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今後益々多様化する働き方と弊社の考え方・取り組み

みなさん、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

保育施設向け組織・人材育成クラウド「KatagrMa」を展開している株式会社カタグルマ代表の大嶽です。

今回は現在の働き方とその課題について、弊社の事例も交えて考えてみたいと思います。

まず、働き方が変化した時代背景として、ここ10年で、働き方の価値観やワークライフバランスの環境も多様化しました。

それに伴ってさまざまなライフスタイルに合わせた働き方を従業員側が求め、労働人口不足の中、それに応じた環境や制度を企業が整備する必要が急速に高まってきました。

2018年からスタートした働き方改革関連法はその代表で、残業時間の上限や有給休暇の取得義務、フレックスタイム制の拡充などが行われましたが、それ以外にも、短時間勤務制度、在宅勤務、副業制度なども徐々には増えてきました。

そこにきて言うまでもなく、コロナ感染の大流行が挙げられます。

特にリモートワーク、在宅勤務は職種によってはもはや当たり前になりました。

我が家もそうですが、子育て中の家族においては在宅勤務はとてもありがたい環境です。

我が家は妻の勤務する会社が週に2回在宅勤務可能なので、それ以外の日は出勤です。

よって、その日は私も在宅勤務にする日があります。

息子は小学校、娘は保育園なので、娘の保育園への送り迎えはもちろんのこと、息子の学童のお迎え、毎日のようにある2人の習い事への送り迎えなどが在宅勤務にすることにより随分と楽になるのです。


このように、近年の時代の変化に応じて働き方は大きく変化してきましたが、一方で弊害も出てきたようです。

その中でも象徴的なのは、リモートワークによる弊害です。

一般的にリモートワークの弊害と言われるのは以下になります。

1.コミュニケーション不足
2.
勤怠管理
3.
セキュリティ
4.
部署間の不公平さ
5.
社員のモチベーション

この中でも特にコミュニケーション不足が最も声が多い弊害になると言われてます。

従業員同士が直接顔を合わせることがなくなると、気軽な相談やお互いの進捗のチェックができなくなり、雑談や気軽な対話からちょっとしたアイデアが生まれるという機会も減ります。

さらに、相談や情報共有の機会がなくなると、生産性やチームの結束力が大きく低下してしまう可能性もあります。

また、5の社員のモチベーションにも影響が出てきます。

オンオフの切り替えが出来なくなり、一体感を感じる機会も減り、それによりリモートワーク時のサボりなどが出てきたり、集中力が欠如するということがあります。

このようなケースが徐々に出てくると会社としてはオンライン状態を維持することを強制したり、小まめな業務報告を強いるなどの管理強化をしなければならなくなり、さらにモチベーションを下げることになります。


働き方の多様化に応じた仕組みを積極的に導入することはとても大切なことですが、このような弊害に対してもある程度クリアにしておかないと、会社としては不安でしょう。

また、社員がこれら制度やルールに対して腹落ちしていないと、面従腹背と言われる、手段であったはずの「やること」が目的にすり替わり、納得感のないまま仕事に取り組む、具体的には「社員のやりたくないのに、やっている振りをする」などの行為が横行します。


弊社は現在9人のチームで動いています。

その内訳は、正社員が6名、業務委託(副業)が1名、学生アルバイトが2名ですが、それぞれの働き方や環境を整理すると、

・正社員の1名の居住地が秋田県、学生アルバイトの1名が香川県でフルリモート勤務

・正社員の1名はほぼフルリモート勤務(短時間勤務)、学生アルバイトの1名は週1のみオフィス勤務

・業務委託(副業)メンバーはフルリモート勤務

・残りの私も含めた正社員の4名は週1-2回でリモート勤務(特に固定しておらず基本在宅でもオフィス勤務でも自由)


という、メンバーは少ないですが、既にややカオス気味、、笑

になっています。

もちろん組織がまだまだ小さいからこそ出来るという点はありますが、

・私自身が性悪説よりも性善説を大切にする
・メンバーに対する信頼、信用
MVVをベースとした繋がりがベースにある

ということにより、働き方については特に厳しいルールを設定しておりません。

ただこれだけは、というルールを設けているのが、時間外勤務について。

弊社カタグルマでは、就業規則には記載してないものの、8時以前、19時以降の社内外問わず、業務自体もそうですが、チャットやメールなど、業務に関するコミュニケーションも原則禁止にしています。

