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アンパンマンは人格を否定しない〜岸田ひろ実のコーチングな日々〜

今では自分のやりたいことを見つけ、自信をもって自ら考え、多くの経験を積んでいる娘、奈美。

しかし、小学5年生になった頃の奈美は、人との違いに悩み、今では信じられないくらい自分のことが大嫌いで自信がなくて、何もできなくなってしまった時がありました。

どんな慰めや励ましの言葉も届かず、どうすればいいのか悩んでいた時、夫が私にくれたアドバイスは。

「奈美ちゃんの自己肯定感をあげてやるんや」

なるほど!
しかし、そもそも自己肯定感とはなんなのか、当時はピンとこなくて、まずは調べることにしました。

自己肯定感とは、自分の存在を肯定的に受け止め、価値ある存在として受け入れることができる感情のこと。

要するに、他人からの評価や、誰かと比べて自分はどうかという評価ではなく、ありのままの自分を「かけがえのない存在だ」と思えること。

確かに自己肯定感をあげる、それは大事なこと。でもいったいどうすれば奈美の低い自己肯定感を上げられるのか。何をどうすればいいのか、ものすごく悩みました。

悩んだ結果、ヒントをもらったのは、当時、小学1年生だった息子、良太が夢中になってみていたアンパンマンのセリフでした。

**アンパンマンは人格に触れる叱り方をしない

**

叱られる時、人は人格を否定されると最も自分の自信を失ってしまします。何をやっても自分はダメなんだと思ってしまします。

アンパンマンがバイキンマンに絶対に言わないセリフって知ってますか?それは、「おまえは悪いだ!!」

アンパンマンが、いつもバイキンマンに言うセリフは、「悪いをしたな!!」

バイキンマンの人格を否定するのではなく、悪いことをしたというバイキンマンの行動を否定しているのです。

アンパンマンのように叱ることができたら、子どもは失敗してもまたチャレンジしてみようと思います。

そしてまた、無意識のうちに使ってしまう、人格を否定してしまう言葉についても考えてみました。

5つのNGワードを使わないこと

「みんな」「なんで」「どうせ」「あんな」「ふつう」

「みんな言ってる」「なんでできないの?」「どうせ無理」・・・

これらのNGワードに続く言葉を言われると、どうでしょうか?

人と違うことがダメだ。
みんなと一緒がいいことだ。
と、言われているように思いませんか?

これでは子どもの個性をつぶしてしまします。言われ続けると人格は崩壊してしまします。

ポジティブワードに変えて伝える**

子どもに伝えたいことは、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換して伝えること。そうすると、自分を否定せずに、前向きな気持ちで受け取ってもらえます。

例えば。

「あなたは弱虫よね!!」というネガティブな言葉は、「あなたはもっと強くなれるよ!!」というポジティブな言葉に言い換えてみると、ものすごく自信が湧いてきます。

とはいえ、どんな時でも全て完璧にできるかというと、それは難しいでしょう。むしろ、完璧にしなきゃなんて思ってしますと親の心も疲れてしまします。

私もうっかり、言ってはいけない言葉を使っていたことがありました。

大事なのは、堅苦しく考えるのではなく、「人格に触れる叱り方をしない」こと、「NGワードを使わない」こと、「ポジティブワードに変えて伝える」ことを、ただ意識すること。

それだけで子どもとのコミュニケーションは、意識しないよりもずっと良くなります。

そうして子どもたちが身に付けた高い自己肯定感は、どんなことがあっても自分で考え、経験しようと思わせます。その経験が自立心やチャレンジ精神を大きく育てるんだと思うのです。

スキやSNSシェアだけでもすごく嬉しいです。サポートをいただけた場合は、娘・奈美と、息子・良太との美味しい思い出づくりに、大切に使わせていただきます。