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私の仕事を紹介します

このnoteではあまり仕事の話を書いていなかったのですが、深津貴之さんのnoteに触発されたので、今日は、私の仕事について少し書いてみようと思います。

チームで仕事をすることの大切さ

今、私が所属している弁護士法人久田・神保法律事務所は、久田眞吾弁護士が2009年に設立した久田法律事務所を前進として、今年で11年目を迎えます。久田弁護士が中国法務を専門にしていたということもあって、設立当初は久田弁護士と中国律師(中国の弁護士のことです)で中国法務専門事務所として業務を行っていました。

私が縁あってこの事務所に入所したのは2013年のことです。入所当初は国内業務はほとんど取り扱っていなかったのですが、この7年間で国内業務も随分増えてきました。なので今では中国法務と国内法務どちらも取り扱っています。

弁護士の仕事は定型的にデキる仕事もあるけれど、やっぱり基本はオーダーメイド。同じような事案だと思ってもやっぱり違いがあるし、その少しの違いを見つけて事案の解決に結びつけるのが弁護士の力量だったりもします。

大量生産ができないということは、逆に言えば、弁護士の仕事は一人でもできてしまうし、一人でやったほうが早いし楽かもしれないということです。ですから、法律事務所では、所属している弁護士が一人や二人の事務所がたくさんあります。

それでもうちの事務所では、仕事は一人でやらないほうが良いと考えています。簡単に見える仕事でも見落とすことはあるし、一人の目で見るよりは、複数の目で見たほうがやっぱりいいものができあがるはずです。

若い弁護士にとっては教科書には書いていない「経験」を先輩弁護士から教えてもらうことはすごく大切ですし、逆に経験を積んだ弁護士が「経験と勘」に頼りがちになるのを、若い弁護士と一緒に仕事をすることで基本に戻らせてくれることもあります。

そんな関係を保ちながら仕事をするということが、良い仕事をするうえでとても重要だと考えます。

そういうわけで、うちの事務所のホームページでは「特徴」として、「チーム制による適正・迅速な対応」ということが掲げられています。言葉としては、とっても固い表現なのですが、そこに込められている想いは、上に書いたようなことです。

どんな業務を取り扱っているの?

どのような仕事が多いかといえば、現在は、下記の3つが中心です。

1.顧問先企業の相談業務

顧問先企業からの法律相談業務です。分野は幅広いですが、不動産賃貸借、労働法、会社法、個人情報保護法、経済法、国内・国際取引、中国法などの相談が比較的多いです。法律相談のほか、各種契約書の作成業務ももちろん行っています。

2.中国法務

中国法務では、中国企業の設立・撤退・M&A、中国現地法人での労務に関する相談、中国企業との取引に関する相談、中国法に関する調査などの業務を行っています。中国人スタッフ(中国律師・トランスレーター)も在籍しているので、中国法務では中国律師などと一緒に業務を行います。

中国企業との各種取引契約書の作成に関するご相談も比較的多く頂いており、その場合には、日本語と中国語の両言語で契約書を作成しています。

3.国内の紛争案件

国内の紛争案件ももちろん取り扱っています。最近取り扱った事件ですと、建物明渡請求事件、売買代金請求事件、請負代金請求事件、残業代請求事件、解雇無効、離婚事件、相続事件(遺留分・遺言関係・国際相続)、交通事故などがあります。

今、私たちに求められていること

上に書いたことは、実は今年の初めに下書きをしていたことです。私たちの仕事の基本的な部分は、今のような社会状況になっても大きく変わるわけではないのですが、これまで経験したことない事態に直面している今、過去の経験や勘だけでは仕事ができなくなることは間違いありません。

ある弁護士の方がおっしゃっていたのですが、このような先が見通せないときに私たちにできることは、次の二つだということです。

1.問題点の整理
2.情報の提供

弁護士というとどうしても、「裁判」や「裁判所」というイメージになってしまうのですが、裁判はやっぱり最後の手段です。時間もかかるし、費用もかかるし、精神的な負担も大きいです。

このような社会情勢の中では、弁護士が何か直接的な解決を図ることは難しいことが多いと思います。弁護士が出て行ったからすぐに何か解決できるということは、それほどたくさんあるわけではありません。

でも、上に書いた二つの点では、すぐに役に立つことができます。今、依頼者の方が置かれている状況を整理する。そして、行政や民間の機関が提供する制度に関しても積極的に情報を提供し、それらを踏まえて今後の道筋を明らかにして、今後の方向性を決めるサポートをする。

しばらくは、このようなことを意識して業務に取り組んでいきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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