これは、働き方改革の側面も当然ながら、決められた時間内で集中的に業務を完結させる習慣化により、生産性を高めることを目的にしています。

そうでないと、ダラダラ遅い時間まで働くことが癖になり、明らかに生産性を低下させてしまうからです。

これは私自身が前職時代から意識してきたことで、仕事が出来る人ほど、どんなに仕事量が多くても早く帰るし、終わらせる忙しいふりをしない、一方仕事が出来ない人ほど、遅くまで残ってるし、終わらない、何なら遅くまで残ってることに美学を感じている、忙しいふりばかりする、という実体験から大切にしていることです。

さらに、先月から有給休暇が付与される社員が出てきたので、当たり前ですが、これからは有給休暇はマストで取ってもらいますし、会社は取りやすいように努力したいと思ってます。

今でも会社によっては実質有給休暇を使わせない、上司が取得に対してよく思っていない、というケースがあると聞きますが、全く理解ができない。。というかこの考え方自体がパワハラですよね。

これは当然の権利ということと、それ以上に、メンバー一人一人ワークライフバランスの充実が人生そのものを豊かに生きる上で大切であるという考え方のもとです。

趣味や旅行で使うのも良し、帰省や家族に会うためも良し、自己研鑽で使うも良し、大切なのは個々の人生が豊かで楽しく充実したものになるための活用が出来るかの方だと思っています。

私はカタグルマという組織を通して、人生を豊かにしてほしいと思ってます。

私たちのバリュー、

1.変化と進化を楽しもう 
社会、業界、お客様、仲間、自分自身が、今この瞬間から変わること、今この瞬間よりも前進することを楽しめる人になろう。そしてその変化と進化に合わせて最適な価値を提供し続けよう

2.個性と謙虚さを磨こう
自分が持つ個性を発見し、尊重し、誇りをもとう。一方で、驕り高ぶらず、素直に他人の意見を聞く姿勢を大切にしよう。そしてそれらを磨き続け、プロフェッショナルになろう

3.仲間と共に夢中になろう
企業としてワンチームになろう。働く仲間に感謝と尊敬の気持ちを持って、助け合い、支え合い、ともに夢中になろう。そして、チームを通して豊かな人生を創ろう。
カタグルマ Value

のうち、太字になっている、

3.仲間と共に夢中になろう

「チームを通して豊かな人生を送ろう」という部分がそれであり、豊かな人生を送ってほしいために、チームという組織の仕組みや制度を活用してほしいという願いも込めています。


「セレンディピティ」

という言葉をご存知でしょうか?

これは、「偶然の出会い」という意味で、セレンディピティは「総移動距離」に比例すると言われています。

旅行などの物質的、身体的な移動距離によるセレンディピティは分かりやすいと思いますが、読書、新しい体験、コミュニティなどの心理的移動距離も同様です。

リモートワークが増えると、物質的にも心理的にも総移動距離が減るので、このセレンディピティが失われます。

つまり、イノベーションの源泉が失われるということであり、私が唯一リモートワークの増加により懸念していることです。

私たちカタグルマはお客様とのやり取りを100%オンラインにて行っています。

それによる弊害として、お客様コミュニケーションの観点もそうなのですが、チームメンバーの「移動」が少ないことにより、セレンディピティを得る機会を奪ってしまっているのではということを経営トップとして危惧しています。

そこで今後は経費の一部を活用して、カスタマーサクセスメンバーには、その営業経費分で訪問したいと思うお客様先に自由に訪問できる制度を作ることにしました。

こちらから「どこに行ってきて!」という指示を前提とせず、本人たちの意思に完全に任せます。

あの園長に会いたいから!
どうしてもあの法人とお付き合いしたいから!
色々ご迷惑をかけてるのでお詫びも兼ねて、、

どんなことでも構いません。
本人たちの自主性に委任します。


以上、これからの働き方について、弊社なりの考え方ややり方をご紹介させていただきました。

まだまだ創業1年半で、何も整備されていないのですが、それでも特にバリューに基づいて、少しずつ環境を整えていきたいと思います。

何か参考になれば幸いです。


ではまた。

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