研究書評「SNSの正の側面、負の側面、そこから考える付き合い方について」


4月27日

今回は人文・社会科学論集31巻p,29~46に収録されている
小寺敦之さんの「「インターネット依存」研究の展開とその問題」を
取り上げた。

<内容総括、選択理由>

この当時から危惧されていたインターネット依存、その実態を捉えるとともにインターネットに依存することの危険性、研究の展開、研究する上での問題点、どこからを依存と呼ぶのかなど幅広い問題に目を向けてインターネット依存をこの当時(2014)から警鐘を鳴らしている。なぜこの論文を持ってきたかというと、SNSと言われて最初に思い浮かぶほど今大きな問題になっているインターネット依存であるが、自分が思っていた依存と同じなのか違うのか、そういったことを調べて自分の研究の舵きりに使いたかったためである。


<内容>

まず取り上げられていたことが、インターネット依存は精神疾患の治療対象として世界の広いところで認識されていることである。インターネット依存とはオンラインコミュニティへの没頭として最初問題視された。当初は内向的な男性特有のものと言われていたが、時代につれて老若男女関係ない精神疾患になった。なお、先行研究も多く存在していてその後の研究の指標になった事柄も多く存在するが、インターネット依存自体の検討をほとんど行っていないことが共通して取り上げられる。つまり衝動制御障害として捉えるのか、小王道依存として捉えるのかのアプローチの差はあるものの「他の依存症と似ているから」という理由で規定されてきた。なのでインターネット依存自体の研究に着手できていないということである。それがインターネット依存研究の問題点である。

さらに話を展開すると「addiction」という言葉は物質へのセイル学的依存を指す言葉であるため、病的ギャンブルにも使われていないため、インターネット依存にも使えるかが怪しい。インターネット依存は当初、病理としての定義に触れない形で生み出され、病理的として認識されるようになったかなり稀有な形なのである。しかも広まるスピードが異常に速かったので目の前で起こっている出来事に急いで名前づけしたものがインターネット依存なのである。

 とにかくインターネット依存の詳しい定義がないため、尺度が難しい。先行研究でも線引きは重要視されていて多くの研究がなされてきているがどの研究も他の精神疾患の疑いがある人にするアンケートを少し変えただけのものあので学術的にはかなり曖昧な基準で判断されている。依存とおいうよりかは熱意や執着という利用者の態度に過ぎないのである。


<総評>

 昨今度々問題視されているインターネット依存であるが、正式な名前というよりは研究者が焦って名づけた事象のような扱いであることに驚いた。この先学術的なアンケートなのか問診票ができてインターネット依存に苦しむ人が少なくなればいいなと漠然的に思った。

5月18日

今回は山本真菜、宮本達哉、木村敦、岡隆の「SNSで問題を起こす人に対するステレオタイプ的認知の調査」という2017年の研究を読んだ。


内容総括、選択理由」

近年、SNSは爆発的に今でも利用者を増やし続けている中でSNSを通した迷惑行為をしてしまったり、犯罪に巻き込まれる状況が目に付く。こうした現状に対してどう言った人がSNSで問題を起こすか、年齢別ではなくどういう性格の人が問題を起こすのかを研究した。

この論文を選択した理由は、自分なりにSNSの負の側面を考えたときにSNSへの依存と共にSNSを使った迷惑行為に対しても頭に浮かんだ。直近で言うと寿司チェーン店の醤油を直で舐めたことをSNSにアップして問題になったりしたことからどう言った人が迷惑行為をしてしまうのかを知りたくなった。

「内容」

大学生68人(男性26名、女性41名、不明1名)に対してアンケートをとる形でSNSで問題を起こす人がどういった性格か考えさせた。質問の内容は「個人情報を漏えいさせてしまう人」→①「有害情報を発信する人」→②「誹謗中傷や悪口を書き込む人」→③「犯罪に巻き込まれる人」→④という4つの項目に対してどういう性格の人かを記述させた。その結果、まずは①であるが一番多くの割合を占めたのは「うっかりしている」次に「危機感がない」であった。②は「目立ちたがりである」、「自己中心的である」が主な理由であった。③は「自信がない」。④は「信用しやすい」という結果になった。どの結果に対しても一般的にネガティブな性格で取り上げられるものばかりが上位に上がった。しかし、どの項目も違った内容の性格のものが上位にきていたことかた、性格によってすることが変わるのかと思った。

「総括」

今回の研究は自分の研究にも大きく活かすことができると思った。多くのSNSによる問題行為が多発している中でその特性ごとに違った性格の人が出てきていることがわかったからである。自分の中の考え方ではどの項目の人も「考えが足りない人」であると思っていたが深く掘り下げてみると性格が大きく要因になっているのであると思った。しかしそれ以上に思ったことは果たしてSNSが問題なのかと言うことである。SNSが出現したことで問題行為が露見しているが昔から比べて今回みたいなそういった性格の人の数が増えたとは考えにくいと漠然に思った。SNSという全世界に発信できるツールができたことで問題行為が目立つだけで今までも問題行為は手を変え品を変えて出現していたと思う。ここから問題行為について調べることもいいかなと思った。

