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『痛いほどきみが好きなのに』

その本を手に取ってページを開いていく、、
そのきっかけは本当に様々です。

次の予定まで少しだけ時間が空いたけどどうしよう、そんなタイミングで入ったことがない本屋なんかを見かける。ふらりと入って、どんな作品があるのかふむふむここのお店は結構最近話題になった小説やビジネス書を手厚く取り揃えているな、とか
そこが古本屋だったりすると、あぁここは文芸関係が多いなとか
なかなか知らないジャンルだけど、かなり前の地理に関する本だ面白い。

とか、思ってふと。
何か大きい衝動に駆られての時もあれば、ほんの些細な、書影が綺麗だとか逆にめちゃめちゃブックカバーがボロボロとか
そんなことで我が手元に全ての本はやってくるわけですが。

この本は、
どうやってウチに来たか、不明!笑

読書好きあるあるだと思います。この本面白そう!と思ってワクワクしながら家に帰り、
今読んでる本が終わったらね、と声をかけて本棚の脇に鎮座させておく。
そして、現在進行している本が終わった頃には
その本の存在をすっかり忘れている!笑

多分この本もそんな調子で、うちの本棚に紛れ込み、日の目を見る日を待っていたのでしょう。たぶん。

まぁ若い!痛いほどあけすけで、皮膚の薄皮を剥いだ、血の滴らないギリギリの皮膚を露わにしたような、若く、一方的で、承認欲求に溢れている
でも、たぶん多くの人の心の奥の方に眠っていた、かつて感じたことのある、ほとばしるような恋愛の津波が描かれておりました。
こんなに、率直であけすけな恋愛ものを読んだのはとても久しぶりで、読んでるこっちが眩暈を起こしそうな、そんな奔流がなんとも苦しいような心地良いような、そんな作品でありました。

何と言ってもこの作品を読む上で、忘れてはならないのが
作者 イーサン・ホークということ。

イーサン・ホークといえば、個人的にも大好きなハリウッドの超ハンサムな俳優さん。本作の主人公・ウィリアムも若手俳優という、明らかに本人の設定で、
あぁやっぱりハンサムな俳優さんはこんな燃えるような恋愛をしてるのだなぁと、頭のどこかにイーサン・ホークがチラつきながら読むことになります。笑
それがいいことか悪いことかは読者次第ではありますが、人物の顔をイメージしやすいという点を考えれば、あまり読書に馴染みのない層にとっては非常にとっつきやすい作品だろうと思います。


たぶんこの本のような、忘れ去られたワクワク本たちが我が本棚にはまだまだたくさん、日の目を見る日を今か今かと待ちわびていると思うので
宝探しをするつもりで、本棚を除いていこうと思います。


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