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オピオイド(麻薬)による呼吸数低下を認めたとき

オピオイドは強力な痛み止めですが、呼吸抑制に注意しましょう。具体的には夜に寝ているときの呼吸数をみます。(酸素化が悪化してからでは遅い)

私の職場では基本的に以下のように指示しています。

  1. 患者さんの呼吸が1分間に8回まで下がっても、すぐに声をかけたら反応があり、呼吸も戻る場合は見守りましょう。ただ、これはケースバイケースなので、注意して観察してください。

  2. 呼吸が1分間に8回でも反応が鈍い場合、または1分間に6回まで下がったら、オピオイドの量を半分にしてください。

当たり前ですが、あくまで私の職場の指示なので、全ての病棟やケースに当てはまるわけではないことにご注意ください。

上記の指示は、痛みが残っているなど、ぎりぎりまで減量したくない場合を想定しています。余裕がないので上記の条件に当てはまったら速やかに減量したほうがいいと思います。なので上記は1分間に8回・6回の組み合わせですが、10回・8回などでもいいかもしれません。

減量すべきときがわかっていれば、自信を持って増量できます。患者さんの安全と痛みの管理を最優先に、しっかり観察して頑張っていきましょう。