5月25日

今回は小貫睦巳さんの書いた「教育支援ツールとしてSNSを使用したWEB授業の効果」について読んだ。

「内容総括。選択理由」

この研究は専門学生を対象にしており、コロナ禍においてWEB授業が本格化する前にWEB授業を授業の一環として取り入れた際のメリット、デメリットをアンケートをとり調べたものである。選択した理由としては今はウェブ授業が一般的なものとして浸透しており、さほど珍しいものではない。手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし手軽といえば手軽であるぐらいのイメージを持っている。自分はもうWEB授業に慣れてしまって抜け道を早々に見つけてしまったのでうまく活用することができなかったがSNSがまだそこまで浸透していなかった時の学生はWEB授業に対してどういったイメージを持っていたのかが気になり読むことにした。研究にそこまで深く関わっているわけではないが気になったので読むことにした。


「内容」

一つの授業でSNSを使用した取り組みを導入した。まずは今のSLACKみたいに皆が参加してオープンチャットをすることができるツールを使用して授業の感想や発表に対して意見を書くことを目的とした。あくまで授業の中の一環として取り入れられているのでSNSだけで成績に関わるというわけではないというものである。(2008年の秋学期に行われたようである)コメントを残すことなどの自発的な行為があった場合は加点をするというものであったようである。

結果は40人履修して途中退学や長期休学した者2人を除いて全員が単位を取得した。その際にとったアンケートの題が「SNSを利用した授業に対しての利点と欠点」である。利点として挙げられたのは「自分の意見が言いやすい」「人のコメントで励みになった」「何度も資料を見返すことができる」などといった意見が大半で、欠点として挙げられたのは「ログインが面倒」「パソコンが故障したら授業に参加できない」「携帯であると見にくい」「クラスメートの意見が先入観になりそう」などが挙げられた。


「総括」

 自分の意見が言いやすくなったなどは今の授業にも当てはまることなのかもしれないなと思った。その場で意見を求められたら言葉が出にくいが時間をかければいい意見が出ることもあるかと思った。ただ急に意見を求めれて返すことができることも大事な部分なので個人的には授業が緩いものになってしまったように感じる、SNSの出現によって。自分達のゼミは直接的に意見を交換する場が求められ、自分から意見を怖気付かずに言えるようになっていくのではないかと思う。そう考えるとSNSを使用した意見の交換などは匿名性も高いので鋭い意見が出にくいと思う。SNSで意見交換した際に良いことしか書いていないのを見ると懐疑的になってしまう。なので今回の研究を通してSNSを使った授業の中に意見を交換させりコメントを残すことは生徒のレベルにもよるが適作ではないのかなと思った。

6月1日

今回は原田恵理子さんが書いた「高校生によるネットいじめの実態」について読んだ。

「内容総括、選択理由」
今回の論文は高校生の中でネットいじめが起こっているのかを調べたものであり、それと同時に伝統的ないじめも併存しているのかを高校生に実際にアンケートをとって調べたものとなっている。選択した理由は自分の考えとしてネットのいじめはどう考えてもあるだろうと思っていたが、実際に学校や登下校中といったリアルで顔を合わせている時にもいじめられていたらかなり精神的にきついなと思い、今回この論文を読んで少しでも触れようと思った。

「内容」
 関東の高校生322名(男子192名、女子130名)に対して紙媒体で4つの質問をアンケート形式で答えさせた。質問の内容は(1)高校生におけるメールやブログの利用経験の有無と理由(2)ネットいじめと伝統的いじめの併存とその内容(3)ネットいじめに対する傍観者経験の有無とその状況(4)ネットいじめに対して学校側に求めるニーズである。
 結果としてほとんどん学生がSNSを使っており、連絡手段と答える学生が圧倒的であった。あとは暇潰しといった予想できる回答と差異はそこまで見れなかった。ネットいい目を受けたことがある人は322名中、3名であった。しかし併存していてことはそのうちの2人が実際のいじめと併存しているということである。実名でのアンケート形式をとっていたので具体的な内容については記述がなかったという。匿名にすればいいのになと思った。傍観者の経験は23名であり、実際のいじめの傍観者が挙げる内容とさほど差異がなかったそうだ。学校で受けたい支援のニーズとしては教師からの支援(具体的な内容は記載されておらず)や、ネットいじめに対する授業などが記載されていた。

「総括」
 ネットいじめはやはり実際のいじめの延長線な部分が大きいような気がした。匿名であればもっと深いところまで内容が出てきそうであったが実名のアンケートでえられる結果としてはこれぐらいが妥当かなと思った。しかし、実際のいじめを学校などで受けて家に帰ってからもネットを介していじめが起こっている現状には遺憾である。今までまったく無縁の世界で生きてきたため、ネットいじめを目にしたことも経験したこともなかった。ネットは簡単に人と繋がれるメリットがこうしたいじめを産んでいることを知って研究に生かしたいと思った。


6月8日


今回は稲垣俊介らが書いた「高校生におけるインターネット依存傾向とがっこ生活スキルの関連性とその性差」について読んだ。


「内容総括、選択理由」

今回の研究の視点は高校生のネット依存であることに違いはないが、その中でインターネット依存と学校生活にどこまで支障をきたしてしまうのかを研究したものとなっている。選択理由としては高校生や中学生といった学生に対してのインターネット依存についての研究は多かったが学生生活への影響に関しての研究は読んだことがなかったため、読んでみたくなったためである。

