仕事で生まれる不安から自由になるために
仕事を新しく始める時や、仕事をどのように進めれば良いか分からないとき、ToDoリストが山積しているとき、多くの人は不安になると思います。
どの程度不安に思うか、その程度は、人によって違うと思います。不安には思うけれど、まあ淡々と対応出来る人もいれば、うまくいかなかったときのシーンが次々と思い浮かんで、不安がどんどん増えていく人もいると思います。
特にリモートワーク環境では、何かちょっと聞きたいときに、席に座っている先輩を見つけて「今、ちょっといいですか?」と質問することができないので、余計に不安が募るというご相談をいただくことが多々あります。
時間足りるのか、自分の能力で足りるのか、仕事を任せた人は、予定通りに動いてくれるのか・・・。
特に仕事経験の浅い人たちは、自分の感情について相談すること自体が良くないのではないか、社会人なのだから自分でなんとかすべきなのではないかと思い、1人で抱えてしんどくなってしまうケースもあると思います。
なので、仕事における不安感の解消は、自分が管理するプロジェクトに入ってくれるメンバーの方たちのメンタルヘルスの観点でも、私にとっても重要なテーマです。
心に生まれた不安モンスターをどうするか
モンスターを手なずける方法の鍵は、「問題と解決策の見える化」だと思います。
漠然とした不安がなぜ生まれるかというと、
1.何を解決すれば良いか、そもそも問題が具体的になっていない
2.具体化された問題の解決ステップが明確になっていない
3.解決ステップを実行できる自信がない
私の経験では、この三つを解消できるとほとんどのケースで不安は解消できる、少なくともかなり減らせます。
もちろん一人で1,2,3を解決出来る場合なら、すぐに自分でやれば良いですが、会社の仕事で、一人では解決出来ない場合はどうしましょう?
誰を巻き込めばいいの?
困りごとを解消するために巻き込むべき人は、
●意思決定権限を持っている人
●必要な知識・スキルを持っている人
そして
●頭を整理するときに壁打ち相手になってくれる人
そもそも自分が何に不安を感じているかすらはっきり整理できていないとき、ありませんか?そもそも問題が具体的になっていないので、何について考えれば良いのかがわからない場合です。
このような場合は、一人で考えていても前進に時間がかかるので、まず壁打ち相手を探しましょう。悩みの内容によって、仕事上の先輩だったり、同僚だったり、客観的な意見や情報の整理を手伝ってくれる人と話してみましょう。
相談できる相手がいない場合には、頭の中にあることを紙に書いて整理してみるのも良いです。頭の中で考えているときには、はっきりと整理できていなくても「なんとなくモヤモヤ」できますが、文字にしようとすると、はっきりできていないところは書けないことがわかります。つまり、不安の対象を形にする(何について考えたいのか、何が不安なのか)ことができます。
モヤモヤフェーズを抜けて問題が整理できたら、後はどうやって解決するかを考える、という具体的な作業に進みます。
この段階で助けを求めると良いのは、決定権を持って必要な判断をしてくれる人と、タスクを進める上でのサポートをしてくれる人です。
時間が足りなければ、スケジュールを交渉する。
人が足りなければ、手伝ってくれる人をアサインしてもらえないか相談する。
仕事の進め方が分からなければ、同じような経験を持つ人から、前例を教えてもらう。
対策をスケジュールに落とし込むところまで来れば、漠然とした不安はかなり解消するのではないでしょうか。漠然と不安を感じたら、「見える化する」「スケジュールに落としてみる」ということです。