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えとことば

20
本
日々から生まれた詩と絵
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尾形祐美

#詩のようなもの

尾形祐美

尾形祐美

その　きいろ

その　きいろ



はじめて　育てた　ひまわりの

その　きいろ

みちみち　ふくらんだ　蕾から

こぼれだしてくる

その　きいろ

堂々と真っ直ぐなくせに

ああ　雲は遠いですね　なんて

空を見上げて溜息ついてる

その　きいろ

尾形祐美

尾形祐美

よるのどうぶつ

よるのどうぶつ

みんな　すやすやと　ねむりに　つきました。

よるの　どうぶつは　おきていましたけどね。

よるの　どうぶつは　どんな　おとがするでしょう。

この冬チェコで出版予定のえほん

「おとことばえほん　ねこのコスモス」より。

尾形祐美

尾形祐美

そこ　ここ　に　あるいろ

そこ　ここ　に　あるいろ

　

そこ　ここ　にある

いろんないろを　かさねて　まっくろに　ぬりつぶすこともできる

そこ　ここ　にある

いろんないろを　ならべて　はいいろに　つつむこともできる

はいいろの　きりのむこう

なにが　まっているかしらって

たのしみにすることも　できる

尾形祐美

尾形祐美

ひとつ

ひとつ



　　　　ひとつ

ひとつ　は　ひとつ　ひとつ　の　てん

ひとつ　から　はじまる

ひとつ　から　はじまった

ひとつ　は　ひとつ

ひとつ　みんな　ひとつ

　　　　　　　　・

ひとつ　ということを　おもいだして

ひとつ　から　はじまって

ひとつ　ずつ　すすんでいって

いつしか　ひとつ　ひとつ　が　ひとつ　に　なって

また　そこから　はじまっていく

だれもの　なかに　ある

はて

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