「内容」

研究の方法としては中学3年生309人に対してアンケートをとった。結果としては平均して高校生は約3時間毎日ネットと触れており、男子学生は「動画視聴」などに時間をかけており女子生徒は「メールのやりとり」に長い時間を費やしているようである。その中で学校生活に対しての不安があるかどうかという問いに対して面白い因果関係が見出すことができた。それは。女子生徒は使用時間に関係なく「メールのやり取り」が使用時間の多くの割合を占めている生徒ほど学校生活に不安や不満を感じているみたいである。その理由としてはコミュニティからの外されることに対しての不安が強いらしく、「連絡を返さなかったら仲間はずれにされる」といった考えがあるようである。では男子生徒はどうであろうか、結果としては多くの使用方法に限らず時間が長いと学校生活に不安を感じているようだ。そしてその理由が興味深く、ネットで友達を作ることによって実際の学校での友達は必要ないと考えている学生が一定数いるということである。その分学校では孤立していくという現実がある。ネットで簡単に友達と呼べる関係が構築できるようになったことは大きなg術の進歩であるが、そのせいで実際の人間関係が希薄になってきているということである。


「総括」

前述したがネットによって趣味の合う友達などは作ることができるが、実際の人間関係が希薄になってしまうと生活の質において本末転倒になってしまうのではないかと思った。友達の定義が段々揺らぎつつあるのか、そこはこれから研究しても面白いかもなと思った。

今回の研究結果を踏まえて人間関係のつながりの定義や一般的な解釈、それがどう変化しているのかを調べてみたくなった。

6月15日


今回は山下が研究した「高齢者のコミュニケションと余暇活動の満足度に関する研究」を読んだ。

「研究総括、選択理由」

高齢者は仕事をやめ、自分の余暇に使える時間が他の世代よりも増えた。その中で高齢者は自分の余暇活動の時間に満足しているのかという疑問が出たところからこの研究は始まっており、高齢になればなるほど家族や親戚と疎遠になったり、死別したりと他の世代よりも孤独を感じる機会が多い。その時に遠くの人と繋がることができるSNSは今の高齢者の生活にうまく噛み合っているのではないかという研究である。SNSと高齢者の余暇活動の満足度の関連を調べた。今回この研究を選択した理由はいつもSNSの負の面についてばかり目を向けてしまっていた。SNSはすごい技術であるのに負の面に注目されがちであり、自分も注目してしまっていた。正の面のことも見ていこうと思い、高齢者のSNSの利用実態について調べてみようと思った。

「研究内容」

まずは65歳以上80歳未満の一般的に高齢者と呼ばれる世代の人たちにインターネット上でWEBアンケートをとった。80歳未満に絞っている理由は80歳以上の人のSNS利用の割合は毎年減っていっているからである。そしてその内容が「自分の余暇活動に満足しているか」「SNSをよく利用しているか」「SNSをどれぐらいの頻度で使っているか」「どんな人と利用しているか」などである。結果として上がったことは1人で使っている人ほどSNSの利用時間も頻度も余暇生活も満足している率が少なく、友人たちと余暇活動を過ごしている人の方が余暇活動に対しての満足度も高く、SNS利用も頻度も高くなっている。家族と余暇活動を過ごしている人はコミュニティがそこで止まっている人が多かったが満足度はそれなりに高いことがわかった。少し研究からは外れるが、余暇活動は30の項目に分けられている。「ダンス」「生花」「散歩」などといった余暇活動といえばといった項目が挙げられていた。その30項目の中でも選んだ項目が多い人の方が、少ない人よりも生活に満足しているといった結果になっていた。自分が思ったことは高齢者が抱える膨大な暇な時間を埋めることが生活の中で必要になってくるが、友達と余暇活動をすること、多くの余暇活動を行うことが生活が潤う。その中でSNSを使って自分のことを発信したり友達の活動に目を向けることに時間を多く使っているようだ。

「総括」

SNSで友達の活動を見たり自分の生活を発信することや、自分の趣味と同じ人とSNSで繋がって更新することも生活を潤すことができるようである。1人でSNSを使っている人はもっとSNSを利用したいと思っているが、利用方法を詳しく使えていない人もいるようなので高齢者の生活が潤うようにサポートをすることも重要なようだ。

6月22日


今回は横山らによる「コロナ禍におけるオンラインコンテンツを活用したアウトドアツーリズムの可能性」を読んだ。

「研究総括、選択理由」

新型コロナウイルスが猛威をふるい、外出することができなくなった2020年から2022年までの間にHISをはじめとした旅行会社はSNSによる観光地の紹介を行なっていた。そこで動画クリエイターに協力を要請し、天草市を対象として地域の魅力を伝える動画を作成した。そして、大学生や短大生を対象に天草市の魅力が伝わったかどうかをアンケートにとり今後の観光産業のあり方についての考察を挙げている。選択した理由としては、コロナによって外出が難しくなったこともあり観光産業は大きな損失を被った。そして家にいる間、学生が使うものとしてSNSは大きな割合を占めており、SNSで観光地の魅力を伝えることは今後の規制が無くなった世界に置いて大きな利益となるのではないかと思ったので今回取り上げた。

「研究内容」

動画クリエイターに30秒と90秒の天草市の動画を作成させた。なぜ天草市かというと1985年に日本で初めてとなる国際トライアスロン大会が実施されたし、世界遺産にも登録されており、街を起こしてウオーキングや観光に力を入れていたりイルカが見れたりするなどで魅力を伝えることが簡単にできる街であったからである。調査前は天草市を知っている学生は少なかったが、今回の動画によって魅力を感じたと答えた学生は8割を超えた。知らない時に天草市に観光に行った際にどれぐらいお金を使えるかという問いに対して5000円ほどの学生が多かったが、動画を視聴した後の学生は男女共に5000〜10000円ほど上昇した。そして学生はアウトドアツーリズムの情報をどこから得ているかとういう問いに対してはSNSが口コミや、チラシをおさダントツの84,7%を占めていた。つまり学生はSNSによって旅行先を観光地で決めているし魅力が伝われば使うお金を増やすこともできるのである。このことから、コロナによって外出を規制されていた一昨年から去年にかけて観光地の魅力を伝える動画を作成して広告として打ち出すことは有益なものであるということがわかった。

