見出し画像

露出計をたくさん持っていても露出は難しい

カメラに内蔵の露出計は反射光式で、
単体露出計、見出し画像のものはわたし所有のモデルたちであるが、これらはすべて入射光式と呼ばれるもの。
単体露出計の中にも反射光式のものもあり、
アタッチメントなしで両方ができるモデルもある。
画像の露出計も反射光式にするためのアタッチメントが装着可能。

入射光式と反射光式の露出計の違いをご存じだろうか。

まず、入射光式は単体露出計が主に測る方式で、
被写体にあたる光の量を測る。

対して反射光式はその名の通りに被写体が反射する光の量を測る。

それぞれメリット、デメリットをあげると

入射光式

メリット:被写体にあたる光の量を測るので、適正露出を得られやすい。

デメリット:被写体のところで測光しなければならない。カメラに内蔵されていないので別途露出計が必要。

反射光式

メリット:カメラに内蔵されていることが多いので別途持つ必要がない。
カメラを構える位置で測光ができる(単体露出計の場合でも)

デメリット:被写体の反射率や他の背景などの光量や反射率によって露出がひきずられる。

という感じ。

ただし、入射光式のデメリット、「被写体のところで測光しなければならない。」は、カメラを持つ撮影者の近辺で同じ光線状態ならばそこで測っても同じという小技が使える。フラッシュは距離が違うと光量が変わるのでこの小技は使ってはいけない。

フラッシュメーターとかフラッシュの露出も測れるタイプ(見出し画像右のモデルなど)はフラッシュを入射光測定が可能。カメラのTTLオート系は反射光式の露出を測るメリット、デメリットは同じ。

最近、スマホで露出計アプリがあるが、あれはカメラを用いた反射光式と入射光式があるがその違いを理解する必要がある。

カメラ内蔵の反射光式露出計は、平均測光、
中央部重点平均測光、部分測光、スポット測光、
分割測光(多分割測光含む)とあり、
それぞれ使い方や、露出傾向が異なる。

特に最近主流の多分割測光は、カメラが異なると
露出傾向が変わることが多く、メーカーがデータを集めその露出演算を決めているため、正直何をどうしてこの結果になるのかわからない、ということもある。

露出計で得られる適正露出とは、18%グレーの反射率を基準にされている。

だいたいのシチュエーションで適正露出を得ることが可能だが、この「適正露出」というのが厄介でもある。

少し明るめが好きな人がいるかもしれない。

ややローキーな写真を作風としている人がいるかもしれない。

そうなると露出計の指す「適正露出」は、
その人の「適正露出」ではないことになるだろう。

また、カメラの露出オートでスピーディに撮影するスタイルの人、それが求められるプロフェッショナルには単体露出計を使用している暇がないはずだ。

単体露出計を持つと写真がうまくなるか?

適正露出を得ることは可能だ。

じっくり写真、露出と向き合うのには単体露出計を持つのが良いと思う。

ただ他人にお勧めはしない。

自分の写真のための露出を既に持っているならば、
「適正露出」にこだわる必要はないからだ。

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