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【中学受験#3】 麻布中学の文化祭に行ってきた(Season1)

以前、私立中学校の説明会行脚をしていたことがあります。多くの学校が、説明会の中で大学合格実績について、ある程度の時間とります。
そんな中で、麻布の説明会では、
「大学合格実績はホームページに書かれているのでそちらを参照ください」
の一言で終了。それよりも、中高の6年間をどう過ごしてほしいかに力点が置かれた説明に、いっきにファンになってしまいました。

家でも麻布のことを好意的に口にしていることが多いです。
毎年の入試問題もユニークで話題になっていることとか、以前、教え子が受かったこともありました。小学校では神童とか呼ばれていたような子ですが、能力がとてもおもしろかったのを鮮明に覚えています。

そんなこともあって、息子もあこがれを持っています。
その麻布で文化祭があったので、せっかくの機会だから、金曜日の午前中だけ、学校を休んで、息子と行ってきました。

平日の朝、9時半頃に入ったら結構空いていたけれど、時間が経つにつれて、予想以上に人が多くなってきました。行きたいところは、行列だったり入場制限がかけられていたり。

2時間弱くらいで、どうしても行きたいという、鉄道研究部展とピタゴラスイッチ展とプロ野球展を回りました。ボドゲ、算数、化学、生物、チェス、マジックなどは、断念。
1日いても飽きずに楽しめるテーマパークのような文化祭でした。

鉄道研究部では、ジオラマの展示とNゲージを動かす生徒たち。Nゲージの操作はさせてもらえないからこそあちら側へ行きたいという衝動に火がつきます。
中央線の運転士ミューターを体験させてもらえますが、操作が難しい。操作方法の説明をいっきに全部してくれちゃうあたりも、中学生らしい。そんなにいっきに言われてもー、となりながらも必死に運転。
もっとやりたい、ってなってましたが、時間がないから、次へ。


運転シミュレーター

野球研究部では、クイズに答えると野球カードがもらえます。なかなかマニアックなクイズ。
今の小学生は答えられないような。いくつか正解して、好きな選手のカードをゲット。嬉しそう。

  • 1950年台、パ・リーグのある2球団の対決が「黄金カード」と呼ばれていたが、その2球団とはどこか?

  • 2004年に近鉄とオリックスが合併した際、新規参入に名乗りを挙げた球団は楽天とどこか?

みたいなクイズ。セ・リーグ編とか、メジャーリーグ編ととかいろいろ作っていて、作るのも楽しいだろうな、と想像しました。


ピタゴラスイッチは、装置を見ただけでちょっと感動。

ピタゴラスイッチ

動かすと、途中で止まってしまったりで、生徒さんたちはちょっと気まずそうだけど、それでもすごいよ。あれを作っちゃうなんて。
準備のときに待ち時間があると、
「何でも質問に答えますが、何かありますか?」
と言ってくれたので、
「麻布に入ってよかったことは?」
と聞くと、中1の子が即答で、
「自由で、自分の好きなことがとことんつきつめられることです」
って。即答ですよ! いい答え。

息子は「あー、もっといたい」と後ろ髪引かれながら退散。ちょっと距離はあるけど、行きたくなったらしい。自分だったら、どの部に入りたいかなーって、リアルに考えるきっかけになったようです。
子どものモチベーションは間違いなく上がるイベントですね。来年も行こう。

驚くのは、ほとんど教師の存在感がないこと。というか、姿を見かけなかったです。気づかなかっただけかもしれませんが。
少なくとも、複数の教師が絶えず巡回して様子を見ていることはない。生徒の主体性に任せていることが肌で感じられたのはよかったです。

あと、やっぱり人気の麻布なので、志望している小学生や親がたくさん来る。やっている側の生徒は、めちゃくちゃ大変でしょう。金曜日でも、この混み具合なら、土日はどうなるんだろうと、ちょっと恐ろしくなるほど。
でも、生徒としてはそれだけ人が来てくれたら嬉しいだろうし、何より、ものすごく鍛えられるだろうな、と思いました。自分の好きなことを、たぶん夜も遅くまで考えたり、会議したり、作業したりして準備をし、当日いろんな人に喜んでもらえる。いつでもどこでもできる体験じゃない。


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