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新しい保育園をつくるプロジェクトVol.3

みなさん、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

カタグルマの大嶽です。

最近のトピックスとしては、複数の業務アライアンス契約がスタートして、パートナー企業様とともに走り始めています。

企業経営において、生産、販売、技術、システムなどの業務アライアンスや、資本提携などの資本アライアンスは成長トリガーになることは言うまでもありません。

一方で、アライアンス先の選定というのも極めてセンシティブな経営判断、意思決定です。

エクイティファイナンスなどの資金調達や投資契約、銀行との融資交渉、資金繰り、労務管理、リクルート、あらゆる業務委託発注などもそうですが、これまでのサラリーマンコンサルタント時代では全く経験してこなかったことがスタートアップの起業と経営においては実務として数えきれないほどあり、当然その度に自身の意思決定をしているのですが、その都度これまでの自分自身のビジネス経験の質やそこで培われたケイパビリティが問われています。

緊張感や不安、プレッシャーがないと言ったら嘘になりますが、またそれもスタートアップの面白いところです^_^

また、新しいプロダクト開発も、2ヶ月ほどかけてようやく全体の要件定義を終え、開発フェーズに入りました。

年明けリリースに向けて皆様に価値を感じていただけるよう、進めていきたいと思います。



さて、ずいぶん日が経ってしまいましたが、「新しい保育園をつくるプロジェクト」の進捗をお伝えします。

私が理事を務めている、奈良県田原本町の社会福祉法人すこやかの保育園が2月に開園されます。

基礎工事が着々と進んでおります。

また、保護者説明会もスタートしました。

9月、10月の説明会で、現時点で約60名の方にお申込みいただいているようです。

田原本町は奈良県ですが、大阪のベットタウンでもあり、人口も増加傾向、さらには今後交通インフラの整備により、益々流入が増えることが予想されます。

こちらは田原本町の森町長のサイトになりますが、詳細が述べられてます。

先月末に厚労省から令和4年度4月時点での「保育所等関連状況取りまとめ」が発表されてますが、田原本の保留児童数と待機児童数の合算では奈良県内で、橿原市、大和郡山市、天理市、奈良市に次いで多く、町に限って言えば県内で最も多い状況です。

子育て世帯の流入が増えたことが要因ですが、待機児童、保留児童は早期に解消しなければなりませんし、少なくとも今後数年は保育ニーズが増加する可能性が高いことから、その受け皿として機能させていかねばなりません。


最近のミーティングでは主に、保育計画、プログラムの方針、さらには開園準備のための一つ一つの工程における役割分担やスケジュール決めを行っています。

とは言っても私は助言をしているだけで、先生方が主体となり進めていただいています。

そこで、改めて「自園らしさ」について考えさせられます。

社会福祉法人ChaCha Children & Co.の迫田CEOの「自園らしさ」の定義をお借りすると、

1.想いや情熱を持つ
2.子ども観を明確に定義する
3.パーパスやビジョンの制定
4.保育者の人材像を定義
5.理念に沿って決断を繰り返す
6.自園らしさが出てくる

というステップがあると仰っております。

そもそも自園らしさというのは、他と比べるものでもなく、作為的に作るものでもなく、保育が始まる段階で定義できるものでもなく、保育を通して自然と浮き上がってくるものです。

一方で、子ども観、理念や方針が抽象的であればあるほど、自園らしさも抽象的になりがち。

そして、自園らしさというのは、子どもたちへの保育に直結しますし、当然最も影響を受ける因子です。

例えば、主体的な保育を掲げ、コーナー保育などの環境構成やドキュメンテーション、サークルタイムなどによる実践によって子どもたちの自己肯定感や好奇心、考える力を育む保育が自園らしさなのであれば、子どもたちは、それらから最も影響を受けるでしょう。

それによって得られる体験、学びや気づき、成長を親も保護者も感じることで、共感、感謝、忠誠心、満足などの正の感情が醸成されるのですが、自園らしさが見えなかったり、おかしな方向を向いていると、その感情が高まらなかったり、逆の負の感情になることもあり得ます。

その状態では今後も地域に無くてはならない持続可能な園にはなれませんし、ブランドというものも築かれません。

開園前のこのタイミングではまだ仮説で良いので、子ども観をベースとした理念、ビジョンとそれに紐づいた人材像、独自の実践、活動を追求していくことが大切だということです。

まだまだ時間はあるので、このあたりのアップデートを先生方には是非していただければと思います。

一生懸命法人、園のために考え、議論していただいている先生方に感謝です!


ではまた。

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