「総括」

確かに自分も旅行に行こうと思った時に情報を得る場所はInstagramなどといったSNSであることに気づいた。学生の集客を行いたい場合はSNSを使うことが何よりも効果的であると考えた。広告費は高額になることが多々あるがSNSによって打ち出せばそれ以上の利益も見込めると考えた。


6月29日

今回は安尾らの「災害情報収集におけるSNSのメディア特性に関する一検討」を読んだ。

「研究概要、選択理由」

災害発生時にメディアの放送を待つよりも個人個人が発信することができるSNSは新鮮度が高いとして情報を得る際に相当な期待値があるのではないかというところから研究は進んでおり、その間にでた災害時の情報をSNSで発信されたものから情報を得ることが本当に全て正しいものなのかということ(フェイクニュースなど)を考察し、今後の災害発生時などの情報を得る際にSNSを使うことの利点と欠点を考えている。選択した理由としては今月はSNSの利点について考える機会が多く、一般の人が発信できることの利点は緊急時の情報の新鮮さはすごいなと思った。その時に起こるフェイクニュースなどについても同時に考えられることから利点と欠点を同時に考えることができるので選んだ。


「研究内容」

新鮮度が高いSNSとして挙げられたものはInstagramやLINEではなくTwitterであった。なぜなら災害が起こってから72時間は生死を分ける重要な時間であり、その間に救助隊員が一つ一つ目視で人を探していた従来のやり方では助かる命も助からないケースも存在していただろう。しかし昨今の大型台風や大積雪の際に該当地域の人が知己の状況や自身の状況を発信する場面が多くみられた。これは大きな技術の進歩であると思う。例え、発信者の発信力が弱くてもTwitterにはリツイート機能が存在する。緊急性の高いものには拡散力が増す。しかし、実際にあった判例で大きな地震があった時に「動物園からライオンが逃げ出した」というものだ。本当はそんなことは一切なかったのだが緊急性の高いこのツイートは瞬く間に拡散されニュースでも取り上げられた。拡散されることは一定のユーザーからは大きな財産のようなものになっている面もあるので情報の担保ができないと本当に緊急の情報を発信している助けが必要な人の声が届かなくなってしまう。情報の正確さが担保されるとSNSというものは緊急時で使用することはとても効果的なものになるという結論になった。


「総括」

現地に行ってボランティアや救助活動をする、補給物資を送るといった直接的な救助は現地の人にとって正にはたらく場合もあるが負に働いてしまうこともある。そういったことを考えるとSNSで情報を拡散し、救助に手を貸すことができるようになった今の時代は現地に行かなくても人の命を守ることができる手段になっているということだ。その情報を正しく使うときにリテラシーというものは本当に必要なものなるなと思った。

9月28日

今回は「外食における大学生の店舗選択行動および消費行動に関する考察 ─ SNS 時代における感性消費を背景に─」
という研究を読んだ。

「研究概要、選択理由」

SNSを主に使っている層が20代前後の若者であることから20代を的に絞った研究について調べたくなったので今回はこの研究を読むことにした。最近のいわゆる学生は飲食店を選択する際にYahoo!やGoogleといった検索エンジンで検索するところからSNSを使った検索に代わっていることが大きく取り上げられている。

「研究内容」

上記のように何かを消費する際にSNSを使うことが増えてきている。その理由と言えるものが二つ存在している。一つ目が主観で物事を決める学生が増えたということである。どういうことかというと今までの食べログやホットペッパーグルメなどは誰かの口コミがあって、採点者(消費者)がお店のおすすめ度などを星でランク付けし、その全体的な評価を見てお店を選ぶことが多かったが現在は、SNSにあがっているものに自らが出向き(#など)、自分の目で見て「楽しそう」「かわいい」といった気持ちになることでお店に足を運ぶよ押韻になるそうだ。もう一つの理由としては、「美味しいものを食べるというという楽しみ」よりも「楽しいことをする楽しみ」に比重が高くなっている。それは映えるという言葉が流行った一因でもあるであろう。食べるコトに対する消費に対してストーリーが重要視されるようになっているコトである。SNSは動画、写真を自分と似たような感性で投稿している人に巡り会うことが容易であるため、「美味しいお店に行く」というよりは「この人が食べていたから自分んも食べたい。」「この人がいるからこのお店に行きたい」と思う若者が増えたのであろう。

「総括」

自分もSNSがすごく身近にある存在である。SNSの力が強くなり、様様な力が弱まったことで個人としてのSNS発信力というものが問われるようになってきている。そのニーズをいち早く感じ取り、変化していくことが消費者にも発信者にも必要となってくる力である。

10月12日


「研究概要、選択理由」

SNSの発展によって高齢者の交通事故について問題視がよくされているが、実際の数はどうなのかというのが今回の研究の着眼点である。選択した理由としては2つあり、自分も昔と比べて現在の事故件数が実際に多くなっているかということへの疑問と、なぜここまで大きく問題になっているのかがSNSの普及が理由なような気がして取り上げた。


