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政策金融公庫融資:最終一歩手前

人生を情熱的に刺激的に荒々しく、ジェット中島です。

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日本とベトナムを股に掛け、

①建築・内装デザインの請負業務@日本
(顧客:日本、制作:ベトナム)
②内装のプロジェクト管理業務@ベトナム
(内装プロジェクトを顧客の代理人となって手配し、成功の手助けをする)
③マッチングサービス@ベトナム
(施主と発注業者を結ぶプラットフォームの開発)


を行い、「仕事に遊び狂える世界の実現」を目指している。

そして、今回は融資面談の続きということで書いていこう!

融資の面談は2020年6月1日に終わり、
6月8日以降には連絡があるとのことで今は結果待ち

執筆をしているは6月8日の9:00なので、結果が出る直前というわけである。

前回までどんなやりとりが行われてのかを確認したい人は下記URLを
参照して欲しい。
https://note.com/hironakajima/n/n5c9b6564ef84

実はこの週末に先方から電話があり、少しだけ進展があった。
お金を貸し出すのに重視する点を先に書くと、下記だった。

・再現性のあるビジネスをやっているのか?
・しっかりと返済が出来るのか?
→継続な受注を受けているのか
→身の丈にあった融資金額を希望しているのか
・国家資格をもっているのか?

なるべく、前後のやりとりも見て欲しいので会話形式で書いていく。

では、どうぞ!

電話が掛かってきた

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先週用事があり、新小岩のルミエール商店街を歩いている時に電話があった

担当者
「政策金融公庫の◯◯です。こちらモンケープの中島さんですか?
何点かお尋ねしたいことがあってご連絡しました。
今お時間大丈夫でしょうか?」

ジェット
「はい、大丈夫です。」

担当者
「御社の定款をみさせてもらったら、ITという項目が多かったのですが、確か内装ですよね?どうしてITが入っているんですか?」

会社設立前には定款という活動概要を決めて申請する。
弊社の業務内容は下記の通りなのだが、内装よりもITの項目の方が多い。
(12個中9個はITに関する業務)

その為、この質問を聞かれた。

■定款に記載の事業活動内容
1.  インターネットを利用した各種情報提供サービス
2.  インターネット等のオンラインを利用した市場調査、宣伝及び広告等の受託
3.  インターネット等のネットワークシステムを利用した通信販売業
4.   パッケージソフトウェアの利用技術・研究開発及び流通
5. ソフトウェアプロダクト及び関連ソフトウェアの研究開発及び流通び流通6. コンピュータ及び周辺機器の販売(レンタル・リースを含む)保守サビス
7. コンピュータの利用による情報の提供
8. 建築及び設備に関する設計、企画並びにコンサルティング業務
9.CG、映像及びイラストの企画、制作、デザイン、販売及び管理
10. CADによるデザイン、設計業務
11. 内装に関するデザイン事業
12. 前各号に付帯関連する一切の事業


ジェット
「内装に関わる業務をITで行っていくからです。

一般的に内装でイメージされる工事請負は行わずに、デザインイメージの仕事がメインになります。

依頼を日本の顧客から請けて、ベトナムで制作していくという形になります。
よく言われるデザインのオフショア業務です。
これがデータ処理、つまりITに当たるのでこれで取っています。

また、今後本当に我々でやりたいのはIT、特にAIディープラーニングを使った技術、で内装業界が抱える根本的な悩みを解決することになります。

マッチング(今後やろうと思っている事:内装業者と顧客を結ぶプラットフォームの構築)も先の3年間の業務に据えていますが、
それが関連しそうなところの申請も全部取っています。」


担当者
「わかりました。
でもなんでわざわざベトナムに行って仕事をするんですか?
それであれば日本で注力してやった方が良いと思うのですが・・・」

ジェット
「デザインのオフショア業務だけだったら、日本にいるだけで良いのですが、
プロジェクト管理とマッチングのサービスは、
ベトナム国内で展開するサービスになります。

こちらは現地の顧客向けに行うので、現地にいて、現地の顧客の要望をはっきり掴める状態にしておかないと商売にならないんです。」


担当者
「わかりました。では次の質問を聞いてもよいですか?
中島さんは建築士の資格等はお持ちですか?」

ジェット
「いえ、私はもっていません。」

担当者
「では、建築士では無いということですね?それでは内装の業務はどうように遂行していくのですか?」

ジェット
「今協業している会社さんが1社あって、そこに一級建築士が在籍しています。
私がプロジェクトに入る時は、建築士をチームメンバーに据えて、全体を管理していく役目を担っていきます。

オフショアの場合は、受注前の動きは私が行って、受注後の実務を建築士が行うという形です。

また、現地におけるプロジェクト管理業務も今年の後半以降は行いますが、
その時は私がプロジェクトのリーダーとして、建築士を使う立場になります。

彼らに指示をだして顧客の意向を反映したデザイン、図面、素材の選定をしてもらいます。」

公庫側としては、話しに辻褄があっているか確認をしたい。

今後取り組むビジネスは今までやってきた事に関連しているのか?
それで儲けを生めるのか?
本当にベトナムに行く必要があるのか?

