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"にんじん"エンジンとともに10年

これは、DevLOVE Advent Calendar 2019「それぞれの10年、これからの10年」の16日目の投稿です。


自己紹介

複数のメディアを自社運営する、IBIという会社で、エンジニア部門に在籍をしています。

10年前の起きたこと「"にんじん"頂戴」

10年前の2009年のクリスマスイブ、人生で最も大きな出来事が起こりました。妻にプロボーズした日です。

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今回は、妻の名言「"にんじん"頂戴」について話します。

妻とは、一時同僚になった時がありまして、妻がよく言ってた言葉に、「"にんじん"がないと人は動かない」というのがあります。
ここでいう、にんじんは、「馬の鼻先に人参をぶら下げる」やつです。

10年前の"にんじんをぶらさげる”への考え

「会社という組織に所属している以上、報酬をもらっているから、それが"にんじん"で、それが足らなければ、転職すればいい。それ以上のなんらかの"にんじん"を頂戴というのは、甘えでしかない」というのが、当時の私の考え方で、この話をすると、平行線だとっていました。

当時の私は、部門内は一人、開発自体はパートナー3社にまかせ。パートナーを叩き、上がってくる物をひたすらバグを潰していく日々でした。

10年後内製チームが誕生して"にんじん"は今

それから、会社の事業拡大に伴い、チームメンバーが増え、チームをカイゼンさせるために、内製化を図り、そしてチームメンバが増えていく過程で、最近、”にんじん”ついて考えがかわってきました。にんじんは、仕事に対する、モチベーションであり、動機付として必要。そして、その動機付けは、単に報酬だけではないと。

"にんじん"=動機付け(外的動機付/内的動機付け)

先ほど、書いたとおり、"にんじん"とういう言葉は、私は動機付けと考えています。

動機付けには、『外発的動機付け』と、『内発的動機付け』があります。(詳しくはザッソウ本世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 、元文献は、自己決定理論(エリック・シュミット; ジョナサン・ローゼンバーグ; アラン・イーグル; ラリー・ペイジ))

外発的動機付け

『外的動機付け』は、10年前の私のやり方で、賞罰(アメとムチ)でやるやり方。「アメ(金)と、ムチ(怒号?)で人を何も考えさせず動かし、ひたすら開発させて、ひたすらQCして、リリースして、さようなら。」の状態です。一見、これは、各プロセスをひたすら、最適化できそうです。しかし、色々なムダを払います。(詳しくは、稼働率100%男が、稼働率100%をやめるジャーニー

ムダもありますが、問題なのは、弊社が、自社メディアを運営している会社であること。リリースしたら、終わりでは、ありません。常に、ユーザに応えるカイゼンをしていく必要があり、クリエイティブさが求められます。『外的動機づけ』では、指示する必要最低限のことをやらせるもので、そこにクリエイティブというものはありません。そして、なりよりも、「辛い」。私一人でやるのならいいのですが、メンバーが増えていくと、ついてこない。

内発的動機付けこそ、もっともおいしい”にんじん”

『内的動機付け』は、内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態。「それをやっていて楽しい」、「興味がひかれる」等、その仕事に対する関心があることを言います。よりクリエイティブになれます。妻のいう、"にんじん"とはこのとことであったのかと考えています。実際、妻は、会社という組織を離れ、フリーランスのデザイナーになり、顧客である経営者の皆様と直接話し、顧客企業と並走しなが、クリエイティビティを活かし、プロダクトを制作しています。もちろんフリーランスですから、報酬もありますが、クリエイティビティがあるからこそ、成果がでていると考えています。

内的動機付けあるのか?

今のチームで、内的動機付けで、みんなが動けているかのか?

「自分自身が何をしたいか?」、自分で考え、リーダーはそれを引き出し、仕事をうまくアサインしていく必要があります。そのためには、ザッソウが必要だと考えています。今、そのため、毎日の朝会、そして定期的に1on1を行ってます。引き出すことができているのか?引き出してもアサインができるか?まだまだ、発展途上。至高のにんじんをもとめて、耕しています。

そして次の10年

私の尊敬する、「レイ・クロック」は50歳を過ぎて創業し、帝国を作り上がました。次の10年、直近は至高のにんじんをもとめつつ、人生100年時代の次の50年のために、至極のにんじんを手に入れていきたい。そして、にんじんエンジを提唱してくれた、妻と共に、歩んでいきたい。

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