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珈琲の世界へ

前回から随分間が空いてしまいました。すみません。

木更津のカフェでアルバイトをしながら、宿の仕事をし、さらに珈琲屋さんでもアルバイトを始めました。その珈琲屋さんとはあるイベントのお手伝いをしたのがきっかけでした。その後、「そのままうちで働かない?」とお声掛けいただき、「はい、喜んで!」という感じで働かせてもらうことになりました。
その頃の私は、カフェや喫茶店、珈琲にかなり興味を持ち始めていた頃で、珈琲に夢中でした。師匠から淹れ方を教えてもらい、珈琲の本を読み漁り、カフェや喫茶店に行きまくり、という日々を過ごしていました。ちょうどブルーボトルが日本に来た頃、いわゆるサードウェーブコーヒーが流行り始めた頃ですね。
今はもうないけど、木更津にNOZY COFFEEができたときはすごく嬉しかった。東京に行かないと買えない珈琲豆が木更津で手に入るんだもん。お得に楽しめる珈琲の会員制もすごくよかった。でも今振り返ると、もっとちゃんと通っていればなぁ、ごめんなさいって思います。これは自分が店を始めたからこそ思うことなんだけど。

さて、木更津の珈琲屋さんの話に戻しましょう。ここでは喫茶室のホール、珈琲豆の販売スタッフとして働かせてもらいました。家族経営のこのお店では、娘のように、孫のように可愛がってもらいました。もちろん珈琲のことも沢山教えてもらいました。老舗でしたから、常連のお客様が多く、ここでは長く愛されるお店の在りかたみたいなものを自然に学んだように思います。マスター、奥さん、師匠、お嫁さん。この4人がそれぞれを補い合い、支え合いながらお店を続けていくその姿をそばで見られたのはとても幸せなことでした。皆さんと一緒に過ごした時間が、今の私を支えてくれています。

この木更津のお店では、接客のみでしたから、私がお客様に珈琲を淹れることはありませんでした。しかしこの頃は珈琲愛が止まらない私ですから、どうしても自分が淹れた珈琲をお客様に出したい…!と沸々と熱が上がっていました。ネルドリップにも興味があったので、珈琲を淹れさせてくれるネルドリップ珈琲店を探しました。そこで見つけたのが新宿の珈琲店。有難いことにアルバイト採用してもらい、ここでは珈琲をじゃんじゃん淹れさせてもらい、ネルドリップの技術を学びました。なかなかアルバイトでネルドリップをやらせてくれるお店ってないんです。だからここで経験させてもらったことは本当に大きかったです。ここで働かせてもらっていなかったら、きっと今、ネルドリップはやっていなかったと思います。

…と、書いていて思い出しました。その前に、横浜のカフェでも働きました。キッチン希望で入ったのだけど、半年くらいはホールをやらされ(笑)、もうキッチンは無理なのかなぁと思っていた頃にキッチンに入れてもらうことに。最後の方はホールの人が足りない時はホールに入ったり、我ながらかなり重宝がられていたと思います。(笑)にしても横浜とはこの頃からご縁があったのかもしれませんね。この横浜のカフェは本当に楽しかったです。同年代の仲間たちと働く喜びを味わいました。

新宿の珈琲店も、横浜のカフェも、私をよく雇ってくださったなぁと思うのです。袖ヶ浦から通うことが前提でしたからね。本当に有難いです。

振り返ってみたけど、色んなお店で同時進行的に働いていましたから、時系列が自分でもよくわからない…。ただ言えることは、働かせてもらったお店での経験が今の私を作っています。感謝しています。

そんな感じで今に至ります。もう少しでお店を閉めるわけですが、とにかく痛感しているのは、店を続けるってめちゃくちゃ大変だということ。甘くみてました。言い訳に聞こえるかもしれないけど、女性ひとりで店をやるって大変です。男の人みたいに体力もないしね。頑張りたくても頑張れない時もあるんです…。

ここでの経験を生かして、次のステップに進みたいと思っています。色々勉強になった、いや、なりすぎた3年間でした。
やっとスタート地点に立てた感じ。もう少し、横浜で踏ん張らせてください。

今回も最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

季節の喫茶 吉住 稲毛ひろ美


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