赤松 宏美

歌でもなく、朗読でもなく、カラダを響かせて声の質を磨き本来の声のチカラを引き出すボイス…

赤松 宏美

歌でもなく、朗読でもなく、カラダを響かせて声の質を磨き本来の声のチカラを引き出すボイストレーナー。 東京・原宿の楠瀬誠志郎こえの学校Breavo-para公認インストラクター(指導歴7年)、こえのレッスンスタジオ「コメット」(@川崎市新川崎)でプライベートレッスンをしています。

最近の記事

出雲大社の思い出

出雲大社に初めて行ったのは、大学生の頃でした。もう30年近く前のこと。 友人と2人で、青春18きっぷで電車を乗り継ぐ旅に出ました。 宿泊は、無人駅に泊まる駅寝。今思うと、女二人で、よく行ったなあ~と思います。 時間はあるけどお金がない、移動が目的のような旅でしたが、「出雲大社に行こう!」と二人で約束して、計画を立てたのだと思います。 友だちが、分厚い時刻表の一部を切り取って、もってきてくれました。時刻表を駆使して、東京近郊から電車を乗り継ぎながら、丸一日以上かけて、ようやく

    • 人生3回目のピアノ発表会を終えて

      発表会に出た回数は、3回。 1回目、10歳。 2回目、47歳。 3回目、48歳。 6歳から始めて、13歳まで通算約7年。月光の第1楽章あたりでやめた。 そして、年老いた今、10年くらい前に再開して、今も続けている。 子供時代よりも、ピアノ歴は気付いたら長くなっているのに、上達は遅いな~。 先日、人生3回目の発表会を終えた。 ピアノが好きという気持ちだけで弾いた。でも、舞台では上手に弾けなかった。練習の半分しか力を発揮できなかった。 舞台を降りた後、敗北感しかなくて、冷静

      • ずっと手放せなかった習慣を手放す

        2023年、夏至の数日前のことです。 「手放したいことを、夏至の日に紙に書いて燃やすといい」と聞きました。 手放したい不要な価値観、思い込み、持っていませんか? もっていても、良いことなんて一つもない。それなのに、どうして頑固に持ち続けているのでしょう。 「それが、心の癖だよ。心の癖に気が付いたら、燃やしなさい」と言われたこともある。それなのに、いつまでも燃やせなかった。 「え~い!ならばこの機会に、書き出して本当に燃やしてやる!!」 ふつふつと燃えたぎる思いで、一枚に

        • ピアノが我が家にやってきた!

          30年以上フタを開けることもなく、一度も弾くこともなかった、ピアノがある。 「要らないんなら捨てるぞ」と実家の父に言われるたびに、「いつか持っていくから、しばらくとっておいてよ」と言い訳をした。内心どうしていいか分からないまま、実家を出てから20年以上の年月が流れた。 引っ越し、修理。一体いくら掛かるのだろうか?そう思うと、行動を起こすこともできず、長い間そのままにしていた。父親も、そのうちピアノのことは何も言わなくなった。 ボイストレーナーの仕事に就く数年前、あるピアニス

        出雲大社の思い出

          「自分の響き」で歌おう

          8月上旬、ピアノの発表会がありました。 声のレッスンのインストラクターになる1年ほど前から、憧れのピアニストの影響で、趣味でピアノを弾くようになりました。もう8年経ちましたが、弾けるようになった曲は、ほんの僅かです。 少しでも上手に弾けるようになりたい…そんな思いを胸に、昨年の冬からピアノ教室に通い始めました。 習い始めてからほんの数カ月のわたしに、先生から発表会のお話があったのは、今年4月のことです。 ピアノの発表会では邪道かな、と思いつつ、先生に「ポップスの弾き語りで

          「自分の響き」で歌おう

          お通じの改善に、チアシードをどうぞ

          以前から、自力整体の教室で「チアシードはスーパーフードである」と聞いていました。 ※ちなみに、体質的に合う、合わないがありますので、ご注意を。 西宮研修で再度そのことを聞きました。 むむ、それならば試してみるか。 成城石井で、有機チアシードを買ってみました。 南米ペルー産、はるばる日本に長い旅をしてやってきたチアシード、と思うと感慨深いです。 ★気になるお値段は? 一袋400g入って、1600円+消費税。 ★摂取方法は? 目安は1日あたり5g、これを50ccのお水につけ

          お通じの改善に、チアシードをどうぞ

          自分の声が苦手だった過去を経て

          2016年4月にボイストレーナーの仕事を始める前は、声に悩みを持つ受講生の1人でした。 声がいつも嗄れていて、話す時に息苦しいこともあった。辛かったです。 そんな自分の声が大嫌いでした。 2011年11月に、Breavo-paraのレッスンを受講して「むむ、これは根本的に何か変わりそうだ」と感じて入会しました。 ボイストレーナーの仕事を始めてから、別の先生の教室で学んだこともあります。 今の自分では足りない、そんな気持ちは、自信とは裏腹に、常に背中合わせで存在しています。

          自分の声が苦手だった過去を経て

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[後編]

