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政策金融公庫の面談完了!

♪Yesterday came suddenly!!

(Yesterday by ビートルズ)


「悲しみは突然やって来た」と訳される不朽の名作の翻訳だが、
ここでは文字通り「昨日は突然過ぎっていった」と受け止めて欲しい。

ということで、昨日である2020年6月1日(月)に、ようやくこの5ヶ月間取り組んで来た政策金融公庫への融資プロジェクト全部の取り組みを終えた。

ただ、結果だけは1週間後

上の歌は昨日までの幸せだった日々を回想する歌だけど、本日の内容は失恋でも無く悲しみを語る内容でも無い。

融資の資料を提出して、どういう風に面談が進んで行くのかを記録書になる。


役に立つ人
・起業して融資面談のやりとりを知りたい人

お知らせは突然に


突然の電話がなった
トゥルルルルー、トゥルルルルー、トゥルルルルー。

2020年5月27日水曜日の14:00頃に見知らぬ番号からの着信があった。
私の携帯には所有携帯、固定電話の転送の両方が繋がるようになっているので
仕事かプライベートかよく分からないので、ビジネスチックに出るようにしている。


お世話になります。モンケープの中島です」と出た先には待望の言葉があった。

公庫
「日本政策金融公庫の◯◯になります。
先日申請のあった資料を見させてもらいました。
面談に進みたいと思っているのですが、ご都合をお聞かせいただきたいと思い連絡しました。」

ジェット
「あ、ようやく組めることになったんですね、早速やりたいです。来週以降であれば大丈夫です。月曜日で面談組める時間ありますか?14:00以降であればベストです。」

公庫
「月曜日の14:00大丈夫ですよ。ではその時間に提出をされた中央区の支店にお越しください。」

ジェット
「はい、お伺いします。その時に改めて提出する物ってありますか?」

公庫
「はい、資料としては前回いただいている物で構わないのですが、追加として以上の物をお持ち下さい。
・パスポート
・事務所の賃貸契約書
・法人の預金通帳
・個人の預金通帳
・源泉徴収票

そして、電話を切って週末明けの月曜日に備えた。

5月7日のGW開けに直接書類を提出しに行った日から数えて3週間半が経った頃だった。
連絡が来るまで1ヶ月半程は掛かると当初聞かされていたので、想定よりもずっと早い連絡だった。

長く取り組んできた融資願いだが、電話が来て胸が高まるというよりも、就職面接のようにこの3日間で何が出来るかな?という考えの方が大きかった。

提出してすぐに面談であれば頭に詳細も含めて入っているが、1ヶ月も経つとボロボロと中身も抜け落ちてしまう。
当然大枠は頭の中に入っているが、細かい数字の裏付けや、計算方法はどう質問されても大丈夫なように再度頭に叩き込んでいく必要があった。

その為、50ページ以上にも渡る自分で作った内容を再び読み返し、面談に備えることにした。

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提出3日前の過ごし方


これを見ている方は3日間もあれば、超完璧な準備が出来ると思うだろうが、実際時間はあるようで全然無い。

色んな仕事も飛び込みで入るし、緊急対応のがあればすぐにその処理をしないといけないし・・・まあ、それでも私は時間はある方だが。


前回提出しに行ったのはGW明けの5月7日であった。その時に提出した資料はしっかりとバインダーにも綴じて、グーグルドライブにも保管して、さらにはKINTONEというシステム上でもバックアップを取っておいた。

だからいつもでどこでも見れるようになっていたが、一番見やすいのはやはり紙だね。
バインダーに綴じた資料を見れるようになったのは、実質土曜日の午後であった。

融資の資料を50枚程の資料にまとめて出したが、作るのも大分苦労した事を思い出した。

ビジョン・ミッション・バリュー創業の動機、取り組むビジネス、簡単なSWOT分析、競合との比較、売り出し方等々等・・・読み返すのにも苦労した。

中でも苦労したのは数字の把握だった、特に資金繰り表の数字は思い返すのに少しばかり時間が掛かった。

通常、収支計画表(PL)で家賃の支払は10万/月という形で計算するのだが、
資金繰り表(キャッシュフロー)では、いつそれを払うのかという事実を元に入力していく。

リアルなお金の出入りが入力してあり、家賃の例でいうと


■合計金額:80万円
・1月:50万円ー5ヶ月分として(敷金:2ヶ月分、3ヶ月分前家賃)
・2月:無し
・3月:無し
・4月:30万
・5月:無し
・6月:無し

という形で入力をしていく。

6ヶ月間で80万円(10万x6ヶ月、敷金20万円)掛かるという事実をお金の出し入れ基準で計算し、手元現金が無くならないようチェックしていく表。

データとしてはエクセルと同等品のスプレッドシートで作成している。
他の資料からデータを複数参照するとなると、作った時は大丈夫だがメモ書きを加えておかないとかならず後で忘れる。

