赤松 宏美

歌でもなく、朗読でもなく、カラダを響かせて声の質を磨き本来の声のチカラを引き出すボイス…

赤松 宏美

歌でもなく、朗読でもなく、カラダを響かせて声の質を磨き本来の声のチカラを引き出すボイストレーナー。 東京・原宿の楠瀬誠志郎こえの学校Breavo-para公認インストラクター(指導歴7年)、こえのレッスンスタジオ「コメット」(@川崎市新川崎)でプライベートレッスンをしています。

最近の記事

「自分の響き」で歌おう

8月上旬、ピアノの発表会がありました。 声のレッスンのインストラクターになる1年ほど前から、憧れのピアニストの影響で、趣味でピアノを弾くようになりました。もう8年経ちましたが、弾けるようになった曲は、ほんの僅かです。 少しでも上手に弾けるようになりたい…そんな思いを胸に、昨年の冬からピアノ教室に通い始めました。 習い始めてからほんの数カ月のわたしに、先生から発表会のお話があったのは、今年4月のことです。 ピアノの発表会では邪道かな、と思いつつ、先生に「ポップスの弾き語りで

    • お通じの改善に、チアシードをどうぞ

      以前から、自力整体の教室で「チアシードはスーパーフードである」と聞いていました。 ※ちなみに、体質的に合う、合わないがありますので、ご注意を。 西宮研修で再度そのことを聞きました。 むむ、それならば試してみるか。 成城石井で、有機チアシードを買ってみました。 南米ペルー産、はるばる日本に長い旅をしてやってきたチアシード、と思うと感慨深いです。 ★気になるお値段は? 一袋400g入って、1600円+消費税。 ★摂取方法は? 目安は1日あたり5g、これを50ccのお水につけ

      • 自分の声が苦手だった過去を経て

        2016年4月にボイストレーナーの仕事を始める前は、声に悩みを持つ受講生の1人でした。 声がいつも嗄れていて、話す時に息苦しいこともあった。辛かったです。 そんな自分の声が大嫌いでした。 2011年11月に、Breavo-paraのレッスンを受講して「むむ、これは根本的に何か変わりそうだ」と感じて入会しました。 ボイストレーナーの仕事を始めてから、別の先生の教室で学んだこともあります。 今の自分では足りない、そんな気持ちは、自信とは裏腹に、常に背中合わせで存在しています。

        • 身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[後編]

          ボイストレーニングは、歌い方や声の出し方だけを教えるものではありません。声と身体はつながっているから、身体と心の理解は不可欠です。 かつては声についてだけを教えられれば良いと思っていました。それでは到底追いかないことに気づいたのは、ボイストレーナーになってから随分経ってからでした。 相変わらず歩みの遅い私です。 さて、細く長く続けていることのもう一つは、神社へのお参りです。 日本全国に存在する、一宮という神社のご朱印を集めはじめたことが、神社に親しむきっかけです。お参りを

        「自分の響き」で歌おう

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[前編]

          ボイストレーニングは、歌のテクニックや声の出し方だけを教えるものではありません。 声と身体はつながっているから、身体の理解は不可欠です。 声はとても正直で、意図せずとも、心の状態は声に出ます。自信がない時、無意識に声のトーンやボリュームが下がるのは、誰もが経験されていることでしょう。ですから、身体や心について、理解を深めることがとても大切だと感じます。 自力整体の教室に通い始めたのは、2019年の初め頃でした。 響く声のために、身体を緩めたい。もっと身体を自由に使えるよう

          身体と心の理解を深めるために続けているいくつかのこと[前編]

          自己肯定感を高めるために

          自己肯定感という言葉が、よく使われるようになって久しいですね。 かれこれ10数年前に、ある方から「自己肯定感が低いね」と言われた時が、この言葉との出会いでした。今ほどメジャーな言葉ではなかったように思います。 心に元気がない時ほど、SNSの身近な知人たちの投稿が、ますます眩しく輝いて見えます。 ちょうど五月病の時期だからかもしれません。心はいつも忙しい。 今朝、夜明けごろに少し大きな地震があって、そのまま眠れなくなってしまいました。 そこで、自分の心に問いかけてみました

          自己肯定感を高めるために

          声の記憶

          なかなか会えないけど、親しい。そんな少し年上の友人がいました。 出会いはコロナ禍真っ只中の春、関西で開催されたある養成講座の初日です。偶然隣に座ったのでした。「ねえ、一緒に勉強しない?一人だと続かない気がするから」と誘われたのが、お付き合いの始まりです。 養成講座が終わるまでの間、毎週オンラインで、勉強会をしよう、と約束をしました。 ところが、彼女が約束を忘れることが、たびたびありました。その度に「ごめんな〜、うっかりしてたわ〜」と謝られて、内心ガッカリしつつも、いつも許

          本当のさようなら

          この時期になると、思い出す曲があります。 「ひとつのこと」 今、終わる ひとつのこと 今、越える ひとつの山 という歌い出しの合唱曲です。アップテンポのピアノ伴奏が軽やか、かつダイナミックで、明るく希望に満ちた歌でした。 伴奏も難易度が高く、毎年のように音楽の先生が伴奏をされていました。 かつて通っていた小学校の卒業式で、卒業生が歌っていた曲。3つ年上の兄は歌ったけど、わたしは歌わなかった。 え?卒業してないの? いえいえ、そうではなく… 歌が好きだった子供の頃。6年生

