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800gで産まれた赤ちゃん

切迫早産からの退院時、当初は義実家近くで賃貸物件を借りるという案を義両親から提案されていました。

理由は「プライバシーの保護」。

 

産前産後であれ自分は歓迎されていないのだと安易に理解できました。


なのになぜ私はいま、義実家にいるのでしょうか?


義父は何度も「うちに来たら」と言ってくれていました。

そして「ご実家のお母さんも心配されているでしょう?」と。

義父は普段からとてもとてもいい人で

私のことも実の娘のように可愛がって下さり、

私もつい頼りにしてしまっていたのですが

今回ばかりは義父にも思うところがあったようです。


それは義父の弟さんの娘さんのこと。


なんと800gで産まれたのだそう。 

今はすくすく育って中学3年生。


義祖父のお葬式で一度お会いしたことがあるのですが、

私から見れば普通の中学生の女の子でした。


その時義母からは「小さく小さく生まれたのよ」と耳打ちされた記憶がありますが

なんで今そんなことを言うのだろう、と思ったことと、

2500g未満を「未熟児」と呼んでいた記憶があったので2000〜2500gくらいだったのかな?と漠然と思った記憶があります。


まさか800gとは思いもよらず。


私が退院2日前にした経腹エコーに映る胎児さんは900gでした。

義父がその話を義祖母にしたところ

「あの子は900gもなかったわ、800gだったわ。

それはそれは大変だったのよ」と言っていたそうで。


私から見れば本当に普通の女の子。

高校受験も決まり、春から高校生になるのだそう。

「あまりお勉強が得意ではない」ということを義母から聞かされていましたが、

人見知りもしなくてとても明るい子、

すーちゃんを可愛がってくれて「保育士さんになりたい」と言っていたのが印象的でした。


夢を持てない中学生がたくさんいることを私は知っているので、

お勉強が苦手でも、自分の将来に夢を持てるということは

親としてとても嬉しい事ではないのでしょうか。


産まれた後は手術や病院通いが必要だったのかもしれません。

何がどう「大変だった」のか私には分かりませんが

「今産んではいけない」

という私にのしかかるプレッシャーを

義父は理解してくれているようでした。


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