【会計】資産の金額はどうやって決めるの?
以前に資産って何なのかについて取り上げました。
今回は、その資産の金額はどうやって決めるのか、資産をいくらで評価したら良いのかについて取り上げます。
その人が考える資産の価値で良い、ということであれば、同じ資産でも金額がまちまちになってしまいます。
例えばある人は1億円の価値がある建物だけど、ある人は1000万円だ、という場合、同じ建物でも金額が大幅に異なってしまいますが、それでは他企業との比較ができません。
では資産の金額をいくらで会計上は計上することになるのでしょうか。
それは原価です。
原価とは何でしょうか。
原価とは取得原価のことで、その資産を取得する際に支払った現金の金額のことです。
これによりその金額はその企業が主観的に決めたものではなく客観的に決まるものとなります。検証もできます。
ただこの場合、例えば建物を取得するのに交渉して値下げしてもらって購入した場合と、値下げなく購入した場合とで金額に差異がありますが、これは許容されています。おそらく相場というものはそんなに乖離がないだろうと考えられているのではないかと思います。大した違いではなければとやかく言わないというものです。
では格安で入手した場合はどうでしょう。
そうであっても、取得原価である格安の原価で計上することになるでしょう。
この場合は、会計上はこうなるのでしょうけれど、税務上はまた別の話です。
資産の低額譲渡の場合、税務上は否認されて時価評価されてしまう、ということに法律上なっています(今回は会計の話なので税務は割愛します。)。
取得時における評価額は上記のとおりです。
では期末の評価額はどうでしょう。
これも、取得時の評価額である取得原価をもとにして減価償却費を計上し、取得原価からこの減価償却費の累計額を控除した未償却原価を算出して求めます。
期末の評価額であっても取得原価をもとにして計算するので、結局はやはり取得原価が重要になってきます。
取得原価というのは重要な概念であることを理解いただければと思います。
今回はココまでとします。読んでいただきありがとうございました。
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