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LUMIX DC-S1にSIGMAのLマウント広角域のレンズを拡充させてみた

今年になって導入したLUMIX DC-S1はキットレンズとなるLUMIX S 24-105mm F4 Macro O.I.S.を主に広角域として、SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporaryを加えて試験運用していた。

本業の勤め先や家の関係もあって、本格的な撮影旅行は行けていないが、3ヶ月ほど使用して、概ね傾向は掴めてきた。
また、本格的に風景写真用にLマウントを使用してみても良いかと感じたので、広角ズームを導入してみることにした。

広角ズームとして選択肢はいくつかあるが、純正が下記の3玉。
LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO
LUMIX S PRO 16-35mm F4
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6

Lマウントアライアンスで見ると以下の3玉が加わる。
ただし、Leica 16-35に関しては70万円前後と、アマチュアカメラマンがおいそれと手を出せる価格ではない。

SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
Leica SUPER-VARIO-ELMAR-SL 16-35mm f/3.5-4.5 ASPH.

その中で動画を含めたAFの安定駆動ということであれば、純正の「LUMIX S PRO 16-35mm F4」だと思う。

しかし、私のジャンルは静止画で風景・ネイチャーが主要な被写体ということもあり、価格的には同等ではあるが、開放絞りがF2.8となる星景にも対応するレンズである「SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art」を選択した。


SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

ボディがSIGMA fpやLUMIX S5系であれば、コンパクトで軽量な「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」や「SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN」も良いとは思う。だが、現時点では主力レンズを充実させるという意味もあり、大きさや重さは2の次で、描写メインで選択している。

また、懸念事項としてLUMIXの純正レンズはS PROを含めて、メーカーがメンテナンスを行いユーザーをサポートし、長く使用してもらおうという意識が感じられないことがあった。

これまでブログやYouTubeなどで公開されている複数人が、修理やゴミの混入などのメンテナンスを依頼し、新品レンズを購入できる価格の修理代を請求されているようだ。
また、鏡筒内のゴミ取りであっても、同様の修理扱い価格となるばかりか、国内のセンターでは修理できず、海外に送り相当の期間を要するらしい。

これはカメラボディに関してであれば、どのメーカーも家電製品と化しており、性能も1、2代前となるとある意味陳腐化してしまうことから、使い捨て感覚で新製品を買わせたいのは致し方がないと思う。

しかし、カメラにおけるレンズはゲームハードにおけるキラーチューンとなるソフトウエアと同じで、そのメーカーのマウントを継続して使用していく理由となる部分だ。

定期と言っても数年に1度ではあるが、メンテナンスができないという体制は理解に苦しむし、あまり擁護できるものではない。
早々壊れるものではないとは思っていても、私自身は実際にオリンパスのボディやPROレンズが故障した経験もある。
防湿庫保管でもカビの発生は100%抑えられるものではないし、レンズ内の防塵防滴のシールに関しては、壊れていなくても劣化はするので、メンテはしておきたいパーツである。
これでは動作自体は純正が良いとは感じたとしても、個人的には安心して使えるものにならない。

この点が解決しているのであれば、今後充実してくるであろう純正のF2.8も選択肢に入ってくるのだが・・・。



SIGMA 20mm F2 DG DN | contemporary

今のところシグマは純国産ビルドということで、スピーディーな修理体制はある程度整っていると聞くし、サポートレスポンスも悪くないようだ。

また、自社でもLマウントのカメラボディfp、fplを出していること。おまけにソニーEマウントへのマウント交換サービスも行っており、最悪はソニーへのマウント変更にも最低限の出費で乗り換えに対応できるという、妙な安心感がある。

フルサイズミラーレスのシェアでは、同様に家電メーカー出身のソニーαと随分差が出てきているということもあり、カメラ部門の継続が苦しいのかも知れないが、できればブランドのサポート品質も向上させ、マーケティングで推しやすい「色味や動画機能」以外でもLUMIXを選ぶ理由を増やしていただければと、個人的には期待している。

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