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楽しそうに生きるとは

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『100%幸せな1%の人々』(中経出版)です。その中から、「後ろ姿を見せて生きる」という題でブログ、書きました。

「後ろ姿を見せる」とか「背中を見せる」といいますが、時に間違って使われることがあります。それは、昔の職人のように、何も説明せず、「無駄口聞かず、オレの仕事を黙って見て覚えろ」とか、「技を盗め」というようなやり方を、「背中を見せる」と勘違いしている人がいることです。

それは単にコミュニケーションが下手だとか苦手な人が、コミュニケーションをとらないことの理由にしていることが多いです。本来の「後ろ姿を見せる」とは、「実際の行動」を見せることです。たとえば、いくら口では「遅刻は絶対にしてはダメ」と言っても、言っているその本人が実際に遅刻ばかりしていたら説得力はまるでなくなります。

また、中小企業や商店で後継者がいないという問題も同じです。その社長や商店主が、毎日を楽しそうに、ウキウキしながら仕事をしていたら、しかも休みもちゃんと取り、給料も大企業なみにもらっていたとしたら、それで跡を継がない息子や娘さんがいるでしょうか?実際には、本当に難しい問題ではありますが…

子どもにどんな説得をしようが、いい条件を提示しようが、父親や母親のそのときの姿が楽しそうでなかったら、子どもはそうなりたいと思うはずがありません。中小企業や商店主にとって、跡継ぎがいるかどうかは、本当は親の通信簿みたいなものかもしれません。

それは、苦しいことを隠して、楽しそうなことだけを子どもに見せろ、という訳ではありません。いいことも、悪いことも見せ、時には親がケンカしてる姿もみせ、それでもなお、「親が楽しそうだったから」と跡を継ぐ、というのが理想形です。

まさに、良寛さんの句「うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ」です。「今まで、楽しいことしかなかった」、なんていう人生は本当はありえません。けれど、辛いこと、嫌なこと、ひどい仕打ちをされたこと等々があったとして、それらを後から振り返ってみて、「ああ、あれも今となっては楽しい良い思い出」となればいいのです。

過去はオセロのように、全部ひっくり返せます。そして、どんな嫌な思い出だって良き思い出に変えられるのです。「ああ、あれがあったから今の私がいる。ありがたいなぁ」と。すると、すべては「終わりよければすべてよし」になります。それが楽しそうに生きているように見えるのです。

過去の嫌な思い出を、ネチネチといつまでも引きづっている人は、楽しそうに生きているようには決して見えません。楽しそうに、面白がって、嬉々として、おかげさまと感謝しながら生きる人生でありたいです。「後ろ姿を見せる」ってホントに大事ですね。

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https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12617102987.html


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