          ボイストレーニングは、歌い方や声の出し方だけを教えるものではありません。声と身体はつながっているから、身体と心の理解は不可欠です。 かつては声についてだけを教えられれば良いと思っていました。それでは到底追いかないことに気づいたのは、ボイストレーナーになってから随分経ってからでした。 相変わらず歩みの遅い私です。 さて、細く長く続けていることのもう一つは、神社へのお参りです。 日本全国に存在する、一宮という神社のご朱印を集めはじめたことが、神社に親しむきっかけです。お参りを

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[後編]

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[前編]

          ボイストレーニングは、歌のテクニックや声の出し方だけを教えるものではありません。 声と身体はつながっているから、身体の理解は不可欠です。 声はとても正直で、意図せずとも、心の状態は声に出ます。自信がない時、無意識に声のトーンやボリュームが下がるのは、誰もが経験されていることでしょう。ですから、身体や心について、理解を深めることがとても大切だと感じます。 自力整体の教室に通い始めたのは、2019年の初め頃でした。 響く声のために、身体を緩めたい。もっと身体を自由に使えるよう

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[前編]

          自己肯定感を高めるために

          自己肯定感という言葉が、よく使われるようになって久しいですね。 かれこれ10数年前に、ある方から「自己肯定感が低いね」と言われた時が、この言葉との出会いでした。今ほどメジャーな言葉ではなかったように思います。 心に元気がない時ほど、SNSの身近な知人たちの投稿が、ますます眩しく輝いて見えます。 ちょうど五月病の時期だからかもしれません。心はいつも忙しい。 今朝、夜明けごろに少し大きな地震があって、そのまま眠れなくなってしまいました。 そこで、自分の心に問いかけてみました

          自己肯定感を高めるために

          声の記憶

          なかなか会えないけど、親しい。そんな少し年上の友人がいました。 出会いはコロナ禍真っ只中の春、関西で開催されたある養成講座の初日です。偶然隣に座ったのでした。「ねえ、一緒に勉強しない?一人だと続かない気がするから」と誘われたのが、お付き合いの始まりです。 養成講座が終わるまでの間、毎週オンラインで、勉強会をしよう、と約束をしました。 ところが、彼女が約束を忘れることが、たびたびありました。その度に「ごめんな〜、うっかりしてたわ〜」と謝られて、内心ガッカリしつつも、いつも許

          本当のさようなら

          この時期になると、思い出す曲があります。 「ひとつのこと」 今、終わる ひとつのこと 今、越える ひとつの山 という歌い出しの合唱曲です。アップテンポのピアノ伴奏が軽やか、かつダイナミックで、明るく希望に満ちた歌でした。 伴奏も難易度が高く、毎年のように音楽の先生が伴奏をされていました。 かつて通っていた小学校の卒業式で、卒業生が歌っていた曲。3つ年上の兄は歌ったけど、わたしは歌わなかった。 え?卒業してないの? いえいえ、そうではなく… 歌が好きだった子供の頃。6年生

          本当のさようなら

          不思議なふしぎなヒモトレとの出会い

          友人が、おもしろいWSに参加したという。その名も「ヒモトレ」。なんでも、カラダにゆるーく紐を巻いておくだけで、可動域が拡がったり、軸が通る、といった身体的感覚が良くなるそうな。 「うっそー?ほんとー?」と言いながら、その場で友人に紐を借りて、いくつかの動きを試してみると、その疑いが、 「へー!!なんでー!?すごいー!」に変わりました。 その時、疲れが溜まっていたせいなのか、腰痛に悩まされていました。ストレッチや自力整体でも痛みがなくならず、長引く痛みを抱えて、もどかしく感

          不思議なふしぎなヒモトレとの出会い

          部屋の模様替えをする

          数年前のこと。自力整体の先生が、立ってパソコン作業をしている、とブログに書かれていました。メリットは、いろいろ。ぱっとすぐ動けることも、その一つです。 すぐに取り入れたものの、事務作業で長時間の作業を続けると腰が痛くなり、数ヶ月続けたものの、しばらくしてやめてしまいました。その後はデスクを使わずに、ローテーブル&正座に変更しました。 正座は身体に良いといいます。以前習った空手の名人の先生は「正座はカラダを強くするが、体育座りはカラダを弱くする」とおっしゃっていました。 でも

          部屋の模様替えをする

          準拠枠を外す

          準拠枠、なんて耳慣れない言葉だと思います。 簡単に言うと、自分の思い込みや先入観です。 それが強すぎると、周りとの軋轢や、調和を乱す感覚が生まれやすい。 正義感や、自分にとって大切なことを、あたかも普遍的、絶対的な価値のように振りかざす。 周りにいたら大変な人、迷惑な人、面倒な人。 机の整理をしていたら、一年前くらいに書いた、メールの「写し」の文章のプリントが出てきました。 メールを直接送ったら、あまりに強すぎるから、と送ることはなく消去したものです。 読み返して、「

          準拠枠を外す

          履き物オタクの小話

          ここ数年、気づくと履き物オタクになっている気がします。 歩く、という日常的な動作の中で、何を履くか、ということも、身体にとって、実は大切なことだと思いませんか? もう5年近く前になりますが、身体のバランスを整えたくて、下駄を履いていたことがあります。 カラコロと軽快で粋な履き心地が気に入っていました。でも、アスファルトやコンクリートを歩く時の音がうるさいのと、早く歩けないし、当然ですが走れないし、階段を降りる時、下駄の傾斜が少しこわくて、お蔵入りになってしまいました。 3

          履き物オタクの小話