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広報のベイビーステップ《逆襲の広報PR術》

会社の体制変更で、またちょっとだけ広報に携わることになりそうです。前職ではプレスリリースを月1本配信するだけだったから、次はもう少し戦略的にやりたいな、という気持ちで、この本「逆襲の広報PR術」を手にとりました。

逆襲って誰に……? とちょっとこわかったけど、小さな会社でも大きな会社に負けないぞ! みたいな意気込みのような感じでちょっと安心。

読んでみてめちゃくちゃよかったので、まずはこれやってみよう! と思ったことを忘れないようにメモ。

(1)自社だけのメディアリストをつくる

たとえばあなたがIT系企業の広報担当者ならば、まずその分野を担当しているマスコミ関係者を探すところから、始めるべきなのです。

野沢直人『逆襲の広報PR術』すばる舎

広報の立ち上げ時って、みんな知識や経験がなく、まずはプレスリリースを出してみよう! となりがち。私もそうだったから、よくわかる。数値目標をどう立てたらいいかわからないから、行動目標を立てるんですよね。

ただ、時間をかけてプレスリリースをつくっても、反応がないことってザラにある。

だから、プレスリリースの配信よりも先に「自社だけのメディアリストをつくろう」と著者は言っていて、配信したいテーマの取材をしている方へ、プレスリリースちゃんと届けることが、本当のはじめの第一歩だと学びました。

(2)いま感のあるネタづくり

恒例行事や季節感に、自社の商品やサービスを絡めて「いま感を出す」。理屈としてわかっていても、実践するのは容易ではありません。(中略)
私のお勧めは、過去の同時期の恒例行事や季節感に関する報道を調べることです。

野沢直人『逆襲の広報PR術』すばる舎

母の日が近いからギフトのキャンペーンをしよう。新商品のリリース日を〇〇〇の日に合わせよう。ちょっと考えてみると、アイデアはたくさん出てくる。でも、マスコミにとって価値があるニュースなのかどうかがわからない。だから過去の掲載履歴を調べてマネすることで、掲載確率をあげるらしい。ふむふむ。

過去に紹介されたことがあるなら、ニュース性がないのでは? と思うかもしれませんが、マスコミの報道は連鎖するらしく、その心配は無用そうです!

(3)マスコミの繁忙期と閑散期

4月の次は、7月・8月が広報担当者にとってのチャンスの季節です。それはいわゆる「夏枯れ」によるもの。お盆を挟んだ8月は、マスコミの世界では夏枯れと言われ、一般的に報道すべきニュースが少なる時期だと言われています。

野沢直人『逆襲の広報PR術』すばる舎

「夏枯れ」になるのは、大企業や役所がお盆休みに入り、発信されるプレスリリースや記者会見の数が減ってしまうかららしい。広報初心者だと、なかなかこういう情報にはたどり着けないので、めちゃくちゃありがたい。

実は、前職でプレスリリースを出したときに月間13万PVを記録して喜んでいたのですが、メディアからは全く反応がなく……。あとから理由がわかったのですが、「ゴールデンウィーク進行」で、もう記者さんがお休みに入っていたようです。とほほ。

ネタづくりをするにあたり、マスコミのスケジュールを加味した年間スケジュール表をつくろうかな。

他にも、この本は、私にはオーバースペックなぐらい、いろいろなことが書かれていて、「実際に取材につながったときの対応方法」や「メディア別の攻略方法」も書かれていました。

個人的におもしろかったのが「広報担当者の育成方法」と「キャリアの積み重ね方」。昨年、転職活動のときに、広報は需要に対して供給量が足りていないな、と感じていたのですが、広報は「マスコミ関係者」のネクストキャリアにもおすすめかも?

気になる方はこちらから〜!

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