「研究内容」

大きく取り上げるトピックとしては二つである。まず一つ目は実際の事故件数である。先に今回の研究の中で年齢層を「16歳〜24歳」「65歳〜80歳」「80歳以上」と三つの区分で分けられている。結論として高齢者の事故率は若年層よりも低いということである。さらに2011年からの統計だが右肩下がりで件数は落ちていっている。このことから高齢者の交通事故は増えているどころか減っているため、事故が取り上げられた時に強く非難することは違う気がする。では次になぜ大きく高齢者交通事故が取り上げられているのかである。高齢者はイメージで行くとコンビニに突っ込んだり、人を跳ねたりと一件一件が大きい事故のイメージを持つ人も多い。しかしこれもSNSによる印象付けにすぎないのである。若い人たちもコンビニやお店につっこむし人は跳ねる。ただ「高齢者が起こした」という事実が付け加えられるとSNSでは火がつくことが多い。高齢者が起こした時にtwitterではその事故のツイートが急上昇する。しかし若年層が起こしてもさほどニュースにされない。そこにマスコミも目をつけニュースなどで大々的に発表してしまうので高齢者の運転に対するイメージが自ずと下がってしまうようだ。


「総括」

自分自身、高齢者の運転には否定的な意見を持っていた。もちろんSNSやニュースを見たからである。しかし実際は高齢者の交通事故の数は減っているという事実を見るとSNSに踊らされているなと思った。より慎重に物事は見なければいけないと強く思った。


11月2日



「研究概要、選択理由」

コロナウイルスによって大きく生活は変わったことは周知の事実であるが、その中でもSNSが担った割合はとても高くて大きく生活様式を変えた。この論文はSNSだけではなく人間関係やリモートワークについても記載されていたが今回はSNSの部分に絞ってこの書評を書く。この記事を選んだ理由としてはコロナ禍でSNSが人と出会うツールになっていたし、大学生活を始める上でSNSで人と出会うことは多かったし、情報を得るためにはSNSをどれほど使用できているかが重要であると思ったので今後の生活にも影響するであろうし読むことにした。


「研究内容」

対人関係は大きく変わった。今まで対人でしか人と出会えなかったのに対人で人と出会えなくなったことでSNSが対人関係を構築する主な場所になった。そのため、対面で会えるようになっても友人が増えたかとなると必ずしもそうではないことがわかった。その理由としてこの研究ではこう綴られている「対人関係が希薄になっているように思われがちであるが。対人関係に対して繊細になっている人が多い」という研究結果である。確かに顔が見えない人と関係を築いていくとなった時に対面よりも身構えることが多いように感じた。顔もわからないし声もわからないので身構えることは致し方ないと思った。コロナ禍の二年間で対人関係を構築する際の人を見る目が大きく変わったのだという。なので人間関係が希薄になったのではなく対人に対してより繊細に人のことを見ているということだ。今までのような「多く友達を持つ」ということに重きを置くのではなくて「狭く深い関係性」を望む人が増えたようだ。


「総評」

今までSNSの負の面として「人間関係の希薄化」を出してきたがその考えがすこし崩れたように感じる。確かに自分も対人になると今までよりも簡単に人と出会える。しかし裏を返せば簡単に切ることもできる。そういった人間関係の変化がSNSによって引き起こされた。SNSの中でも気が合う人とは出会うことは可能であるし、そういったことを踏まえると関係性が希薄になったようにも見えるが繊細になることも理解できる。

11月8日

「研究概要、選択理由」

この研究にはもし自分がアンケートを取りたいと思った時に使えるような質問と結果が乗っていたので調べることにした。筆者も自分と同じ考え方でSNSに対して市場調査はされているものの体系的な検討がされていなことに目を向け、体系的な検討をしている。


「研究内容」

今回は大学生に対してQ1〜13まで13の質問を投げかけて、その結果を掲載している。

質問内容は大枠が利用状況や使用しているSNSの種類であるが今回気になったものをピックアップしていこうと思う。まずはQ2のアカウントを複数持っているかという質問である。答えは基本的には趣味のいために分けている人が多くて愚痴用のアカウントを持っている人も一定数いた。いわゆる今でいうサブ垢というものであろう、皆さんも持っているのだろうか?サブ垢はフォローしたい人を制限している人が多く、特定のコミュニティに発信している人が多くいた。Q10のSNSに依存していると思うかという質問に対して約8割の大学生が依存していると回答した。依存していることに対して「良くない」「時間がもったいない」といった回答を付け加えている。どういう線引きでSNSに依存しているかという明確な記述はなかったが、大多数の大学生が依存していると回答をした。


「総括」

SNSに対しての依存、明確な線引きがないにも関わらず自分は依存していると回答した大学生が多かったことには驚いた。何を持ってその人たちが依存と定義づけているのかが気になった。1日の生活リズムがそれ添え違うと思うので時間で依存かどうかの判断を下すことは安易すぎると思うし、時間を無駄にしてしまうことが依存であるのか、これから研究に大きく使っていける気がする。

11月16日

「研究概要、選択理由」

研究概要としては、SNS依存と呼ばれる長時間利用に対して負の意見を投じるのでは無くて正の意見を投じるようにするという内容である。選択理由としては負の意見が多い中、こういった研究のような正の意見が投じられるケースは少なく全ての面に置いてSNSには正の面と負の面の両方を持ち合わせていると思ったので選択した。

