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【プチワーク・解説】あなたの「秋」をプレゼンしてください

毎週水曜日に、LINE公式アカウントで
「価値を言葉にする」プチワークをやっています。

私がお題を出して、皆さんが
それに回答。

月曜日に、回答の中から
いくつかをピックアップして
解説記事を書いています。

先週のお題は、

——プチワーク ———⁣


暦の上では、もう秋。

まだまだ暑いですが、
気分だけでも秋を先取り。

「あなたがこの秋、したいこと」を

読んだ人が
「私もやりたい!」「面白そう!」
と思うような
書き方で

プレゼンしてください。


文字数は、200字程度でお願いします。
(多少多くても少なくてもOK)


あなたの秋は、どんな秋?

どうすれば、その魅力が伝わる?

ぜひ、書き出してみてください。


でした。
皆さんの答えを見ながら、
どうすれば見た人が「やりたい!」「面白そう!」と思える文章になるのか、解説していきます。



秋限定の季節のお菓子


まずは、 Kさんのこの秋したいこと。

……………………

秋といえば、食欲の秋!
名古屋っ子の私は、中津川名物「川上屋の栗きんとん」が推しです。
手のひらにちょこんと載せられるかわいいフォルム。
あぁ、緑茶と一緒のあの姿を思い出すだけで、口元がゆるみます。
口に入れた途端に、栗がふわっと香る季節のお菓子。
秋限定の発売なので、名古屋駅の特設ブースに登場したら買いに行って、夫婦でまったり楽しむ予定です。
この秋に、名古屋駅にお立ち寄りの際には、お土産にぜひどうぞ。

……………………

「口に入れた途端に、栗がふわっと香る」
「手のひらにちょこんと乗せられるフォルム」など、
イメージが広がるところがいいですね。

「秋限定」「名古屋の」と
いまだけ・ここだけ 感もそそられます。

欲を言えば、
🌟もう少しどんな味なのかの描写が欲しかった
(栗が香る とはどういう味なのか?)

🌟書き出しの1行が、よくあるパターンだったのが残念です。

1行目に、
・名古屋っ子の最推し、秋限定の〜〜な和菓子

みたいな引きのあるフレーズがあると、よりグッときそうです。


秋の朝空を切り取る 


続いて、Mさんの「この秋したいこと」

……………………
秋の朝空を切り取る

神社仏閣等の
観光名所の撮影
をしなくても、

フト視線を見上げたら、
そこには日々移り変わる
広大なキャンパスがある。

同じ景色は
二度あらわれない。
まさに一期一会の空模様。

そんなキャンパスを
スマホのカメラで
パチリと一枚。
毎日切り取ってみたい。

……………………

こちらは、まず1行目に
グッと心を掴まれますね。

なんだろう?と気になります。

・観光名所じゃなくていい
・特別なカメラじゃなくスマホでいい

と簡単に始められそうです。

欲を言えば、
「毎日、朝の空を写真に撮ると、どんないいことがあるのか?」
がわかれば、
やってみよう!という気持ちになりそうです。

今のプレゼンでも、

何となく面白そうとは感じるけれど、
「それをやると、自分にとってどういいか」がまだ見えない。

人は「自分にとってどういいか?」
「それで自分がどうなるか」を知りたいのです。

「なぜ、朝なのか?」も気になるところです。


秋の朝空を切り取る

秋の朝、空を切り取る

と、「、」を入れると、より意味が際立ちそう。


芋煮しなけりゃ、秋じゃない


お次は、Hさんの「秋にしたいこと」
……………………

東北地方南部では、秋になると「芋煮会」というものをやります。
芋煮会とは、河川敷で大きな鍋に「芋煮」をつくり、河原で遊びながらみんなで食べることです。

秋になると、地元のスーパーでは「芋煮会セット」がサービスコーナー近くに設置されます。
10人用、20人用の大鍋や、カット済み食材、薪や炭などがセットになっていて、河川敷に行けばすぐに芋煮会ができます。
大人も子どもも、川や河原で遊びながら、好きな飲み物とお喋りを楽しみながら、鍋を囲みます。

気心を知れた仲のことを「鍋をつつく仲」と言うことがあります。
仲間と「鍋をつつく」安心感や安堵感。
芋煮会は秋空のもとで行われる開放感もプラスされるのです。

秋になると、日曜日が晴れることを心待ちにする私がいます。


……………………

最後の1行がいいですね!グッときます。

芋煮のおいしさというよりも、気持ちにフォーカス。
コロナ禍で人と話す、人と集まることが
むずかしかった時期を超え、

「誰かと鍋をつつく」ことの価値が上がってきている
そんな時代の機運も感じます。

欲を言えば、
東北南部の地域ではない人が、
「芋煮いいな」と思ったら
どんな取り入れ方があるか
(旅行する? 材料を揃えてやってみる?)などの
話があってもいいなと思いました。

(字数を決めていたので難しいですが汗)


みなさんは、どの「秋」が、いいなと思いましたか?
ぜひ、コメントで教えてください。


さてさて、最後にご紹介したHさんが
LINEに気になるコメントをくださいました。


……………………
「プレゼンしてください」という課題は、自分の中でハードルが高くなり、なかなか取り組めませんでした。(略)

自分の商品やサービスの告知文と同じで、人に対して「お勧めする」ための文章だと、一気に筆が止まってしまいます。

「こんな風に書いたら、嫌われるかも」
「ごりごりに推されている」
「売りつけられている」
「セールス」と思われるのがこわいのだな、と思いました。

「自分が楽しいこと」「好きなこと」「やりたいこと」を、相手が「良さそうだな」「楽しそうだな」「やってみたいな」と思ってもらえるように表現する。
そのためには、自分が感じているその「魅力」が何か?をまず自分が分かって言語化して、相手がその「魅力」をイメージできるように文章にすることが必要なんだと感じました。

「セールス」と思われて嫌われることや
「自分が楽しいと思っていること」を話して「だから、なに?」「ちっとも面白くない」と思われて否定されるのが、
私はこわいのかもしれない。

……………………

Hさん、素直な気持ちを教えてくれて、ありがとうございます。

わかります。私もそのタイプです。

自分が好きなことや、いいと思うもの、を誰かに話して、
「それが何?」と思われるのが怖い。わかりますー。

でも、逆の立場になってみると、
「純粋に好きなものを良いと話している人の話」は面白いし、
本当に心から良いなと思っている人の熱量は、人を動かすものです。


自分の商品やサービスを紹介する時でも、
企業の商品サービスをPRする時でも、

売り込みではなく、「この人が言うなら」と思われる人になるには。

何を、どう書けば良いか。

まずは、
「誰かのおすすめを見たり聞いたりして、自分もやってみようと思った」経験と、

「売り込まれた」「ゴリ押しされて嫌だった」と感じた経験の

違いに注目する。

どんな時には嬉しくて、
どんな時には嫌だったのか。

6W2Hに整理して、具体的に書き出してみるのがおすすめです。

  1. What: 何を?(何を見たり聞いたりした?)

  2. Why: なぜ?(なぜ、それが良かった/嫌だったの?)

  3. Where: どこで?(どこでそれを見たり聞いたりした?)

  4. When: いつ?(いつ、どんなタイミングで?)

  5. Who: 誰が?(誰が語っていたの?)

  6. Which: どのようにして?(どのような方法や手段で知ったの?)

  7. How: どの程度、またはどれくらいの規模で?(回数や頻度は?)

  8. How much: どれくらいのコストで?(どれぐらいの値段のものだった?)

「セールスは嫌われる」という思い込みを外すためには、
この記事もご参考になれば。


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