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【考えすぎるのは良くない】

真面目な人、何かに熱中しやすい人、
視野が狭くなりがちな人が
起こってしまう
不調の理由の1つは

『考えすぎること』
『意識しすぎること』

らしいです。
僕自身もそうだったように思えます。

実はあの為末大選手
ついつい考えすぎてしまって
上手くいかない時があったそうです


こんばんは!ヒロムです

『ウィニング・アローン』
という為末大選手が出した書籍を
最近よく読むのですが
とても勉強になります。

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この本には
彼が現役中に上手くいったことから
上手くいかなかったことまでの
経験談が赤裸々に書かれています。

日本短距離界を8年間引っ張り、
日の丸を背負って世界でも活躍した彼は
実はコーチをつけていませんでした。

『走る哲学者』というと
山縣選手が思い浮かぶかもしれませんが
まず1人目の走る哲学者は
為末大選手だと思っています


中学時から自分で考えるようになり
身長170cmという
アスリート的には小柄な身体でも

世界へ1人で立ち向かい、
2001年エドモントン世界陸上、
2005年ヘルシンキ世界陸上にて
400mH銅メダル2度も取り

男子スプリント界に
初のメダルをもたらした彼は
当時の英雄だったと思われます

為末大ハードル

為末大選手は幼い頃から
「人の話をよく聞く」
「人の話を面白がって聞く」
そんな少年だったそうです

また、自立心が高く
人から指図を受けるのが苦手で
なんでも自分で決めてきたそうで、
コーチもつけておらず、自分自身をコーチングしていました。

為末大さんは小学校時代から
同年代に比べ足が速く、一際目立っていた。
つまり、早熟でした。

早熟の選手は伸び悩むとよく言われますが
彼は自分で考えることができ、
他人とコミュニケーションをとることができていたため、
順調に記録を伸ばしていけたように感じます。

さて、そんな為末大選手だからこそ
陥ったスランプ期がありました
それは本人曰く、
「考え始めの谷」だそうです

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・腕振りの時、脇の閉め方は?
・手はグー?パー?
・スタートダッシュの前傾は低い方がいい?
・腿は高くあげた方がいいの?    etc…

技術について突き詰めると
どうしても「意識」「感覚」が深くなっていき
自分だけではどうしても答えが出ない時が来ます

為末大さんは
当時のトップスプリンターに
自分の走りを近づけようとしたことで
谷にハマったと言います

接地を考え、“ひねり”を考え、股関節を考えたらしい
考え始めてから1、2年が立ち、
マネた選手の動きには近づいたが、力は出せなかった。
そして元に戻ろうとした時、元の自分の走りがわからなくなった。

こうなると、昔のように
何も考えずに
夢中になって走ることが
できなくなってしまった
そうです

これには僕もとても共感しました。
高校を卒業し、大学生になった時
とにかく動きの意識を徹底して
繰り返し練習していました。

すると、考えないで走ることが難しくなり、
意識ばかりに注意が行き、
本来の100%の走りができない感覚が
ずっと続きました

僕が高校から100mの記録が
全く伸びていない原因の一つは
まさに“それ”だと
「ウィニング・アローン」を読んでそう感じましたね。

為末大選手が
この考え始めの谷から抜けた
試行錯誤の過程を3つ紹介します

1.シンプルに考える

意識し始めると、とにかく細かいことに
気にしすぎてしまいます。
でも実際は人間が出す力のほとんどは
体の中心で作られています

つまり、“接地はフラットがいいのか”
“腕振りの際、手はグーがいいのか、パーがいいのか”
などの細部をとにかく追求しすぎることは
研究者がやればいいことだと僕は思います。

競技者としての僕たちは
より最短で速くなるために
体の中心を意識した走りをすることを
追求した方がいいでしょう。

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2.理論を完全にインストールする

考え始めて訳がわからなくなるのは
「自分の型がないからだ」と書で語っていた。
理論とは無限にあり、その中には
自分に合う型がきっとあります。

それをいち早く見つけることが
近道だとも思います。
僕は個人的ではありますが、
「4スタンス理論」に興味を持っています。

人は生まれつき、4つの方に分類され
それがスポーツなどの体の動かし方に現れてくる
と言った理論です。
これも一つの型で面白そうですよね。

為末大さんがやっていたのは
高野進さん(現在の400m日本記録保持者)のもとに
走りを一から教わっていたそうです

大事にしていたことは
「素直に聞くこと」
どれだけ“コーチャブル”であるか、ですね。

中途半端に分かったようなふりをするのではなく
わからないことが1ミリでもあれば
理解に落とし込むまで聞くべきだと思います。

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3.適当にやる

3つ目にあげていたのは
「適当にやる」
真面目な人ほど考えに走り、
スランプに陥ってしまいます。

この谷にハマってから
考え抜いた時に抜け出せるわけではなく、
ある日ふと、抜け出すことがあるそうです。

意識から離れて、
他の何かに夢中になることが大事です。

為末大さんは自分の腕に鈴をつけ、
その鈴の音に集中して走ったおかげで
だいぶ改善されたそうです。


これらは為末大さんが
実際に現役時代に自分の体で実践をしていて
良い結果が出たものだと思うので
伸び悩んでいる選手は試してみてください!!


長くなってしまったので、
それでは今回はこのへんで👋

最近、陸上に関する本を
たくさん読んでいるので
また紹介します!!📚

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