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この時も忘れてしまった数字の根拠を再び整理していったら、あっという間に日が暮れ月曜日の朝を迎えてしまった。

提出当日の過ごし方


当日はまず朝に何をやろうか決めていた。
それはジムでのワークアウトだ。

この1ヶ月半は3密を避けるためにジムは閉鎖されていたが、6月1日からは開くとのことで行ってきた。
これは一種の願掛けでもあるが、ジムでのワークアウトを終えた後は頭が通常よりも動く気がしている。
今日は頭をフル稼働しなくては行けないので、そのために時間は少しばかり取られるがメリットの方が大きいとのことで行ってきた。

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久しぶりだったので、脚・背中・胸を2種目づつ行い、運動不足解消に向けて良いスタートが切れた。

スミスマシーンではバーも90キロほど上がったので、思ったほどは筋肉は落ちていない

そして、慌てて家に帰り本日の予定を立てた。

・8:00〜12:00:内容確認、ならびに必要思資料の準備
・12:00〜13:00:移動
・13:00〜14:00:近くのカフェにて内応見返し

ワークアウトでは束の間の夢見心地気分を味わったが、

家に帰ってタイムテーブルを見ると、一気に現実に戻された。

時間が無いのが分かり、提出資料を見返して数字的根拠をとにかく頭にいれるようにした。

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すると、売上表と収支計画表の資料に一部間違いがあることがわかり
7イレブンのネットプリントサービスにデータを送付して、慌ててとりに行った。


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ついでにコーヒーも買った

が、家に帰ってくるともうそろそろ11時・・・あと1時間しかないぞ!

とにかく、集中して自分が作った資料を読み込む事にした。

すると、YKGの横山さんから着信があった。

横山さん
「今日の面談ですが、やれることはやったので大きな数字だけ頭にいれて臨んでください。
おそらく細かいところまでは時間的な関係で聞かれないと思うので、売上と利益の部分だけいれておけば大丈夫ですよ。」

こういう大事なイベントの直前って、気持ちが逸って焦ってしまって整理が出来ない状態に陥るんだど、横山さんのこのアドバイスでハッと落ち着くことが出来た。
ありがとうございました!!!

そして、12時になりいつものように新小岩駅行きのバスへ向かった。
私にはいつもと違う日常、そして目に見える風景も不思議といつもと違う風景だった。

そう、6月1日から学校が再開されて、街中には制服姿が見えるようになった。
今までは外に出てもなぜか停滞している感じだったのが、緊急事態宣言が解除された共に若い姿が見えて一気に生活に動が戻ってきたような感じだった。

その光景を見れるだけでも気分は少し明るくなり、バスに入ってからはテスト前の受験生のようにただただ話す事の復習をしていた。

新小岩からは秋葉原で日比谷線に乗り換えて、すぐに茅場町の駅についた。

想定通りに13:10頃には到着した。
大事なアポ前には焦って色々な事が頭から抜け出ないように、早く到着して何があっても時間に間に合うようにしている。

ここにも数度来たが、今日は面白い物を見つけた。

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スタバ!

この1ヶ月半は営業を停止していたが再び再開したので、久々のサードプレイスへの入店を喜び一時間を集中することにした。

これが実際の待ち時間のリアルタイム投稿。

この時にmegane_vietnamさんからはメッセージを貰ったが、何気にめちゃくちゃ嬉しかったw

そして、差し迫る時間の中で、

どうしてオレは起業したいと思ったんだっけ?

というところと、売上・利益の部分は死ぬほど頭にいれて、最終面談への歩みを進めた。

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当日の面談にて


もうここに来るのも4回目になるが、これで最後だと思うと感慨も・・・湧いてこなかったw

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いつも通りに2階にあがり、カウンターに行き職員の方に14:00から予約している旨を伝えた。

すると、2mくらいの高さのローパーテーションで仕切られたブースに案内された。
向かい合う席の真ん中には透明のビニルシートが設置されており、コロナの季節感があった。

そして、名刺交換を済ませて持ってくるように言われていた資料を提出し、面談が始まった。

・パスポート
・事務所の賃貸契約書
・法人の預金通帳
・個人の預金通帳
・源泉徴収票


のコピーをすべて提出したが、法人預金通帳では向こうが必要としているページのコピーだけが無かったので、その部分は面談後に対応することになった。

事前に面談はプレゼンではなくただの説明、そして時間も30分ほどしか貰えないと聞いていたので手短に

・アメリカ留学をしていた事
・その後、日本に帰り前職でデザイナーとして仕事をしていたこと
・前職の関係でベトナム赴任になったこと
・ベトナムでの現地の社長としてやっていた経歴
・上記を踏まえた新規ビジネスの概要

を説明した。

そして、今回は1200万円の融資をお願いしているが、なぜそれが必要なのかも数字を交え、要点を押さえて限られた30分を極力活かせるように説明した。

また、先方が気にするのは、「再現性」「返済能力」なのは分かっていたので、しっかりと前職で取り組んでいたビジネスをまずやり、そこでの財政面での基盤を固めるのを強調した。