そこを払拭するための質問だろうが、これは次に聞かれる質問にも繋がっていた。


融資金額について

転載資金についても聞かれた

担当者
「申請書には”転載資金”として600万と書かれていますが、これはベトナムで使う資金ですか?」

ジェット
「ご理解の通りです。3ヶ月分の活動費用が200万円、創業費用が70万円、事務所工事が110万円、複合機が50万円、その他細かいのに150万くらい必要という計算で600万円で計上しています。」

担当者
「日本ではこういった費用は掛からないですか?」

ジェット
「日本はあくまで営業窓口としており、最初の3ヶ月は直接出向いて営業活動をしますが、基本的にはテレビ会議で営業活動を行います。
オフィスもバーチャルだけに留めて、コストは最小にしています。」


担当者
「そうですか・・・それで1200万円という融資額を希望されているのですね。
受注も早速されていますが、今の実績ではこの額は難しいんですね。
どうですか、まずは300万借りて返済実績を積み重ねた後に借り増ししていくのは?」

ジェット
「私が今後はベトナムがメインの活動拠点になるので、この融資の実行の為だけに日本に帰るというのは出来ないんですね。なので、借り増しではなくて一括で借りたいです。」

担当者
「でも、1200万円となると返済も大変ですよ。5年で返すとしても月々20万円ですよ。それに加えて利子も発生します。」

ジェット
「一見私の計画は無謀に見えると思うのですが、最初の段階ではデザインのオフショア業務で売りを立てていきます。

これはデザインイメージを一枚書いて3万下さいというサービスではなく、デザイナーを1人貸し出す代わりに月額でその分を負担してもらうサービスです。

携帯電話のサービスのように一度契約したら、1年間くらいは契約が続いていくサービスになります。

1社さんで1人借りるよりも2人、3人に増やしていった方が業務効率が大幅に上がるので、2021年の末には15人工分を貸し出せるので、これだけで600万円程の売上は見込めます。

そうなれば、20万円分の返済もそうキツい数字ではないと思っています。」

担当者
「でも、それはあくまで予想ですよね?現在実績があるわけではありません。」

これを言われるとキツい・・・

かつて、映画にドハマリしていた時期にみていた『摩天楼はバラ色に』(原題:The Secret of my Success)の台詞をこれで思い出してしまった。


カンザスからニューヨークに仕事を求めてきたマイケル・J・フォックスが実務経験がないのを理由に不採用を通知され、
実務経験があるのかと聞かれるけど、無いからそれを得るために申し込んでいるんだ!

私の場合は自分のお金を出してビジネスをした経験は無い。
前職では「社長」という肩書を貰ってやっていたが、
いつも後ろ盾はあって安心してビジネスに取り組むことが出来た。

ナニワ金融道に出てくるような、支払手形の不渡りが出ないように金策に走り回る町工場のおじさんのような経験も無かった。

今回は理想を掲げ、東南アジアでダイナミックに動き回る為に融資を申請した。

何も無いよりは、300万円でも借りられるだけありがたい。
でも、300万円じゃ足りなすぎるんだよ。

経営者としての評価がこの数字に表れ、現実にぶち当たるを感じていた。

それは実績だけではなく、交渉力、プレゼン力、周りを巻き込む力も含めて
今の自分はこれくらい
なのかと感じていた。

そんな事を一瞬思って、間が開いた後に再び担当者は口を開いた。


担当者
「中島さんは今なにからなにまで自分1人でやろうとしていますね。
ビジネスを成功させる為には、全部やろとせずにまずは大事な営業活動だけに注力してください。

公庫としては、実績が無いところへのに貸し出しは出来ません。

それよりもまずは着実に借りられる金額内にて活動をしてください。」


痛いほど自分が感じている課題を突きつけられてしまっていた。
しかしここでも「はい、そうです」と応じるわけには行かなかった。

おそらくこのまま1200万円でお願いしても通らない。
ゼロサム・ゲームになるくらいだったら、少しでも有利に進めた方が良いと思った。

ジェット
「分かりました。でも100万だけ上げて400万でお願いしたいです。」

担当者
「プラス100万にして何か変わることはありますか?」

ジェット
「先程おっしゃていた営業活動についてですが、HPの改修がこの100万円があれば行えます。
営業メールを送ったその後に我々のHPを見て、信頼出来る企業かどうかという不安は払拭出来て、詳細な業務内容も記載が出来ます。
これがあるだけで大きく違ってきます。」

担当者
「分かりました。では、それで審査に掛けさせてもらいます。
なお、利息は2,6%ですから覚えておいてください。」

と、これで電話は切れ審査前の電話での受け答えも終わった。

マネーの虎だったら、満額に達していないから「NOマネーでフィニッシュです」と栄作に言われているところだった。

簡単に計算してみたら、400万円の借り入れで利息が2.6%だと、

・月々の返済:8万円(5年返済)
・利息金:9000円弱
合計9万弱

になる。
返済額が減る分、気持ち的には楽に感じてしまう部分があるが
オレは自分たちの世界を変えるために、走り始めることを決めたんだ。

理想を持って始めたのだが、まず始めにぶち当たらないといけないのは現実だった。
小さなスタートで出来ることはこの金額だと少ないが、まずはここをクリアしていくのがミッションだか・・・

まとめ


融資の希望額に満たないのがここの時点ではっきりしたから、残念は気持ちは多いにあった。


建築士の資格も持っていない、まだ顧客の開拓も存分に出来ていない、そしてこのコロナで活動にも制限されている・・・

まだまだこの流れを追い風に出来ていない自分に取って出来ることは、現実を客観的に捉えて粘り強く続けていくことに尽きると思う。

誰しもがスタートには順風満帆な風が吹いていたわけでは無かった。

だけど信じている。

いつかオレには風が吹くって!

サイプレス上野とロベルト吉野 "やってやるって" (Official Music Video)



と、越中詩郎ばりの意気込みで締めたいと思う。
こちらの結果は後日伝えていくのが、お見逃し無く!


そして、他の方法での借り入れも探っていこうと思っている。
商工中金セーフティネット4号保証協会付きの銀行借入れ(東京都ならびに中央区)、小規模事業者持続化補助金も今調べているので分かり次第お伝えしていこう!



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