死ぬまで笑って音楽をやりたいから
音楽を演るのに年齢は関係ない?
はい!そう思います。
年齢を重ねたからこそ、深みのある演奏や歌を披露してくれる音楽家はたくさんいるし、自分自身、そういった方々からのほうが、より感じ取るものがあったりします。
実際、私は30代後半から音楽を始め、40過ぎでライブ活動を始めたのだから、音楽に年齢なんて関係ないと思っていなきゃおかしいです(笑)
やりたいなら、いくつからでもどんな事でも、何だってやったらいいよ、そう思ってきましたが、本当にそうなのかな、と少し考えてみたお話を書いてみたいと思います。
年齢ってー。
少し前まで、私は「若いということは最大の武器だ」と思っていました。
(少し妬み気味に、笑)
それは、おばさんである、というだけで、できなくなることが多いような気がしたからです。
例えば、お洒落なカフェのウエイトレス。
先日、近所の公園内のお洒落なオープンカフェに行った時のこと。
キラキラの笑顔でお客さんと会話している店員さんを眺めながら、そういえば私も昔、こんな洒落たカフェの店員さんに憧れてたな~と思い出しました。
今からでもなれるかしら?と想像してみたのです。
流行りのお洒落なカフェの店員さんが40歳過ぎの私だったら?
うーん、ダメですよね。
おしゃれで今時のカフェの雰囲気が壊れてしまうと思いませんか?
やっぱり元気でかわいい若い女の子でなくちゃ。
逆に、おばさんのほうが向いているような飲食店、例えば商店街の定食屋さんみたいなとこだったらどうだろう?
もちろん、おばさんも採用してもらえると思うけど、若い子がダメってことはないですよね。若い女の子なら大歓迎、看板娘にしたいところです。
他にも、アイドルグループのオーディションや、モデルなど、若い頃に誰もが憧れそうな職業を考えてみたけど、そういうのには年齢制限がある訳で。
40過ぎのおばさんは最初から参加権すらないんだなぁ。
爽やかな午後の陽射しが明るい店内で、そんなことをぼんやりと考えていて、ふと気づいちゃったんです。若い頃にやってみたかった職業にはもう就けないんだな。年齢を重ねるほど、挑戦できることの範囲は狭まっていくんだと。
音楽という視点で見てみればー
私が活動している福岡の音楽シーンは、若い高校生のシンガーソングライターから60代の大先輩方まで、毎晩どこかで様々なライブが催されています。
若者が集まる場所もあれば、大人が集まる場所もある。と思います。
私がライブ活動を始めたのは3年ほど前、もう40歳になっている時でした。
息子が小学生になり、時々なら夜に私が出かけても何とか大丈夫になった頃です。年齢的には中堅クラスだろうけど、生まれて初めてのライブ、経験としては超初心者です。
対バンには中学生から20代前半のミュージシャンたち。
目標に向かって頑張っている若きミュージシャン達とお知り合いになれることはとても刺激的で、嬉しいことでした。若者と接してたらいつまでも若くいられる気がするーなんて、思ったりしていました(笑)
私の場合は、そうした場所でライブ活動がスタートしたので、それから約3年間、あまり疑問も感じずに若者に混じってライブをしてきたけれど、3年分歳をとり、ふと自分を客観的にみた時、これって非常にイタいオバサンになっていないか?と思いました。
別に年齢で自分を卑下するつもりはないし、先にも言ったけど、やりたいなら例えどんなに白い目で見られようともやるわ!と思っています。
だから、これはこれで悪くはない、これも間違いじゃないと思います。
けれど、
思わずつぶやいたこっちの方が本当は本音なのかもしれない。
そう。
そろそろちゃんと大人の階段を登りたいな、と思ったのです。
私の音楽の居場所はここがベストなんだろうか?
私の作る音楽はこれがベストなんだろうか?
10代20代の頃に大好きだった音楽は今でも好きだけど、若い頃の感性のままでいいのかな、私の中の音楽はちゃんと大人になってる?
大好きだった歌がある、
今も大好きな歌がある、
あんな歌を作りたいと思い続けてきたけど、
今の私が作るなら、もっと私にしか作れない歌があるんじゃないのかな?
年齢と経験を重ねた私にしか歌えない歌があるんじゃないのかな?
そろそろ自分の音楽というものを、
少しずつ大人の音楽に塗り替えていくのもいいと思ったんです。
それは、今の場所から逃げるんじゃなくて、
もっと適した場所を探すということ。
もっと広い世界を見るということ。
音楽に年齢なんて関係ない!
だけど、
年齢にふさわしく、今の自分が一番輝いて見える、自分にもっとピッタリ合う音楽を探してみるのも悪くない、と思うのです。
もっと楽しく死ぬまで音楽を演り続けるために!
ウスイヒロミ(@makkie_777)
ありがとうございます!創作の力と糧に!