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【魔女の宅急便】トンボのセリフ「じゃあなおさらだ」はスゴイ

本日3/27の金曜ロードショーが魔女の宅急便とのこと。

だいぶ前にメモしたままになっていたトンボネタを思い出したので投下します。サクッと読めます。

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娘が産まれてから、もう100回は魔女の宅急便を見ている。

親になってから見る魔女の宅急便は完全に親目線になっており格別の趣があるが、今日はその中でジブリ屈指のコミュ力を持つトンボの1シーンについて書きたい。

(↑これは本記事とは関係ないのですが)

トンボと言えばちょっと不良っぽい若者たちや、スクールカースト高めっぽい女の子たちとも幅広い交流がありながら、飛行研究会なるサークルで人力飛行機を自分達で作ってしまうくらいのオタク。
そのトンボのコミュニケーション能力をひしひしと感じたのが、

「じゃあなおさらだ」

というセリフである。
物語中盤、トンボがキキに飛行船を見に行こうと誘うシーンの一言。

トンボ「飛行船を見に行こう」
キキ「わたし、飛行船見たことないの」
トンボ「じゃあなおさらだ。行こう!」

たったこれだけのやり取りである。(100回見たと言いつつ、正確な言い回しはウロ覚えです)
はじめトンボは、
「あのニュースに出ていた飛行船が間近で見られるよ!」
という、ある種のミーハー心をくすぐることを訴求ポイントとしてキキにアピールをしている。ところがキキが「ニュースも見てないし飛行船も見たことがない」と知るやいなや、即時に戦略を変更。「じゃあなおさらだ」というセリフの中には
「飛行船を見たことがないあなたに是非、初めての機会を提供したい!」
というポジティブな動機付けが含まれている。

見事だ。普通なら、「そうか〜、飛行船のニュースを知らないならこの話題は興味ないのかな…」とめげてしまうところをたったの一言で逆転している。トンボの頭の回転の早さを見習いたいものである。

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本日は以上です。

また機会があれば、
「冒頭とラストで全く違う、飛行前のキキの表情に泣いた」
「病気の子にご飯を食べさせるおソノさんの話術を見習いたい」
などについて書きたいと思います。

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