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今あるもので暮らす

今の夫と結婚する前、つまりまだ彼氏彼女の関係だった時、たくさん喧嘩した。

当時は同棲していたため、その度に「もう出ていってやる!」と何度も思った。

しかし、邪魔していたのはたくさんのものたち。

私は昔、雑貨がとても好きだったし、服もコスメも美容品も、そしてガジェット類も大好きでたくさんのものに囲まれていた。

けれど喧嘩をするたびに、それらをまとめたりするのが面倒だと思ったある時、「ミニマリスト」という概念に出会った。

ものが減るって気持ちがいい!

当時は、ミニマリストのスッキリした部屋を見て憧れ、真似するだけだった。

実際にものが減った部屋で過ごすと、思考がクリアになる。

マキシマリストで、「ものが増えるたびに人生は良くなる」と思い込んでいた私にとって、目から鱗が出たようだった。


最初は、「彼氏と喧嘩した時に、いつでも別れて身軽に出ていけるように」と、ひょんな理由から始まった「ミニマリスト」。

いつからか自分はミニマリストだと名乗るようになり、ブログも始めた。家族や友人の家を片付けたり、時には捨て過ぎて失敗したり、文字通り「ミニマリスト」を目指し過ぎて、自分が何をしたいのかよくわからなくなったりすることもあった。

こういった色々なミニマリストでの成功、失敗を経て、「自分がどうなりたいか」、というミニマリストの形を手にすることができたのだ。


「今あるもの」で暮らす=低コスト生活

少し話は変わるけれど、私は内向的な人間で、外で働くことすらも正直しんどい。

けれど、実際はそんなことも言っていられないので、今はパートタイムで生活費を得ている。

できればずっと家にいたい。

そう思った時、人は誰しも「在宅で働ける仕事」をまず探すと思う。私もそうした。

けれど今や在宅ワークで働きたい人は多く、これといったスキルのない私にとって、漕ぎ着けられる仕事はまだなかった。

毎月のお金が苦しくなった頃、ふと、出費を見直してみた。
すると、日用品などの買い物が多く、出費の負担も大きかった。

それから、「今あるものでどうやって暮らすか」というふうに考えるようになり、ストレスを感じないレベルで徐々に、徐々に、「買わない」を試していった。
正直これは楽しいものだ!


そんなになくても大丈夫!

気づけば、「低コストで暮らす」というモットーが出来上がり、生活の質を落とし過ぎず、かといって、なるべく無駄なものに出費をかけない生活がスタートした。

すると、毎月かなりの出費が抑えられている。

お金を稼ぐのではなく、出費を減らす

人はつい、お金を稼ぐことに躍起になる。

けれども、「出費を減らす」ということも、実は超大切なことなのだ。

高額なものが欲しい!と、仕事を頑張る人は、それでいい。

だけど、私の場合は、そういったものが欲しくない。むしろ、高額なブランド品などは必要ないから、「ちょっとでも家にいられる時間を増やさせて!」と思っているくらい。

今まで当たり前のように買っていたものを見直し、代用できるものを探したり、そもそもやらなくていいことは省き、出費を見直す。

毎月驚くほどの節約となる。
これは言い換えてみれば、「出費を減らす=お金を稼ぐのと同じこと」とも言えるのだ。

物を減らす楽しい実験

今の私の一つの楽しみは、自分が納得できる形で、「これも使う(買う)必要ないのではないか?」というものを探し出し、削っていくこと。
生活上で実験してみて、どこまで身軽になれるのか試すのは楽しい。

  • 「今あるもの」に目を向け、それらをきちんと使いこなすことができる。

  • 高いものは欲せず、まずは低価格なものから試す。

  • 低価格なものでも、不便なものでも、「あるだけでありがたい」と思うことができる。

  • 兼用できるものを探し、身軽になる。

「これらさえあれば、私は生活できちゃうのよ」

っていう感じが、身軽で、とても心地よいのだ。

お金をかけ過ぎないで生きる。お金をかけたときはぶっ飛ぶほど喜びが湧く。
お金に頼らないでも、ちょっとしたことで、満足することができる。


18年一緒にいた夫(発達障害/躁鬱/アルコール依存症持ち)と離婚することになりました。離婚して新しい一歩を踏み出すまでを投稿します。