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であいもん16巻

浅野りん/ヤングエース(漫画)

少し前に最新の16巻を読みました。

京都の老舗和菓子屋・緑松りょくしょうのひとり息子・納野和いりのなごむは、父の入院をきっかけにミュージシャンの夢をあきらめ東京から帰郷する。
店を継ぐつもりで帰ったものの、そこにはすでに跡継ぎとして認められた少女・雪平一果ゆきひらいつかがいた。

というはじまりから、現在はもろもろの問題はおおよそ片づいて平和な日々が描かれています。
それでもダレることなく、人との出会い、縁というものの奇跡を感じることができ、あたたかい気持ちになる、そんな漫画です。
毎話、和菓子がきちんと話に組み込まれているのも見事。

浅野りんさんはわりと昔から読んでいて、最初に知ったきっかけは『ドラクエ4コマ』でした。
ネタも面白かったし、なによりあまり4コマらしくない「ふつう」の絵がすきでオリジナル作品も読むように。
その頃(25年以上前)から画風も作風も変わっていなくて、アニメ『であいもん』で久々に浅野作品に触れたときは「やっぱりいいなぁ」と思いました。とにかくこの方の作品が私には合うのだと思います。
笑って泣けるというか、泣きそうになると笑いに持っていくみたいな、シャイな感じがすきです。それでも泣いちゃうところもありますけど、そのバランスがしっくりくる。

16巻の中では『薄く濃く 今日咲きあえる』という話が特にすきです。
とある女性を捜す探偵が登場し、そこからその女性とひとりの女子高生との絆の物語に発展。〝桃山〟というお菓子の歴史にからめてふたりの再会が描かれます。
奇妙な雰囲気ではじまり、ギャグが続き、最後はちょっと泣きそうになって、でもやっぱり笑って終われる、そんなお話です。

アニメの再放送や第2期を、サザエさんぐらいの時間にやって、原作も末永く続くことを願っています。

現在こんな相関図になってまして
なごむとそうま先生が知り合いになって
ヒィーッ!て思ったり
なごむはダメだからたかつじ頑張れ!
などと思っています

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