自分のことを正しく理解するのは難しいなって話

就活の面接に向けて、自己理解を深めよう!とのことで自分について考えるノートを作りました。

それをやっていて気がついたのは、
ありのままの自分をきちんと把握するって難しいな、と思いました。

心理テストやネットの自己分析をやっていても思うことですが、例えばこんな質問があるとします。

「あなたは初対面の人でも臆さずに話すことができますか?」

これ、状況によりませんか?
相手が笑顔なのか仏頂面なのか
友人の友人なのか全くの他人なのか
趣味は合うのか合わないのか
年齢差は?性別は?場所は?周囲の人数は?
その時何をしているのか?
基本的にどちらの傾向に近いか、ということを聞いているのだと分かってはいます。
しかし、状況によって積極的にも消極的にもなる私は、いつも困ってしまいます。

こういった診断をするとき、おそらく無意識に「本来の自分」ではなく、「理想の自分」、こうあれたらいいなという選択をしてしまうときがあります。
「理想の自分」ばかりを選択していくと、当然結果は「理想の自分」の分析ができあがります。
全然自己紹介になりません。

困ったな、うまくいかないなと考えていました。友人に私について聞いてもみましたが、納得するような答えはあまり得られませんでした。
というか、「わたしってどういう性格?」という話題を友人と掘り下げるのがちょっと苦手です。構ってもらいたがりが目に余るような気がしてしまいます。

その結果、自分の好きなモノや感情が動いた時、大切にしていること、どんな行動をとっているかということを書き出してみようと思いました。
質より量です。
ここで話は冒頭に戻ります。自分について考えるノートを作った、という話。

今日はその内のひとつ、「ムーミン」について考えたいと思います。

「ムーミンをすき」と周囲に言うようになったのには少し不純な動機があります。
高校生の時、友人同士で誕生日プレゼントを贈りあう文化がありました。そういったときに「○○が好き」がある人は大変プレゼントが選びやすいです。
私の友人に猫が好きな人がいますが、彼女のプレゼントは毎年、選びやすいことこの上なかったです。

それに比べて、プレゼントしやすい「すき」が無い私のプレゼントを探すことは難しかったのでしょう。
実用的なタオル、マグカップ、入浴剤等をよくもらっていました。プレゼントを用意してくれることは本当に嬉しくて有難く使っていたのですが、誰が誰にあげても当たり障りないものに少し寂しさを感じていたのも事実です。

そこで考えました。友人たちのプレゼント選びを楽にするためにも、自分に個性を付けるためにも「好き」を作ろうと。

そうして生まれた「好き」が「ムーミン」です。

周囲に「わたしはムーミンが『好き』だよ!」と公言するようになってから身の回りにムーミングッズが増えました。

公言してすぐのころは「なんかしっくりこない」ともやつくこともありましたが、今ではムーミンの「このキャラクターのこの言動が不憫ですき」など、ニッチなすきも見つけられました。

公言するために用意した「好き」ではなく、
心から湧き上がってくる「すき」です。

今では「好き」が先行することはあまりなく、「すき」を大切にして丁寧に見つけられるようになってきました。

某すきな人物の受け売りですが、加齢って素敵なものですね。

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