          本当のさようなら

          不思議なふしぎなヒモトレとの出会い

          友人が、おもしろいWSに参加したという。その名も「ヒモトレ」。なんでも、カラダにゆるーく紐を巻いておくだけで、可動域が拡がったり、軸が通る、といった身体的感覚が良くなるそうな。 「うっそー?ほんとー?」と言いながら、その場で友人に紐を借りて、いくつかの動きを試してみると、その疑いが、 「へー!!なんでー!?すごいー!」に変わりました。 その時、疲れが溜まっていたせいなのか、腰痛に悩まされていました。ストレッチや自力整体でも痛みがなくならず、長引く痛みを抱えて、もどかしく感

          不思議なふしぎなヒモトレとの出会い

          部屋の模様替えをする

          数年前のこと。自力整体の先生が、立ってパソコン作業をしている、とブログに書かれていました。メリットは、いろいろ。ぱっとすぐ動けることも、その一つです。 すぐに取り入れたものの、事務作業で長時間の作業を続けると腰が痛くなり、数ヶ月続けたものの、しばらくしてやめてしまいました。その後はデスクを使わずに、ローテーブル&正座に変更しました。 正座は身体に良いといいます。以前習った空手の名人の先生は「正座はカラダを強くするが、体育座りはカラダを弱くする」とおっしゃっていました。 でも

          部屋の模様替えをする

          準拠枠を外す

          準拠枠、なんて耳慣れない言葉だと思います。 簡単に言うと、自分の思い込みや先入観です。 それが強すぎると、周りとの軋轢や、調和を乱す感覚が生まれやすい。 正義感や、自分にとって大切なことを、あたかも普遍的、絶対的な価値のように振りかざす。 周りにいたら大変な人、迷惑な人、面倒な人。 机の整理をしていたら、一年前くらいに書いた、メールの「写し」の文章のプリントが出てきました。 メールを直接送ったら、あまりに強すぎるから、と送ることはなく消去したものです。 読み返して、「

          準拠枠を外す

          履き物オタクの小話

          ここ数年、気づくと履き物オタクになっている気がします。 歩く、という日常的な動作の中で、何を履くか、ということも、身体にとって、実は大切なことだと思いませんか? もう5年近く前になりますが、身体のバランスを整えたくて、下駄を履いていたことがあります。 カラコロと軽快で粋な履き心地が気に入っていました。でも、アスファルトやコンクリートを歩く時の音がうるさいのと、早く歩けないし、当然ですが走れないし、階段を降りる時、下駄の傾斜が少しこわくて、お蔵入りになってしまいました。 3

          履き物オタクの小話

          人生の命題を見つけるために

          思うところあって、昨年10月から毎月一回、群馬県渋川市に鎮座している渋川八幡宮にお参りしています。 こちらでは、大祓詞(おおはらえことば)の写詞ができます。 ん?写経じゃないの?と聞きかえされますが、お経ではないので、写詞(しゃし)と呼びます。 大祓詞は、唱えるとたちまち祓われて、本当の自分の心に戻れるという祝詞です。それでは、どんな風に祓われるのでしょう?それが、祝詞の中で具体的に表現されています。隠喩なのでしょうか?それとも、目には見えないけど、本当にそのようなことが起

          人生の命題を見つけるために

          ボーカルトレーニングの思い出

          歌は習うものではない。という主義です。 とは言うものの、過去に歌を習っていたこともありました。そこで学んだこともあります。少しばかり、それを振り返ってみようと思います。 その頃の私は、半分失業状態でした。心の拠り所を求め、居場所を失った寂しさを埋めたくて、ボーカルトレーニングに通い始めました。 プライベートレッスン初回、あえて曲を決めずに先生のところへ行きました。そこで、自分の課題と悩みを先生に相談したのだと思います。先生に、手嶌葵さんの「テルーの唄」を勧めていただきまし

          ボーカルトレーニングの思い出

          わたしと千葉神社

          生まれ育ったのは、山を切り拓いて作られた昭和の新興住宅地です。町の中に神社はありません。 お宮参りはもちろん、七五三や初詣も家族で車に乗って、市内中心部にある千葉神社へ出掛けました。 お正月にはおみくじをひき、ランドセルには千葉神社のお守りをつけていたのが懐かしい。 千葉にあるから千葉神社だし、目新しくない…。神社でご朱印を集めるようになり、遠方の神社へお参りするようになっても、千葉神社のご朱印をいただくことなく、月日が流れました。 千葉神社の御祭神は「天之御中主大神(アメ

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          猿田神社の不思議な出会い

          社務所が15時まで、と早く閉まってしまう猿田神社は、千葉県銚子市にある猿田彦大神をお祀りしている神社です。 3度目の正直。3回目の訪問で、ようやくご朱印をいただきました。 猿田彦大神と言えば、 椿大神社(伊勢国一の宮) 猿田彦神社(内宮の近く) が浮かびますが、猿田神社もお名前の如く、れっきとした猿田彦大神をお祀りする神社です。 ことの発端は、千葉の実家に帰った時に、私の父が高校生の頃…つまり、かれこれ70年くらい前の昔々、猿田先生という先生に習ったというのです。その先生

          猿田神社の不思議な出会い