「研究内容」

高校生と大学生の約500人に「SNS依存と引きこもり」についてアンケートをとった。引きこもりをしている人たちの共通する特徴としてはSNSの使用時間が長かったり、投稿が多いことは今までの研究で明らかになっているが、実際に家に引きこもる前の段階(この研究では「あるひきこもり」と記載)にある若者が多く、まだ実際に引きこもってはいないものの精神的に現実社会に対してしんどい思いをしている若者が多いということだ。ではここでなぜ、若者があるひきこもりから発展してひきこもりになっていないのかというとSNSの存在が大きいようだ。現実世界に頼れる人が少なくてもSNSにはコミュニティを持てている人が大半で、現実世界と違っていつでも相談がリアルタイムでできたりすることが一番の大きなメリットになっているように感じる。SNSに長時間身を置くことで現実世界からいい意味で逃れることが可能であるということである。

「総括」

何事においても正の面と負の面が共存していることに驚いた。さらにもっと言えば若者のあるひきこもりに属している人の数が思ったより多いことであり、皆知らないところで何かに悩んでいることがわかった。

11月30日


「選択理由、研究概要」

SNS依存は多くの問題を孕んでいることは確かなので、多角的に捉えることが必要であると考えた。今回の研究はSNSにおける「いいね」が自分の指標価値になっている学生に対しての研究である。


「研究内容」

「いいね」を好む人はいいねをもらえることで承認欲求を満たしていると言える。なぜならいいね数が少ない時に その背景に、いいねをしていない人の存在が浮かび上がる。自分の投稿をいいねと思わなかった人たちの孫座が感じられ、その人たちから低評価を受けているような気がするのだそうだ。しかもこれはSNSに対しての依存度が高い人が陥りやすい結果だという。現状のSNSではいいねが可視化できるようになっている。これがそもそもの問題を孕んでいるというものである。SNS依存傾向が高い学生にそこからヒアリングを行った結果SNSのいいねの数を非表示にして欲しいとのことであった。その方法としては抽象的にいいねを表示するというものである。具体的には数字を用いるのではなくいいねの割合を投稿ごとに表示するというものである。


「総括」

簡単なことでSNS依存に陥ってしまう人が多い世の中であるが、それと同時に簡単に抜け出すことができる方法が実際にあるということである。今回の例はSNSの運営が関わってくるがもっと生活に落とし込むことができれば、簡単にSNSに依存せずに自立した生活が送れるということである。

1月11日

「研究概要、選択理由」

なぜ人はSNSにハマるのかを皮切りにSNSに依存してしまう若者のことを研究していた。ハマるとはかなり曖昧な線引きのものであるがそこを追求するのではなかった。本稿の中で将棋にハマることは悪いことではないが、パチンコにハマると危険視してしまう心理的解釈がある。そういったハマるの解釈の中でSNSにハマる理由、ハマることはいいことなのか、良くないハマりなのかを研究していた。選択した理由としてはSNSにハマるとはどういう心理作用が働いているのか気になったこと、ハマるメカニズムを知っておくことは今後の研究に良い影響を与えると思ったためである。


「研究内容」

大学生に約200人にアンケートをとり、ハマる原因を考察していた。結果としてはSNSにハマることは趣味嗜好のハマるとは異なっており、背景としては急速な普及によって人々の生活に浸透している状況である。さらにいうと、私生活を豊かにする趣味嗜好とは違って「自分をよく見せたい」、「人と離れたくない」、「嫌われたくない」などマイナスな影響が作用していた。連絡を返さないといけないなどハマるというよりも沼にはまるといった表現の方がしっくりくるような印象を持った。またSNSが日本人の国民性によくマッチしているとのことであった。裏表が日本人は海外の人に比べて大きいそうだ。いわゆる裏アカであったり、SNSには自分の全てを晒す必要はなく、良い面だけをアップすればいい。そういった理由で日本人にマッチしているようだ。


「総評」

SNSの普及によって生の関係性にはできないような関係を完全に断つや、自分の趣味に会う人を見つけやすいなど、良いハマりもあるが本稿では素敵な生き方を目指すというよりかは「生きづらさ」からの脱却を目指しているようだ。

1月18日

「研究概要、選択理由」

SNSによって人間関係は希薄したのかという1年かけて考えてきた質問に対して今、自分が出せる結論を文章化してくれるような論文であった。選択理由としては前週なぜSNSに人間はハマるのかという話題の文を読んだのだが、その筆者が今回の論文をかいていたので興味が湧いたのである。


「研究内容」

本稿の中でSNSでのコミュニケーションが現代の人たちにとってどんな位置付けにあるのか、実際の人間関係にどう影響を与えているのかを考察している。SNSの位置付けとしてはリアルな人間関係の面倒な部分を取っ払った新しい人間関係の居場所になっているということである。自分の部屋、家庭、学校、職場などリアルな人間関係のつながりの中でSNS空間は安心を持って存在できる空間になっているのだそうだ。結論から言えば人間関係はただ希薄になったわけではない。リアルでの親密な関係と簡単に承認をし合えるSNSでの繋がりのハイブリッド型になっている。リアルな関係性では「こう言ったらどう思われるだろう」「嫌われてしまうのではないか」発言するたびに思うが、SNSではその心配がなく、嫌であると思えばいつでも着ることが可能なのである。簡単な関係を保つためにお互いに軽い承認を密に取り合う必要があ流。なのでSNSは居心地がいいと言えば聞こえはいいが、困っているときに頼ることができない矛盾した感情が共有されている。

 自分達のような若年層は「無難な」人間関係を望む人が多いとのことだ。疎外感を感じることなくある程度の関係を保つことがいいとされている。それでいて揉めず、ある程度の摩擦を起こすことなくい続けられる関係ちを望むようだ。親密ではなく、表面的な関係値に持っていきたいと思うのである。そういった点ではSNSは人間関係を希薄にしたのではなく、現代の若者の人間関係に対して上手くハマったという方がいいだろうと思った。


