ツインテールが、ついに集結したんです!! 2話

1話目、空港に着く前に1,000文字超えちゃって。
超大作の予感笑

引き続き、空港行きのバスから。

溢れる夫への感謝

バスに乗って外を眺めている時から
もうなんだか感傷に浸る私。

私、一人でバスに乗ってる。
空港に向かってる。
東京に行くんだ。

そう考えると、なんとも言えない気持ちになった。

子どもが産まれてから6年。

一人で飛行機に乗ったことは何度もある。
でもそれは、全て仕事や結婚式への参列のため。

私の個人的な遊びのために行くのは初めて。

これまでの私は、母が家族を置いて一人で出かけるなんて
ありえないと思っていた。
仕事は仕方なく。仕事だから。
でも、本当は子を家に残して出張になんていきたくなかった。
だけど、仕事だし、断る勇気もないし
仕方なく行く。
行きたくもないし、子を家に残していくのも罪悪感だし
心にモヤモヤを常に抱えていた。

子を残していくなんて、ひどい母親。
断れない自分にももやもや。
だけど仕事だから責任持っていかなきゃだし。
仕方ない仕方ない、そう言い聞かせていた。

時には仕事が予定通りに終わらず
延泊して欲しいと依頼され
トイレで泣いたこともあった。

仕事をキチンと終えられない自分への不甲斐なさ。
夫や両親に迷惑をかけて怒られるかもと言う恐怖。
息子に会えない悲しさ。
私のことを責める人はいなかったけど
私自身が私自身を勝手に責めてた。

だから、もちろん東京を楽しめるわけもなく。

東京に向かうときも、予定通り帰れますように…
そんなことばかり考えていた。

でも今回は違う。

私は、
私がやりたいことのために
私の会いたい人に会うために
一人で東京に向かっている。

正直、昨日もよく寝てないし
なんかお腹の調子も変。

お腹が空いているはずなのに、
なにも食べたくない…

緊張してるのかな。
ワクワクで胸いっぱいかな。

とにかく今私は、
一人で空港に向かっている。

数時間後には、
会いたい人に会える。

よくここまで来れた。

家族の誰も体調を崩すこともなく
バスに乗れている時点でもう大成功。

母になると
母が一人行動するには、
その裏に果てしない努力がある。

当日、数日前までの準備もそうだけど
それこそ何ヶ月も前から
夫への交渉。
協力してもらう両親への支援要請。
仕事の調整。
何より、家族の健康管理。

誰か一人でも熱を出してたらいけない。
いや、正確にはいけるんだろうけど
心から楽しんでくることができない。

正直、朝から子どもたちを保育園に送り届け
一人で空港に向かうバスに乗れてる時点で勝ち!!!!

いろんな人の協力あって実現したことだけど、
やっぱり夫への感謝が溢れる。

夫が行っていいよと送り出してくれたおかげで
私はこうして一人で行動できる。

会いたい人に会える。
そう思っただけで、もう胸がいっぱいだった。

窓の外は、本当に綺麗な青い空が広がっていた。

Instagramのストーリーズに
いよいよ出発する心境をアップすると、
私と同じようにドキドキしたり
ワクワクしたりしてくれる人がいる。

なんて幸せなことだろう。

このあと、もっと幸せな気分になることなんて
この時には想像もできてなかったけど
ただただ嬉しさで胸が躍っていた。

******

次やっと空港に着きます笑



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