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#6 お笑い芸人【寺門真吾】

【第6回目ゲスト】
寺門真吾
吉本興業東京所属(2010年3月NSC東京卒)
TikTokでは女性教師と
お母さんのあるあるネタを発信。

フォロワー数は
現在、TikTok13万人、Instagram1万人。

▪️SNS


【H…Hiromi / T…寺門さん】 
2024.02.24

▪️H.自己紹介をお願いします!
T.吉本興業のピン芸人の寺門真吾と申します。
4月で芸歴15年目になります。
21歳の時に東京のNSCに入学して1年間通って、22歳から東京の吉本に所属しています。

▪️H.高校卒業して何かやってから
NECに入学したんですか?
T.高校が進学校で、大学行かずに本当は吉本行きたかったんですけど、そういう空気じゃなかったんです。とりあえず大学は行ったものの
中退して、東京の吉本の養成学校に行ったっていう流れですね。

▪️H.へー!もともとお笑い芸人にはなりたかったんですか?
T.そうです!中学2年生の時に、バーミヤンで父親と母親に言いました。俺は芸人になるって。
H.俺は芸人になるの決め手はなんだったんですか?
T.めちゃイケとかを見て育ってきたんですけど、
ナイナイの岡村さんに俺はなるって思っていたし、テレビが僕の夢の全てみたいなところがあって。2001年の時、僕は中学校1年生だったんですけど、その時に「はねるのトビラ」と「M1グランプリ」が始まったんですよ。それで中学生って今後の進路とか考えていく年齢になっていくじゃないですか。じゃあ、お笑いで活躍していくには吉本がいいか、養成学校があるならそこに行こうかって中2の時に思ったって感じですね。

▪️H.なるほど!もともとの性格も前に出るタイプの人だったんですか?学生時代の性格とかってどんな感じでしたか?
T.全然ですよ!わかりやすくいうと今も変わってないですけど、人見知りですね。
幼稚園児の時からそうでした。初めて幼稚園行く時って幼稚園バス乗るじゃないですか。初めてお母さんと離れ離れになるときですよ。わんわん泣いて母親の服の裾掴んで、やだーって。幼稚園の時もガッツリ友達って感じの子もいなかったし、ずっとそんな感じで生きてきました。

▪️H.そうだったんですね!人見知りの人が前に立つって結構ハードル高くないんですか?
T.人前で何かをやるってことと、誰かと交流することは僕の中で全然違うくて。大人数がダメで。大人数で交流するのも嫌いだし、ライブとかでネタやるじゃないですか、最後の方に芸人たちが集合して、わーわーするのが苦手ですね。ただ最初は経験値も低いので、俺だったらこうやって振る舞えるとか色々妄想しちゃうわけですよ。ただいざ土俵立ってみると、全然機能しないって気づきました。小さい頃から何も変わってないなは大人になって気づきましたね。

▪️H.なるほど。芸人になりたいことを親に伝えた時はすんなりいけたんですか?
T.賛成も反対もしないって感じでしたね。ふわふわしてましたね。寺門ご家族は僕に対してふわふわしてますね。
H.ふわふわってどんな状態なんですか(笑)
T.僕がもっと売れていれば、霜降り明星みたいな感じであれば、頑張れ!って感じだと思うんですけど、この状態であれば、ちゃんと就職して、結婚をして、子どもを産んで、一緒に過ごす時間を作ってほしいと親は思っていると思います。推測ですが。

▪️H.逆に続けられているのはなんでですか?
T.辞める勇気がないんだと思います。それに執念深いだと思います。お笑いストーカーです(笑)

▪️H.なるほど。TikTok のフォロワー数が伸びてたり、投稿の再生回数もよくまわっていると思うんですけど、そもそもなんでTikTok は始められたんですか?
T.たくさん理由はあるんですけど、やっぱり、コロナがきっかけでした。芸人ってライブで場数を重ねて、それぞれお笑い事務所があって、
ネタとかを競いあっているんですよ。全国な大会として、M1グランプリとかキングオブコントとかR1グランプリがあって。そういったところで成績を残していって、テレビのプロデューサーとかお偉いさんがこの芸人はこの番組に使えそうだなっていうのが流れだったんです。ピン芸人なのでR1グランプリで勝ったりとか、吉本のバトルライブで勝ったりとかするために場数を重ねて、頑張ってて、ようやく噛み合ってきます。

もともと漫才やってて、解散して、別のことをやって、5年越しにピン芸人に復活して始めたんですけど、ピン芸人ってネタ作りが難しくて。ただコロナのほんと手前あたりで、自転車で言えば、バランス崩してたけど感覚つかめてきて、乗れるようになってきた!ってところで、緊急事態宣言になってしまったんですよ。乗り方を忘れちゃうじゃんって感じでしたし、自転車乗っちゃいけませんって感じでライブ自体もなくなりました。
そこでしょうがなく、Instagramの方にコントを作って毎日投稿することを始めて、今に繋がっています。

