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立ち向かうだけでは進めないから。

私は子どもを産むまで私は、自分の力で生きていると思っていた。

例えば、『そんなんじゃ、推薦ダメになるぞ』と、高校の時に遊び惚けて出席日数が足りなかった時に担任が言ってくれたり、友達がこれいいよと売って来たちょっとお高めの補正下着を買おうとした時に、そんなんやったらどこでも売っとるでと言った祖母の言葉だったり。

そんな言葉を私はすっとばして生きていた。どちらの言葉も、実はとても大事なことで、担任の言葉はもちろんだし、お高い補正下着も結局全然役に立たず。私のためを思ってくれたそんな言葉たちは宙に浮いた。そんな経験も必要だから、したのだろうけどね。


だけど、今なら分かる。全部大事だった。

嫌な言葉、全部大事なことだったし、全部私の改善点だったよ。


きっとね、ずっと何かに立ち向かって生きてたんだと思う。

1人で生きてるような顔をして、1人で何でもできるような顔をして、迷惑かけてないでしょ、放っておいてよって。


立ち向かうだけじゃ、進めないから。

進めないから、ちょっとは弱み見せてよ。

そう、言ってくれた人たちがいる。


今でこそ、ありがと、あのさ、って愚痴を吐けるけど、昔は『うるさいな』って思ってた。

私はそんなに弱くないんだよ、放っておいてよって。


でもね、みんな弱いよね。弱くないんだよって言ってる人ほど、弱いよね。

触って欲しくない場所がたくさんあるんだよね。

弱いから、人がいるんだよね。弱さを見せて、支え合うために。


だから、弱いんだな~私って、って思うようにした。

立ち向かえない時もあるよねって、思うようにした。

そしたらさ、周りの人の弱さとか周りの人の悲しみとかが、よくよく分かった。そんなこと、あるよねって思えるようになったんだ。


きっとたくさんの人が、何かに立ち向かおうとしていると思う。

生きてるだけで、それだけで現実に立ち向かっているんだから。


だから、嫌なことを言うあの人も、もうやめなよってやる気を削ぐあの人も、心配しすぎてうっとうしいあの人も、、

みんなみんな、あなたの味方かもしれない。


立ち向かうだけでは進めないから。

進むためには、悲しみとか苦しみとか孤独とか、1人で生きられない!っていう寂しさとか、そういうものを抱きしめないといけない。

それをしないと、人は消えたくなるんだよ。


怖い時には怖いって言っていいし、寂しい時は寂しいって言っていい。

怖いよって言ったら、怖かったね、大丈夫だよって。

寂しいよって言ったら、寂しかったね、大丈夫だよって。

悲しいよって言ったら、悲しかったね、大丈夫だよって。

誰かが言ってくれるから、素直に言おうね。


立ち向かうだけじゃなくて、ゆっくりゆっくり、花を見て優しい気持ちになるような、そんな生き方って素敵だよね。






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