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2024年から始まる新しいNISA制度と今年で終わるジュニアNISAのお話

これは、FOLIO Advent Calendar 2023 の11日目の記事です。
今回は来年2024年から新しく生まれ変わるNISA制度の中でも、今年で終了となるジュニアNISAに着目し、来年の新NISAに向けてどのようにしていくかを考えてみたいと思います。


まず、2024年から始まる新しいNISA制度については、金融庁の「新しいNISA」に関するHPや銀行、証券会社のHPなどでもたくさん取り上げられているのでここではポイントだけ記載します。

新しいNISA制度のポイント

  • 非課税期間が無期限になる

  • 非課税投資枠が拡大し、1人あたりの非課税保有限度額が1,800万円になる

  • 年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠は240万円

  • つみたて投資枠と成長投資枠を併用できる(年間最大360万円)

  • 非課税投資枠を再利用できる

ジュニアNISAは2023年末で廃止されます

次にジュニアNISAについては、こちらも金融庁のHPに掲載されている通り、2023年末で終了となり2024年以降は新規購入ができなくなります。
ただし、2023年末以降に非課税期間が終了するものについては、子どもが18歳になるまで非課税での保有を継続できます。

なぜジュニアNISAに着目したのか?

では、なぜ今年で終了となるジュニアNISAに着目したのかというと、4年前からジュニアNISAを始めたものの、今年で制度終了になるため、来年からどうしたらよいか?を考えるきっかけとして整理をしてみました。

私がジュニアNISAを始めたのは4年前で、その年の一般NISA投資枠がいっぱいになったこともあり、非課税枠をもっと使う方法は無いか?と制度を調べたことがきっかけでした。
うちは妻と子ども二人の4人家族で、現行のNISA制度では一般NISAとつみたてNISAは併用できないため、手段としては子ども二人分のジュニアNISAが使えると考えて始めてみました。
2年前のブログでも書いた通り、子どもの教育資金は主に変額保険を利用して運用を行っていましたが、保険の場合は運用状況の確認がしにくいことや税制面のメリットがNISAの非課税に比べると見劣りするということで、ジュニアNISAにシフトしようと考えました。
ただ実際に始めてみると、子どもの証券口座開設やその管理、払出しに制限があるなどあまり使い勝手が良いとは言えない制度だったことや、金融機関側も制度対応に必要なシステム投資に莫大な金額がかかる割に収益がほとんど見込めないことから、ジュニアNISAを利用できる金融機関も限られていました。
他にも、せっかく子どもの口座で資産運用を行っているので、お金の話などを子どもとしてみるきっかけに利用しようといろいろ試してみましたが、小中学生の子ども相手では難しかったというのが実状でした。。

来年以降は子どもの教育資金をどう貯める?

では、来年以降ジュニアNISAが制度終了となる中でどのように教育資金を貯めて運用するかを考えると、元に戻って自分のNISA口座を使うのが良いと考えています。
2023年までにジュニアNISAで購入し来年以降に非課税期間が終了する分は、子どもが18歳になるまで非課税で保有を継続できるので、そのまま置いておき、子どもが18歳になった時か、受験や進学などでお金が必要になった時に解約することを考えています。
新NISAでは年間の非課税枠がつみたて投資枠と成長投資枠を合わせると現行制度の3倍(360万円)になるので、自分の口座だけで十分な金額を運用できそうです。そうすることで、ジュニアNISAで煩雑となっていた子ども二人分の口座管理が不要となり、売却分は翌年に非課税枠が復活するので、資産の入れ替えもしやすくなります。しかも制度が恒久化されるので、5年ごとのロールオーバーを気にすることが無くなり、お金が余ったら運用に回して、ある程度まとまったお金が必要な時に一部を取り崩すという、まさに本来の資産運用のあるべき姿に一歩近づくと思います。

はやく来い来い新NISA

そんなわけで、来年から始まる新しいNISA制度は使い勝手が格段に良くなったので、とても待ち遠しいです!
現行のNISA制度(一般、つみたて、ジュニア)はひとまず役目を終えておさらばですが、もういくつか寝たらNISA制度が刷新されるので楽しみですね。
はやく来い来い新NISA!!

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