「総評」

SNSの出現によって簡単な関係を築くことは簡単になったであろう。そのおかげで広く浅い関係を築いていく人が多くなった。しかし「親友」と呼べる人間を作るためにはSNSはその関係値を築くためには障害になってきているなと思った。SNSは使い方によって今後の人間関係の構築の際の正の面にも負の面にもなるなと思った

4月11日

今回は村尾侑哉と、小倉加奈代による「自己肯定感を向上させる「褒める」行為に着目したSNSを拝読した。

「選択理由」
春休みの中で、自分なりの新しいSNSを作ることも一つの研究の筋であると思い実際にSNSを作成した今回の研究は詳しく読むに値すると思った。さらに"自己肯定感"に重きを置いている部分もSNS依存からくる自己肯定感の喪失について調べている自分の研究にも迎合しているため、選択した。

「研究内容」
"自己肯定感"を上昇させる方法として"褒められる"ことに重きを置いていた。大学生20人を対象にしており、自分以外に矢印の向いた褒め言葉を閲覧出来るように設計されている。この新SNSアプリケーションをグループの中で使用した後、自己肯定感が向上したか否かを調べる物であった。
双方が閲覧できる物ではなく、自身以外の褒め言葉であるため必然的に自分への評価や他人の褒め言葉を話すことになる。そういった点ではSNSより希薄になりがちな実際の会話を回避し実際の会話に繋がる要因になっていたように感じる。さらに自分で閲覧するよりも他人から"貴方はこう褒められていた"と教えて貰うことが出来ると更に自己肯定感が向上するかという考えである。結果としては自己肯定感が向上した先の行動の変化は見れなかった。その理由として、研究に使用した日数が極端に少なかったからである。しかし、可能性は高い物であると考える。より長期的な目で見ると自己肯定感に大きな影響を与えることが出来ると思った。

「総評」
やはりSNSによって孤独感を感じること、それに伴う自己肯定感の損失は現代の若者に対して大きな問題になると思うので自己肯定感の構成、向上に目を向けた新たなSNSの創出はよく出来ていると思った。

4月16日

今回は河越麻佑、岡田みゆきによる「大学生の自己肯定感に及ぼす影響要因」を拝読した。


「選択理由」

SNS依存の要因の一つに自己肯定感の低下を仮説に挙げている私の研究であるが、その中で自己肯定感の上がり下がりについて書かれている文献を一度読み、理解を深めようと思ったからである。


「研究内容」

調査方法は、大学生1年生から4年生539人を対象としたアンケートをとった。「大学生の自己肯定感」に影響を及ぼす関連要因として「学校生活」「父との関係」「母との関係」「親の夫婦関係への認識」の4つの区分に分けてそれぞれ相関関係をとった。結果は学校生活を豊かに送っていれば送っているほど自己肯定感が高い傾向にあった。注目を浴びる経験や賞賛を受ける経験など、自分と年齢の近い人間から与えられる影響が大きく自己肯定感につながるようだ。さらに母親と父親の自己肯定感に与える違いについてであるが、これは男女関係なく母親よりも父親から認められている人の方が自己肯定感が高いようだ。理由としては明記されていなかったが会社で働き家族を養う社会的に自立した人間から認められることは社会から認められることにつながるとし、社会から認められることで自己肯定感を上昇させているようだ。


「総括」

一番重要なことは学校などで自己肯定感を高めることである。SNSの先行研究でもSNSをより長く使っている人ほど充足感を感じていないことがわかっている。つまりSNSによって人とのつながりを少なくしていくと自己肯定感が下がりSNS依存にハマってしまう。SNS依存についての理由の裏付けができたことになる。

5月1日


今回は青山氏の「高校生のインターネット上でのコンタクトリスク行動と防御要因・リスク要因の検討」を拝読した。


「選択理由」

ペアレンタルコントロール(親が子供の携帯に制限をかけて閲覧制限をかけること)がどれぐらい浸透していて、どれほど効果があったかどうかを調べたかったからである。


「研究内容」

研究方法としては年齢,性別の個人属性情報の他,使用している携帯 電話やスマートフォンなど(パソコン, タブレット, ポ ータブルゲーム端末, 据え置きタイプのゲーム機含 む)の所有状況,それらの機器のフィルタリング•ペア レンタルコントロールの有無について質問していた。また、以下の尺度からの項目も質問紙に含めた。

結果は各電子機器にフィルタリングやペアレンタルコント ロールがかかっているかの問に対し, 全体では「かか っている」が28.5%, 「かかっていない」が41.5%,「わからない」が27.1%であった。さらに保護者との関係は子どもたちの発達に重 要な役割を果たすという報告は多数されており, 親か ら疎外感を感じる子どもたちは, そうでない子たちよ りネットで知り合った他人と親密な関係を築いている。また,家庭環境がハイリスクの 青少年は,長時間インターネットを使用しており,ネ ット上で見知らぬ他者と会話した経験があると約半数 が回答した。


「総評」

親や学校での親密度が高ければ高いほど依存度は少なく、疎外感を感じている人ほど依存度が高い傾向にあった。

5月16日

「選択理由」

女子(大学生、高校生、中学生)はSNS、スマートフォンなどの電子機器を使うときに仲間意識を持ち、学校やグループの延長線上になっていることから研究対象として取り上げていた。そんな中女子大生のSNS利用に焦点を当てているこの記事に興味を持った。

