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休耕地を耕さずに、ゆっくりと田んぼにかえす方法①


・はじめに

休耕地では、そこに棲む生き物や植物がみんなで環境を作っていて、自然なバランスを保っています。

でも、そこに人間が入っていって、突然田んぼにすると想像してみてください。

『栽培する場所』として考えたときは、アンバランスな状態なのではないでしょうか?


・たけしくんが休耕地を田んぼにする時にやっていること

大切なのは、『それをする理由』です。

理由が分かれば、その土地にとって、自分にとって、最適な方法を選択することができます。

必ずしも、ここで書いた通りのやり方でなくても良いと思います。

時間をかけてその土地を観察していくことで、土地にも、自分にも、負荷をかけることなく、最適なタイミングで田んぼを始めることができます。

農地を所有していても、なんらかの事情で田んぼを再開できない方にもおすすめの考え方です。

またすでに田んぼをしている方にも、現状を改善していくヒントになるでしょう。



・田んぼに適している土地とは?

うちの田んぼでは、後述する3つを満たしていくことで、以下のような稲作が可能になっています。

・無農薬、無肥料、無除草(=耕さず、生き物の力を借りて稲を育てる

・その土地が循環できる

・人間にとって負担が少ない


<田んぼに適した土地>

1. 土地が平らになっている
2.固い土になっている
3. イネにとっての肥料分がちょうどよく整っている

休耕地でも、そうでなくても、この3つが揃っていることはそうそうないでしょう。

それでは、どのようにして整えていくのでしょうか。

たけしくんが行っている方法を具体的に公開します。


・まず、休耕地を観察します


ポイント1. 田んぼの後ろに山があるか、ないか

山がある場合は、雨が降ったあとに水がしみて、いつまでたっても山際がぐずぐずしています。

そこを田んぼにした場合、水性雑草・湿性雑草(コナギとか、イボクサとか)がいっぱい出てきます。


ポイント2. 休耕地を遠くから見て、生えている雑草の種類(乾性、水性、湿生)を知る

たけしくんは『原色・雑草の診断』という本で調べていますが『雑草図鑑』というサイトもあるので、休耕地でスマホを持って、生えている雑草を観察すれば、分かりやすいとのこと↓


・地主さんに話を聞きましょう

例えば、牛糞が入っていたとしたら要注意です。肥料過多になって虫が寄ってきたり、収穫の時に稲が倒れます。

その場合は、肥料をたくさん使う作物で吸ってあげて、田んぼに戻さなければいい。堆肥にしても良いです。焼くとかなり凝縮された肥料分になります。これを緑のまま、すき込んでしまったら、意味がありません。ちなみに肥料がたくさん必要な作物は、麦やとうもろこし。あと、ひまわりは生長のスピードが早くて、春から秋まで随時植えられるので、その分、肥料を使ってくれます。


(つづく)



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