大丈夫なのかスティーラーズ?(2020/12/3)
NFL第12週のゲームのうち唯一開催が不確定で、結局、3度の延期を経て今日ようやく開催されたレイブンズVSスティーラーズの試合を観ました。
結果からいうとスティーラーズが勝利し、脅威の開幕11連勝を飾りましたが、しかし内容はというと、かなり危ないものでしたね。
レイブンズはチームの大黒柱であるのはもちろん、今やチーフスのパトリック・マホームズと並びNFLを代表するスーパースターともなったエースQBのラマー・ジャクソンをコロナ陽性反応で欠き、しかも並みはずれた突進力を持つRBのマーク・イングラムまでも欠くという苦しさ。(もちろん陽性者が多く出たためこの試合に向けた全体練習もできていません)
さらにはゲーム中に控えQBのロバート・グリフィン三世まで足を痛め、最後は公式戦にほとんど出場経験のない第3QBのトレース・マクソーリーを使わなきゃいけないという事態に!
この付け焼刃的な攻撃陣で挑む相手は、現在NFL最強のディフェンス力を誇るピッツバーグ・スティーラーズ。
そりゃ勝てるわけがない…と思って観始めたら、QBベン・ロスリスバーガー率いるスティーラーズのオフェンスがどうにも煮え切らない。
なぜかロスリスバーガーがタッチダウンまで残り1ヤードという場面でエンドゾーン内の敵にパスして自らチャンスをつぶしたり、その後もレシーバー陣がキャッチミスを連発したり。
第1クオーターに幸先よくスティーラーズが挙げたタッチダウンも、ディフェンス・チームがインターセプトから奪ったものでオフェンス・チームとは関係なし。
その後、第4クオーターに入ってようやくロスリスバーガーがタッチダウン・パスを1本決めますが、そこまでオフェンス・チームが取った点はフィールドゴール2本の6点だけという低調さ。
まあレイブンズのディフェンスもそんなに弱くはないので簡単に点を奪えるものでもありませんが、それでも試合を通じスティーラーズの得点は19点。
これは歴史的な開幕10連勝中のチームとの成績としては、いかにも物足りない。
また一方のレイブンズは満身創痍の攻撃陣ながら、最強スティーラーズ・ディフェンス相手にタッチダウン2本を決めて14点と食い下がり、最後の最後まで勝敗はどっちに転ぶかわからないという展開。
ピッツバーグ・スティーラーズ。
この試合もディフェンス力の素晴らしさは健在でしたけど、ファンである私の目から見ても「本当にこの攻撃力で、よく11連勝もできたな」と思いましたね。
残り試合を見てみると、ビルズ、コルツ、ブラウンズというプレーオフ進出を視野に入れている好調のチームとの対戦が組まれています。シーズン全勝っていうのはちょっと無理かな。
とはいえ最低でもプレーオフには行けるでしょうが、スーパーボウルとなると、このオフェンス力ではキツイかも。
いやいや、スティーラーズのことだからディフェンス・チームにケツを叩かれつつ、目の前の敵を四苦八苦しながら全部倒していくという不思議な事態も考えられなくはない。
いずれにしろ今後の展開には要注目です!
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