今後やっていくのは

・ラボ型によるデザインの請負サービス
・内装のコンサルティングサービス
・顧客と業者を繋ぐマッチングサービス

になり、当面はデザインの請負サービスをビジネスの柱に添える事を説明した。

これはスポットではなく、携帯電話のサービスのように継続的に使い続けてもらえる、且つ一度始めてもらえれば請負量が増えていく物だから、財政的には安定しやすいことを伝えたかった。

ジェット
「元々は私もデザイナーだったので、ベトナムに来たきっかけもデザインセンターを作るためでした。そして今後3年から5年程は前職でやっていた日本からのデザイン請負をメインで行っていきます。立ち上げてから2ヶ月なのですが、発注もいただくことができました。」

ただし、もらった回答は必ずしも好ましいものではなかった。

公庫担当者
「中島さんの計画を見ていると顧客獲得が出来たというのは好ましい事なんですけど、まだ創業融資のステージですから最初っから1200万といのは正直難しいと思うんですよね。まずは300万くらいで借り入れして、その後返済能力を見て再度申し込んでもらうというのででどうですか?」

ジェット
300万円だと正直足りないので、せめて1000万くらいまでは引き上げて欲しいと思っています。それであれば不足分を前職の退職金と保険の解約で300万円くらいの金額にはなるので、今回希望している額と同等額は補填できるので。」

公庫担当者
「ただ、顧客がほとんどいない状態だと我々も難しいんですよね。顧客は前職時代から副業として獲得してたりはしますか?」

ジェット
「いえ、副業は禁止されていたので、今ある顧客はこれだけです。」
と話して、顧客リストを再度見せた。

我々でやっているラボ型サービスは月の成果物の量を補償して、バーチャルで人を貸すサービスになる。
通常は1社さん1人の契約から入るのですが、2人借りれば3倍くらいまで成果物の効率を上げられるので、導入すれば売上は上がりやすいビジネスモデルになる。

それを前職で仕事をもらっていた某ディベロッパーを例に上げて説明した。

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上記は実際に提出した資料の一部。

そして、同時にベトナムで行うコンサルサービスも9年間向こうで活動してきており、現地での顧客開拓の為の土壌は作れていて、業務自体も多々眠っている事を加えて説明した。

公庫担当者
「はい、仰っている事は分かります。ただ我々共は実績の方が大事になるので、今現在の売上が少ないのであれば、300万円くらいからの方が良いと思います。300万円も貸せるという確約はもちろんありませんが・・・」

ジェット
「そうですか・・・ただ金額については出来る限り引き上げていただきたいと思っています。

今現在はこのコロナのせいで計画自体も半年くらいは遅れが出ると予想しています。
ただ、そのせいで、我々の顧客も人を社内で採用することに危機感を感じて、外注への切り替えがもっと進んでいくと思っています。

我々のようなサービスは、コロナ後の少人数で回していくスタイルではチャンスが大きくなるので、この半年間耐えればきっと大きく成長していきます。そこを踏まえて審査をしていただきたいです。」

公庫担当者
「分かりました。ではこれで審査に掛けさせていただきたいと思います。」

ジェット
「お願いします。ありがとうございます。」

公庫担当者
「それでは、1週間後に連絡しますのでその時までお待ちください」

これで面談は終わりで1週間後には結果だけを伝える電話が来る。

面談が終わる前に、私の通帳から必要部分のコピーを取るために担当者は席を一瞬だけ外し、戻ってきた。

公庫担当者
「お待たせしました。それではこちらをお返しいたします」
といって、青色の銀行通帳を返してもらい、席を立ち出口に向かってあるき出した。

公庫担当者
「こちら作成するのにお時間掛けられましたか?」

公庫担当者
「はい、3ヶ月間くらいは掛かりました。前職でも現地の社長として仕事をしていたので、その時に学んだ事をフル活用して、収支の計算とかをしていきました。」

その言葉が終わるくらいで近い出口にはついてしまい、挨拶をして建物を後にした。

面談はびっくりするくらい、あっさりとあっという間に終わった。

最後に・・・


この長いプロジェクトもいよいよ後は結果が出るだけとなった。
未熟な私みたいな人間がいかにあくせくしながら、仕事に取り組んでいるかを伝えており、これが最後に報われるかもしれないが、そうでない可能性も多々ある。

起業を志している人には、現実が厳しいことと独立前の準備がいかに必要か
私の事を例に学んで欲しいと思う。

面談を終えて感じたのは、起業は始まる前に始まっており、前職時代から少しづつでも仕事を取り実績を作っておけば、起業時にはロケットスタートが出来ること。

ダメな場合はこの3ヶ月間くらい取り組んだビジネスプランを大きく見直す必要があるが、そうなったらそれで考えよう。

もうくよくよしても意味がないので、後は気楽に構えて待つことにしよう。

では、1週間後の結果に乞うご期待!

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