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円錐切除術は怖くないし、痛くない! ー手術・入院レポー

手術前に同じ手術(LEEP法)を受けた人のブログ読みたいなと思って探したんですが、なんだかあまり詳細に書かれたものがなくて。同じような思いをする人が減ればなと思い、記録しておきます。あくまでわたしの経験なので、参考にならないこともあるとご承知の上でお読みください。

円錐切除術を受ける方ご本人だけでなく、パートナーさん/ご家族さんにもぜひ読んでもらいたいです。

手術に至るまでのことはこちらに載せてます。(反響とサポートが多くてびっくりでした、本当にありがとうございました。)

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1日目(手術日)

ついに人生初のドキドキの手術日がやってきました。一泊予定だったので、入院手続きを済ませて病室へ。

処置用の服に着替えて、ベッドで待つこと数時間。点滴用の針が太く動くと痛くて、本を読むのもしんどくなり看護師さんが来るまでずっと寝てました。

14時からの手術予定で、30分くらい前に看護師さんが呼びにきてくれて、処置室へ移動。手術って横になってするものだと勝手に思っていたんだけど、円錐切除術は分娩台で座ってするようです。(少し違うけどイラストみたいなやつのことです)

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前日の夜から絶飲食していたのでお腹がペコペコ。脱水を起こさないよう分娩台に座りながら点滴入れてもらったんですが、そこでトラブル発生。

急に喉がすごく渇いて、頭がぐらぐらして座っていられなくなってしまいました。近くにいた看護師さんに助けを求めて、分娩台をできるだけ平らにしてもらいました。気がついたらお医者さんや看護師さんが5、6人いて。お医者さんがすっ飛んできてくれて「意識ある?よかった。」と笑いかけてくれたことはなんとなく覚えています。

わたしの手が異常に冷たくなっていたらしく、看護師さんがずーっと握ってくれていました。人の体温ってこんなにも落ち着くんだなってただただ実感。

かろうじて意識はあるものの、脂汗が止まらなくて気持ち悪くて。心電図のアラート音が何度も鳴っていたことはよく覚えています。(あれ、むちゃくちゃ心臓に悪い気がする)

看護師さんに一回意識なくなってたって言われたけど、全然覚えてないんです。

「このままでは手術できないですね」と言われ、30分くらい安静にしていたらだいぶ良くなってきました。お医者さんが2人と看護師さんが3人くらい来て手術開始。酸素マスクつけられて、分娩台で足が広げられていきます。

そして膣内に金属の器具入れられていきます。毎度のことながらこれがめちゃくちゃ痛い(ちなみに検査の時に細胞をこそぎ取るのもむっちゃ痛い)。「はい、お腹の力抜いてくださいね〜」って毎回言われるけども、どうやったらあれに慣れられるのかが分からないです。

そのあとは左腕から入ってきた静脈麻酔の影響ですぐに寝ちゃったので何も覚えていません。手術はおおよそ30分。術後に看護師さんに「終わりましたよ。移動できますか?」と声をかけられ寝ぼけ眼で分娩台からベッドに移動して、また昏睡。3時間くらい寝ていたかなと。

目が覚めても麻酔の影響でクラクラしていて、お手洗い行くだけで吐きそう。記憶なんて何もないけど、子宮の頸部が一部なくなったんだなと思うと、涙が出てきました。見えない喪失感があります。

18時ごろに出された病院食の晩ご飯にはほとんど手をつけられず、ずーっと横になっていました。20時くらいになってようやく少しだけ食べられましたが、完食はできず。お腹はめちゃくちゃ空いてるのに食べると言う行為が気持ち悪くて、ぐったり。

手術部分に止血用のガーゼが大量に入れられていたので、下腹部はずっと変な感じ。全然痛くはなかったです。それよりやっぱり腕に刺さってる点滴針が痛かったです。

寝て起きてを繰り返して深夜に少し歩けるように。デイルームまであったかいほうじ茶をもらいにヨタヨタ歩きました。

すれ違った看護師さんに「歩けるようになったんですね!よかったー。」と声かけてもらって一人一人の顔覚えてはるんやなあと嬉しくなりました(コンタクト外していたわたしは誰が誰だかさっぱりでしたが) 。そして知らない間にまた寝ていました。

2日目(退院日)

朝6時くらいに目が覚めて、7時前に体温と血圧を計りに看護師さんがきてくれました。

8時過ぎに朝ご飯。さすがにお腹空いてたのか15分くらいで完食。(パンと牛乳と温泉卵の組み合わせは謎だった)

9時前に処置室に自力で移動して、再び分娩台に。止血用ガーゼを出してもらうのが気持ち悪かったです。(見えてないけど、どんだけ入っててんってくらい出てくるのがわかりました。タンポンが延々と出てくるみたいなえげつない感覚。まあまあの恐怖。)ここでようやく太い点滴針も取ってもらえました。

麻酔してたから記憶にないし痛くもないんですが、切除範囲が広く手術中かなり出血してて、たくさん縫ってあることを教えられました。(多分これは人によると思うんですが、わたしは検査の時もかなり出血量多めでした。)

「ADL(日常生活動作)自立してるし、予定通り今日退院して問題ないですよ。」と言われたので、病室で看護師さん来るまで待機。

ちなみにお医者様からは日常生活は送ってもらって問題ないけど許可が出るまでおよそ1ヶ月、以下はダメと言われました。

・運動はしない(性行為含む)
・自転車は乗らない
・湯船に浸からない

そのあと入院費用(社保でおよそ4万)をお支払いして、次の予約をして11時前に退院。意外と早く退院できました。

途中まで付き添ってくれた看護師さんにLEEP法での手術って多いのかと聞くと、「うちの病院では月・水・金で対応していて、数はけっこう多いですね。20代〜30代の方増えていますよ。」と言われました。きっと言ってない(言えない)だけで苦しい思いをしている人はたくさんいるんだろうなと胸が痛くなりました。

徒歩圏内の病院だったので、ひとりで歩いて帰宅したんですが、フラフラもいいところ。退院後お迎え来てもらえる方はぜひお願いしたほうがいい&無理ならタクシー帰宅推奨です。(親のお迎え断るんじゃなかったと帰宅してからむちゃくちゃ後悔しました。退院時は甘えよう、教訓。)

緊急事態宣言発令中だったので、院内での面会も差し入れの受け取りもできない状況で余計に人を頼りづらかった感はありました。

あ、あとちなみに。個室だと差額2万と言われたので、一泊だし大部屋でいいやと思い4人部屋にしました。わたし以外はみんな臨月くらいの妊婦さんで、カーテン越しに聞こえてくる会話が嫌でも耳に入るので気持ち的に少ししんどかったです。ナーバスになりがちな方は個室の方がいいかもしれません。

手術前にわたしはちょっとトラブルがありましたが、手術自体は30分程度で終わるし、麻酔してるから痛みもないし、あんまり恐れることはないなと思います。

で、問題は退院後かなと。それはまた次回に。

今回言いたいことは、ただひとつ!
円錐切除の手術は怖くない!痛くない!以上!

普段の自分ならしないことに、サポートの費用は使いたいと思います。新しい選択肢があると、人生に大きな余白が生まれる気がします。