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ダウン症の息子と郵便屋さん
息子の良太にはダウン症と知的障害があります。
発語が難しく、初めて会った方は何を話しているのかわかりづらい状態です。
そんな良太には、1人でできることがあります。
バスに乗って作業所に通うこと。
近くのコンビニまでおつかいに行くこと。
そして、玄関先で郵便物を受け取ること。
先日も郵便屋さんが荷物を届けにきてくれました。
良太に、印鑑を押して荷物を受け取るようにとお願いをしました。
こっそりと様子をうかがっていると、なんとも微笑ましい会話が聞こえてきました。
郵便屋さん「こんにちは、荷物です」
良太「ありがとうございます。きょうはサムイですね」
郵便屋さん「寒いですね!いつも元気ですが、風邪ひいてませんか?」
良太「はい、ダイジョブです?ダイジョブですか?」
郵便屋さん「それはよかったです。私も元気です。ありがとうございます」
良太「ありがとうござーました」
良太の言葉は不明瞭で上手く伝わりませんが、いつの間にか郵便屋さんと良太の間ではちゃんと会話が成立していたのです。
しかし、最初からこんな会話ができていたわけではありません。
何度も良太と接していただくうちに、自然と障害というイメージが変わり、良太のことを知ろうとするきっかけに繋がったのではないでしょうか。
まずはきっかけとして、「知ってもらうこと」は無知であるよりはるかに素晴らしいことだと思いました。
「ママ、はい、荷物やで」 郵便やさんから受け取った荷物を私に渡す息子の姿は、以前にも増してとても頼もしく見えました。
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