9月5日 メキシコシティ
昨日からメキシコシティにいる。
ずいぶん前に編集者のマルオさんと東京で話したときに「メキシコに関する本を作ろう」ということで、ひと月前にチケットを買ったのだった。
「メキシコに関する本」というのは漠然としすぎているので、テーマをもう少し詳細を話しあうと「タコスに関する本」となった。それでもまだ漠然としすぎている。そして、それはたぶん「タコスに関する本」にはならないと私は思っている。
きっと現地にいくと印象も変わるし、体験や知識が増えるとテーマも変わっていく。実はすでにこれまで紆余曲折あった。自分もきっかけはなんだっていいと思っていて、写真さえ撮れれば、もっと言うと旅さえできればそれでいいとも思う。
マルオさんは3週間前にすでにメキシコシティに入っていて、昨日到着した私を空港まで迎えにきてくれた。
マルオさんは滞在中ひとりタコスを食べまくり、すでにちょっと飽きている様子。
シティの中心部にマルオさんが借りてる部屋へ荷物や機材を置いてマルオさんと一緒にさっそくタコス屋巡りへ。
ただ日本と15時間の時差で、なおかつ東行きのフライトはむちゃくちゃ眠くなるのでフラフラ。街を歩いているけど目が開かなくて、でも屋台のタコスを食べるとちょっと元気が出る。
メキシコは初めてきたけど、事前にほとんど何も調べていなかったけど、ただ湿度も少なくて過ごしやすいなと思った。でもこれから行く地方によっては気温も変わるし、環境もがらりと変わるだろう。
メルカド(市場)で果物ジュースを飲みながらマルオさんの部屋に帰る。
今後の方針などを話し合う。とりあえず北へ向かうという感じ。必要なものは明日揃えましょうということになった。
一旦、部屋の床で寝ていてウトウトしていたけど、また目が覚めて、夜遅くまでやっているタコス屋へ向かった。
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