▪️H.そうなんですね。
早めにSNSにシフトされたんですね!
T.早かった方だと思います。僕は俯瞰で物事を見がちで。お笑いってこういう流れできてるから、今からここに執着しても、オワコンであれば、食いっぱぐれちゃうなとか。キングコング西野さんの本とかも読んでたし。コロナみたいなことも起こるだろうし、色々やっておいた方がいいなは常にあったのですぐに行動はできたって感じですね。

▪️H.そうなんですね。寺門さんの投稿がバズったキッカケはなんだったんですか?
T.Instagramで色々コントをやっていく中で、たまたま僕が女性役をやったコントがあったんです。先輩の芸人さんにこのコントの設定をほめてもらったんですけど、女性役もよかったんだなと思って。春の時期に#卒業とがつけたらいいかなと思ってInstagramに投稿したんですよ。女性で卒業で春だと女性の先生かなと思って女性の先生ネタを投稿してみました。それに、ちょうどその時、TikTokの方でR1グランプリのキャンペーンみたいなのをやっていて、それでTikTokを始めました。

Instagramの方も女性教師の橘先生のキャラが片鱗を見せ始めて、ただTikTokは全然バズらなくて。ユーザーは違えど、ここまでリアクションに差があるとおかしいなと思ってTikTokの研究を始めました。2つ3つアカウントを作りながら4つ目のアカウントでバズりました。このアカウントがバズったのもYouTubeで勉強しながらやってたんですが、流行の言葉を使うとか、最初の2秒が勝負だとか、最後はちゃんと話を着地させるとか、シンプルなことでした。

▪️H.なるほど。投稿毎日されてると思うんですけど、ネタ作りはどうされているんですか?
T.うーー、やーー!!って思いながら
作っています(笑)毎日行き当たりばったりで作っているのでしんどいです(笑)理想で言えばアイデアだけストックしたいです。アイデアさえあれば撮影はがんばれるんですが、アイデアがでないんですよ。
だからVoicyとかでママさんとしてがんばりながら、教育に関して情報発信している人の音声とか、YouTubeで地方の学校教育に関する報道のチャンネルとかで現場、リアルを見たりとか、TikTokで皆さんのあるあるを見て、このパターンはよく見ると、こっちの角度からはあんまりないからやってみようと思ったりとか。高校生がそのまま日常を映している動画があったりするのでそれで雰囲気感じたりとか、女子高生メインの恋愛小説を読み始めてみたりとか。

▪️H.なるほど。橘先生と生きてる日常が違いすぎますし、情報収集をたくさんされているんですね!そもそも、橘先生のキャラができるまではどんな感じだったんですか?
T.キャラクターに論理的に行き着いたっていうよりかは、やっていく中で仕上がっていきました。面倒くさいキャラですね。設定はほぼ見た目は僕の母親です。練習してて母親そっくりだなって思いました。あと、シリーズ化させるのも必要と思ったので、このキャラクターをやり続けました。シリーズ化させるにあたって、キャラクター掘り下げなきゃなと思って、借りてきたのが僕の高校3年間の担任の先生なんです。それが本当に「橘先生」っていうんですよ。子供も3人いてママさんで。見た目は全然違うくて、お綺麗な女性で。僕の性格と真逆な性格っていうのもあるし、変に設定を固めすぎてしまうと設定と違うあるあるができなくなってしまうんですよ。なのでそこまで作り込んでないですね。もし橘先生以外のシリーズができていくのであれば、橘先生のキャラを固定して別の作品を作ってもいいかなと思っています。

▪️H.そうだったんですね。
寺門さんの中でこの人影響受けたなって人おられますか?それに成功してる芸人さんってどんな人だと思いますか?
T.ナインティナインの岡村さんですね。この人のポジションが羨ましいと思った存在ですね。
人付き合いが苦手なこともあって、
生き様とか言葉とかから、影響受けたことがなくて。成功している芸人さんは収入、知名度、人気の三角形のヒエラルキーのトップにいる人かなって思います。たた僕は交流がないからわからないんです(笑)交流があったら僕ここにいないです。

うまくいってる人はすでに繋がってて、僕はなかったので、showroomやTikTokを通して、1人でロジックで攻めて実績残してました。世の中不平等のこともありますが、ただ自分にできることを諦めずにやると自分のMAX点が出せます。
自分のMAX点が出せるように選択の基準を変えて成功できる環境を作りたいです。
そして、あとは、運です!笑

▪️H.人によって頑張り方は違いますもんね。
じゃあ寺門さんの今後の目標とかはあるんですか?
T.理想はあります。橘先生のキャラも
バカリズムさんの架空OL日記のように、
OLになりきって書いた日記なんですけど、
書籍化されたりドラマ化されたりしてるので、
違う形で発展させたいなと思います。

それと、R1グランプリで決勝にいきたいですね。いくと全然違いますね。

あとは、西野さんも仰ってたように自分の作品を届けるべき人に届けて作品になるってことで、自分ができるだけ数多く作品を作り、届けるべき人に届けることで、何か変わるかなって思っています。縦長動画も今後伸びてくるらしいので、
テレビだけのプラットフォームにこだわらず、
TikTokの発信もがんばります。

H.今後の活躍も楽しみにしています!
お時間ありがとうございました!

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