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令和6年度スタート時の保育ニーズ速報値をお伝えします。

みなさん、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

カタグルマの大嶽です。

まずはセミナーのご案内です。


▪️新着セミナー

「働きやすい職場づくりのために知っておきたい保育園における労務問題とその対応策」

新年度が始まり、4月から新入職員の先生方を迎えられた方も多くいらっしゃることと思います。


新入職員の皆様には、まずは安心して働ける環境を提供していきたいところですが、
先月には、保育士一斉退職のニュースがちらほら…職員の退職により、園児の受け入れが困難となった事業者もありました。


退職理由には、「パワハラ」が挙げられていましたが、
常識を逸脱した非情な言動もあれば、
慢性的な人手不足の中で不満が蓄積し、「パワハラ」的な叱責が引き金になり退職につながったというケースもありました。


一斉退職に至ってしまうまでにいったい何があったのか…
未然に防ぐことはできなかったのか…

内情までは詳しく伺い知れないものの、
他人ごとではないと感じられている方も少なくないのではないでしょうか?


そこで、本セミナーでは、日本で唯一の保育教諭の資格を持つ弁護士の鳥飼総合法律事務所の木元有香先生をゲストにお招きし、
保育施設内における労務問題と、その対応策についてお話しいただきます。


ZOOMによる無料のオンラインセミナーですので、
法人内ならば何名でもご参加可能です。

既に120名を超えたお申し込みをいただいており、このペースですと200名程度になると思います。

特に園長以上の管理職の皆様にお聞きいただきたい内容ですので、
是非お気軽にご参加ください。


「第4回保育防災カンファレンス-2024-」

4回目となる「保育防災カンファレンス」に1回目からずっと講演させていただいております。

私のテーマは、

「緊急時に強い組織になるためのマネジメントとリーダーシップ」

です。

防災はもはや、

「いざという時の対策ではなく、日常業務」

として、捉えた運営上の重要業務になりつつあります。

その重要業務のために、普段からどんなマネジメント、リーダーシップを取るべきか?

ポイントは、

・アジリティの強い組織
・現場へのスムーズな権限移譲の方法
・ネットワーク型組織の作り方

でしょう。

管理職の皆様は、是非上記画像をクリックしてお申し込みください。


さて、ここからが本題です。

新年度を迎え、この時期になると今年度はどんなスタートを切ったか、保育ニーズに変化はあったのかなど、当年度の保育ニーズ把握をするにあたり、コンサル先やカタグルマユーザー、知り合いなどの各方面から情報が入ってきます。

しかし、個別ケースですと、生々しい情報は入るものの、地域の違いや母数の関係上、傾向を掴むのは不足やリスクが生じ、各個別の事業者の単年度の結果では変数が多く、正確な傾向が掴めません。

そこで、私がこれまで10年ほど色々な形でニーズ調査をしているのですが、そのうちの一つにある定点観測を行っています。

それが、

「東京都世田谷区の保育ニーズ」

です。

「一つの地域を見ることの方が偏りがでたり、リスクなのでは?」

と思われるかもしれませんが、一方で、毎年度定点で一つの地域をウォッチし続けると、その年度の傾向が明らかになりやすいものです。

特に、

・東京都という国内最大の保育市場である
・その中でも世田谷区は人口が最大である
・23区内における住宅地の象徴的な市区町村である
・行政としても保育ニーズや状態の可視化がしっかりとされている

などの理由から、国内の保育ニーズの定点観測にとても向いている地域なのです。

では令和6年度4月はどんな傾向が見えたのか、令和4年度4月との比較ベースで以下にまとめたいと思います。

▪️申込数(保育ニーズ)
0歳児 ▲9.2%
1歳児 +6.9%
2歳児 +15.7%
3歳児 ▲15.0%
4歳児 ▲26.0%
5歳児 ▲26.2%

▪️空き定員数(需給バランス)
0歳児 +36.5%
1歳児 ▲29.6%

▪️第一希望人数別の割合(競争環境)
0歳児
 ・3人以下 ±0
 ・20人以上 ▲50%
1歳児
 ・5人以下 +40.6%
 ・20人以上 +3%

他にもデータはありますが、特徴的なデータなので、共有しました。

まず、0歳児の申込数は皆さんが想像する通り、9.2%減少しています。
年々少しずつ減少しています。

0歳児の空き定員数が36.5%も増加しているのですが、人数で見ると、申込の減少数ほど空き定員は増えていません。

むしろ、令和5年度よりも空き定員は減っているのですが、特徴的なのは0歳児で20人以上第一希望があった施設が半減している点です。

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