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NFL第16週。プレーオフに向け、まだまだ波乱の予感(2021/12/28)

NFL第16週ですが、今週は各チーム、かなりプレーオフを現実的に感じる状況に置かれているせいか、選手の気合いが違うというか、熱戦が多く、またあっと驚くような結果もありましたね。

まずペイトリオッツVSビルズですが、これは正直、ペイトリオッツが勝つのではないかと思って見てましたけど、いやいやビルズの底力に脱帽ですね。

特にQBジョシュ・アレン。
やはりNFLトップのQBでした。

ゲームを見通しパスを成功させる力、ここ一番での決断力と勇気。
見事でしたね。

ペイトリオッツのQBマック・ジョーンズも悪くはありませんでしたし、RBデイミアン・スミスの気合いの入ったランも素晴らしかったですけど、この試合はジョシュ・アレンの輝きの方が勝っていたという感じです。

33-21でビルズの勝利。
これでビルズはAFC東地区でトップに立ちました。
ついにペイトリオッツを捉えましたね。
とはいえ勝率は9勝6敗同士のイーブン。

残りあと2試合。
まだ可能性としてはペイトリオッツが逆転することもあり得ますが、普通に考えると両チームとも2連勝しそうなので、最後まで順位は変わらずビルズの地区優勝の可能性が高い気もしますね。

そしてあっと驚くような結果だったのが、テキサンズVSチャージャーズ。41-29でテキサンズの勝利。
まさかここでチャージャーズが負けるとは思いませんでしたね。

今年のテキサンズは言うまでもなく、デショーン・ワトソンとJ.J.ワットという2大スターを失ってボロボロの状態でしたけど、この試合はルーキーQBのデイビス・ミルズが素晴らしいパスを連発して、みるみるチャージャーズを引き離す展開となりました。

チャージャーズのQBジャスティン・ハーバートの「まさか、こんなはずでは…」という表情が印象的でした。

最後には追い上げたし、ハーバートも決して悪いという感じではなかったのですけど、とにかくテキサンズの出来が良過ぎたっていう感じですね。
もしこの調子が本物なら、来年はちょっと期待できるかもしれません。

あとバイキングスVSラムズ。
こちらも接戦でした。

この試合はバイキングスの調子が良く、特にディフェンスが強くて普通なら勝っていた試合かもしれません。
ラムズのQBスタッフォードは、かなりインターセプトを食らって苦しんでいましたけど、それでも勝ってしまうところに今のラムズの好調さをうかがわせますね。
まさにノリに乗っています。

QBがイマイチの時は周りがカバーする。
パスがダメならラン。
攻撃がダメならディフェンス。
そして3点差に迫られていた第3クオーターでの、ブランドン・パウエルのパント・リターン・タッチダウンに象徴されるような、ここ一番で予想外のビッグプレーが出て試合を持っていく。

ちょっと神がかってきている気もします。
この勝利でラムズのプレーオフ進出は決定しましたが、さて、この調子はどこまで続くでしょうか?(考えてみると昨年のバッカニアーズもこんな感じだったような…)

ベンガルズVSレイブンズ。
エースQBラマー・ジャクソンと、それをカバーする活躍を見せていたQBタイラー・ハントリーのどちらも欠いて、契約したばかりのジョシュ・ジョンソンに頼らざるを得なかったレイヴンズは、さすがにきつかったですね

しかも一方のベンガルズはジョー・バロウが絶好調で、完全にチームを掌握していました。
WRティー・ヒギンズやジャマール・チェイス、HBジョー・ミクソンなど優秀な手駒を自在に操っている感じで、NFL2年目にして貫禄すら感じさせました。

AFC北地区の首位攻防戦にしては差がつきすぎた41-21。
これでベンガルズはレイブンズをかわして地区1位に浮上。
どうやらこのまま行きそうな気配も感じさせます。

レイダースVSブロンコスのライバル対決は接戦ながらレイダースの勝ち。
17-13は順当な結果ってところですね。
レイダースはかろうじてプレーオフ戦線にとどまっています。

そしてチーフスVSスティーラーズなんですが、これはチーフスの余裕の勝利。36-10というスコアでわかるように完全に力の差が出ましたね。

チーフスは相変わらずディフェンスが素晴らしく、スティーラーズのエースQBベン・ロスリズバーガーは全くといっていいほど良いところがありませんでした。
WRのチェイス・クレイプールが孤軍奮闘という感じで頑張っていましたけど、それだけじゃ勝てません。

一方のパトリック・マホームズは、いつも通りというか、簡単に点を重ねていくっていう感じで、試合が進むに従い、だんだんとスティーラーズのテンションが落ちていくのわかりました。

しかもこの試合、スティーラーズは自慢のディフェンスもあまり良くありませんでしたね。
T.J.ワットも頑張ってはいましたが、ちょいと空回り気味。
マホームズの脅威になるほどではありませんでいた。

チーフスはチャージャーズが負けたこともあり、この勝利でAFC西地区の1位を確定しました。
あとはコロナで欠いているケルシーやこの試合で負傷したヒレアーが戻ってくれば、3年連続のスーパーボウルに向けて、とりあえずは万全でしょう。

その他の試合ではカージナルスVSコルツが面白かったですね。
QBカイラー・マレーが相変わらずの超人プレーを見せるカージナルス・オフェンスももちろん良かったんですけど、この試合はむしろコルツのQBカーソン・ウェンツの方が主役でしたね。
特に終盤の畳みかけるような鮮やかなパス攻撃には痺れました。

カーソン・ウェンツは調子にムラがあるので、いつも素晴らしいとは言えないのですけど、やる時はやりますよね!
本当にこの試合のカーソン・ウェンツはカッコ良かったです。

ダメな時は「おいおい」ですけど、それでもちょいちょいジャイアント・キリングをぶちかましてくれるので、どうにも目が離せません。
この試合もプレーが崩れた時にギリギリまで敵味方の動きを見極めサッとタッチダウンパスを通すなんて、めちゃカッコいいシーンを再三見せてくれました。

まあ常にこれができてたらNFLでもトップ・クラスのQBでしょうし、イーグルスがトレードに出すこともなかったのでしょうが…まあ、でも今コルツで輝いているから良しとしましょう。

それにコルツは攻撃の核ともいえるRBジョナサン・テイラーのランも相変わらず好調。
AFC南地区では1位タイタンズに1勝差の2位ですが、ここは今後の展開に要注目ですね。

さてシーズンも終盤となり、特にNFCは地区1位が確定したところも多くだいぶプレーオフの様相が見えてきたという感じですね。
でもAFCはまだまだ波乱が待っている気もします。

そこで次週のカードを見てみると、激戦区AFC北地区の首位争いをしているベンガルズとレイブンズはそれぞれチーフスとラムズという強敵と対戦です。

どうでしょう、どちらも相手が悪いかな…。

ベンガルズとレイブンズのどちらも負けてしまうと、次週直接対決するスティーラーズVSブラウンズにも一縷の望みが出てくるっていう展開になるかもしれません。

しかしベンガルズはまだしもレイブンズはこの辺で何とかチームを立て直さないとプレーオフも厳しくなりますね。

あとはコルツVSレイダースにも注目です。
プレーオフに進出できるかどうかギリギリのレイダース。
コルツも一歩先を行っているとはいえ安心はできません。ここで負けたらプレーオフを逃してしまう可能性も出てきます。

こちらはサバイバルをかけての戦いですね。

さあNFLレギュラーシーズンもあと2週で終了。
しっかりチェックしていきましょう!!

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