「内容」

女子大生がどういった場で、どういった理由で、どのぐらいの時間をSNSに当てているのかを調べたものであった。主はやはりSNSであった。友達と連絡を取るため、話をするためと今までと変わらないことばかりであった。しかし面白いことがわかった。自分は長時間見てしまうことが依存かどうかを決めるときに大きな軸であると思っていた。しかし実際はそういう訳だけではなかった。短時間、もしくは一瞬のSNSのチェックが大変多い様である。つまりSNSを常に気にし、チェックするというものであった。さらには一瞬であるという認識から依存している自覚はないとのことであった。自分が見ている頻度に驚いた学生も多かったようだ。どれだけ短時間の使用でも数が増えると相対的に時間も増えるのである。

「考察」

やはり自分が打ち立てた時間だけで依存かどうかを判断することは間違えている。という仮説は立証されたことになる。もちろん大きく捉えれば長時間使用していることに変わりはないが短時間を高頻度で行うことは相対的に時間が長くなると上述したがまさにその通りで、さらに言えば短時間だからと依存に気づけない学生も多くいるのである。そういった隠れ依存者を見つけてを打つことはやはり必要である。




6月6日

今回は井川の「大学生のInstagram利用とSNSストレスーいいね!が気分に与える影響に着目してー」を拝読した。


「選択理由」

自分の研究の中でInstagram(以下インスタ)などのいいね!昨日に関することを取り上げているが、いいねの研究をしているものをさらに読み知見を深めたいと思ったからである。


「研究内容」

今回の研究はSNSの使用状況を見るものであるが、いいね以外のものは今の自分お研究に対して同じような言い回しを書いているだけであったので割愛する。しかしいいね昨日における研究が面白かった。いいねが可視化している現状においていいね数によって感情がどう動いたかを調査していたのだ。結論から述べると数が多ければ多いほど幸福感は増すという結果である。研究方法としてては同じ投稿であるがいいね数が違う2枚の紙を見せてどう思ったかを調べるものである。大学生114人を対象としていた。大学生たちは結論の通り、いいね数が少ないと孤独感を感じるようである。また、面白い結果になったことがフォロワーが多ければ多いほど、その孤独感を感じる力が相関的に強いようである。なぜなら、いいねが少なければいいねをしていない存在が気になるようだ。フォロワーのうち、何人がいいねをして、誰がしていないかを考えることが当たり前になっているようだ。(女子の方がその傾向が高い)いいねによって承認欲求を満たし、幸福感に浸っている学生がとても多いのである。


「まとめ」

これからアンケート調査を行う中で今回のような画像といいね数の比較したものは自分も問おうと思った。なぜなら、この記事は2020年発行、つまりコロナ禍を経てできたものだからだ。


6月20日


今回は川上による「大学生における自己制御力および遅れに対する態度とiPhoneの主観的および客観的使用時間との関連」を拝読した。選択した理由としては、大学生の視点(親や教員からの目がそれまでより少なくなる)からのSNSを見ることで、自分の主観以外の大学生の視点が見ることができるなと思ったからである。


研究概要としては、大学生へのアンケートである。自分が主観でどれぐらい使っているか、それに対して実際はどれぐらい使っているかを調べている。結果としては実際使っている時間と主観で使っている時間とでは差があった。もちろん実際に使っている時間の方が長かった。この文献の中でそのことを「自己制御力の低さ」と定義づけ、自己制御力が低ければ低いほどそういったSNSに対して制御が効きづらくなっていた。さらに、大学生は自分で時間割や課題を自分で管理しなければいけない。その分自己制御力の高さと低さの違いで成績にもちがいが出ると仮定している。実際今回の文献でそこまで取り上げていなかったが今後自分の研究にそこも盛り込んでいければいいかなと思った。


総評として、高校生から大学生に上がって自由に物事を進められることができるようになった反面、自分の判断力、制御力がより一層必要となっている。言われると、そりゃあそう。となることではあるけれど実際に踏み込んで言語化することは困難を極めるような問題であるので今後の研究にも折れずに進んでいきたいと思う。

6月27日

「選択理由」

 今回この先行研究は「SNS疲れ」について取り上げたものである。SNS疲れは昨今SNS依存とともに問題視されている問題であるため、自分の研究に取り入れることができると思い、拝読した。


「研究内容」

女子大生約140人に授業内でアンケートを実施、SNS疲れの実態を見た。その結果としてはまずSNS の使用時間は、「3 時間以上」が47%,「2 時間以上」が23%,「1 時間以上」が18% と、3 時間以上 SNS を使用している人が多いことが分かった。例えば、通学や休み時間などに連絡を取ったりブログを投稿または閲 覧するなど、SNS に多く時間を使っていることが推測された。SNS の使用頻度(アクセス回数)については,「1 日に 5 回以上」が87%,「1 日に 3~4 回」が11.3%,「1 日 に 1~2 回」が2% となった。この結果から、1 日に何度も SNS をアクセスすることが現代の若者の習慣になっているのではないかと推測された。 SNS疲れを感じている人の特徴としてはやはり、嫌われることへの回避、日常を過大評価(承認欲求)が多かった。


「総括」

SNS疲れを今回の先行研究より、能動的と、受動的に分けることができると思った。能動的SNS疲れ(注目獲得,嫌われ回避)と孤独感と抑鬱・不安,受動的 SNS 疲れ(劣等感,義務感) の二つに分けることができると思った。

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