自分の今までやってきたことを、「すべてよし」と悔やむことなく、受け入れ、肯定しているということ。

自らを肯定し、受け入れている人は、失敗や、弱みを隠すことなく、サラリとさらけ出せる。

人は、秘密主義で、暗い人より、おおらかで、屈託のない人を好む。ドジや大失敗は、大受けのネタ。ネタ作りと思っていれば、どんなに難しいチャレンジも恐れることはない。

「利口ぶるよりバカになれ」
失敗をネタにできる人でありたい。

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