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【中学受験#14】 渋谷教育学園渋谷中学校説明会(Season1)

通称「渋渋」。
前身は渋谷女子中学。「渋幕」こと、渋谷教育学園幕張中・高をトップ校に押し上げた学園長が立て直したことで有名。教育理念の「自調自考」は武蔵でも言っているが、渋渋の学園長が麻布出身というのもあるのでしょう。

去年、妻が参加。
ちなみに、塾の先生曰く、説明会に行ったら行きたくなってしまうから、印象だけで志望校にしないという、逆の覚悟が必要だとか。

学校の説明部分はホームページとパンフレットの内容通りらしく、ちょっと眠かったらしい。校舎8階建てとか、都会だなーって感じ。


渋々の入試について

今まで説明会に行ったところとちがって、入試についての説明が詳しくて参考になった。まあ、ホームページには動画があって、そこで見られるそうだが。

300点満点で、合格最低点は、女子は190点、男子は180点以上が目安。合格最低点は女子ベースで決める(女子の方が志望者が多いので、高くなってしまう)。
算数と国語が100点で比重が理科・社会の倍だから、算数・国語を落とさないことが大切。そして、試験問題の6割で合格できるので、難しい問題を解いて差をつけるというより、とるべきものをとる、絶対に落とさないことが合否に関わってくる。一点にこだわることが大切。

特待生は1年目の入学金、授業料が免除。2年目以降は在学中の成績次第。6年間特待をとる子は滅多にいないらしい。各学年10名程度。
ってことは、トップ10入りで特待かな。

女子は3日程とも難易度同じ。男子は2月2日が一番難しい。1日に開成受けて、3日に筑駒受ける層が受験するから。2日は神奈川の聖光学院もあるから、住んでる地域によって、割れる感じだろうね。
ただ、2日入試の男子は合格者160人中実際に入学するのは30人程度。渋々第一志望ではない上位層が受けにくる日。
5日はいろんな人が幅広く受けるから8〜10倍。男女で70名程度合格。願書締切が前日の23時59分までだから、意外と駆け込みもいける人数か。

国語の対策

今年の入試も例年同様。つまり、過去問しっかりね、ということ。

大問2つの小説と評論。30〜80文字相当の記述重視。部分点あり。漢字や語句は独立大問としては出ず、大問の中の小問として出題。
言葉の重要性が分かること、答えを性急に求めない、前向きに問題解決をするバイタリティ、そんな姿勢を求める。
対策としては、

  1. 過去問で広く対策すること(同じ傾向で出題するから)

  2. 記述の練習をする(本文だけでなく設問の指示をよく理解すること。本文をただ抜き出すだけでは高得点はとれない。メッセージとして伝わる文章を答えでかけるように)

  3. 漢字は正確に丁寧に書くこと(一点一画意識して)

算数の対策

解答用紙がB4の2枚からA3の1枚に変更。答えだけでなく途中式でも評価される。
身につけて欲しいことは、

  1. 計算力(早く、正確に複雑な計算ができる)

  2. 算数的なものの見方や考え方ができる

  3. 説明できる力(式だけでなく、途中式の中に「〇〇さんの歩いた距離」「単位」などが書ける)

答えのみだと満点はとれない。読み取れない、理解できないものは減点。普段から過程を説明できるように練習しておくことが必要。面倒くさがる男子は要注意か。
うちもずっと口すっぱく言い続け、少しずつ改善されてきた部分。一朝一夕ではできないから、日々の学習の癖が出そう。

社会の対策

「自調自考」がモットーだから、自分で考え自分で工夫する子どもが欲しい。
出題のポイントは、

  1. 基礎力をしっかりみる(努力の有無、基本的なことを疎かにしていないか)

  2. 論理性(図やグラフの読み取りで論理的に推測できるか?)←例年このような問題で差が出る

  3. 社会や世界の動きへの関心(ニュースや新聞、日々のアンテナ)

  4. 表現力(自分の考えを相手に伝える答案を。因果関係を図にしたり箇条書きにしたりする練習)

知識を問われたら漢字で答える必要があるが、文章で答える問題の中での漢字のミスは減点の対象ではない。

日々の練習としては、整理してから答えを作る練習をすること。資料、問題文から読み取ることと、何を問われているか立ち止まって考える姿勢が大事。
国語と同じ気がする。

理科の対策

例年通りの問題形式
リード文、会話文形式
物理、科学、生物、地学に分けない。分野をまたいだ総合問題もあり。

必要とする力は、

  1. 理解する力

  2. 考える力(ここを見たい)

  3. 表現する力

渋々の理科の問題は対策しにくいと言われている。丸暗記では解けないから。基本的な知識はもちろん大切に、それを思考のツールとしていかに利用できるか。
好奇心や疑問をもち、自分で調べて考える姿勢、文章で表現して他人に伝わる練習を。
トップ校の入試問題にあるあるの傾向。


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