35歳女オタクの記事を見た後に舞台鑑賞の予定がある

なんかアラサーアラフォー女オタクの服装がダサいという話は3年に一度くらいの頻度で回って来る。オタクトリエンナーレか。いい加減にしろと思いつつも毎度のこと反響が大きく色々な人が言及している。ちなみに男性オタクバージョンは周りは結婚しているのに未だにオタク活動していてライフステージが変わらないという内容である。

 こういう記事が拡散される背景にあるのは「もしかして私のことなのでは?」という人々の焦りや心配であるし、「いるいるこういう人w」という嘲笑でもある。後者の性格が終わってるのはいいとして、前者にとってはいつか向き合わなくてはならない問題が目の前までやってきて無視できなくなってしまった状態でもある。
  私なんかはこの記事にもろに当てはまってしまうセンスない人なので、どうかこの記事を目の当たりにした人が反対意見を述べてくれますようにと静かにお祈りを捧げている。だって今更努力(自己投資)したくないから。
 タイムラインは「いるよねこういう人」派と「好きな服着るわ」派と「また回って来たな妖怪!」派と大多数の圧倒的無視派であった。無視が正しい。というのも人は気になったトピックがあった場合その情報を漁ってしまいネガティブな意見を見てしまうからである。

今回の記事の二次災害は舞台オタクへの服装の言及であった。

この記事を書くにあたってじゃあどんな人が指摘してるかと言えば刀ミュアンチの舞台俳優オタクや愚痴垢、壁打ち垢でう~んとなったし、元々の面白くない感情からのファンdisだったので相手にしなくていいと思ったのが本音で、私も性格が悪いのでじゃあ指摘する側はどんな服装してるんだと見に行ったら良し悪し関係なく「なぞっている」服装・化粧・表情・アングルだったので、そりゃ多数派の安心感がありますわなと納得した。舞台オタクが他の舞台オタクをdisったとしても所詮は同じ穴のオタク。救いもカーストもそこにはない。

問題は記事を気にした舞台オタクが舞台鑑賞を辞めてしまうことで、服装は好きの表現方法の一つであって、オタク系イベントは好きの表現が許された数少ない場所であるので、この表現が狭まるのは楽しくないと思った。いいじゃんグッズ身に付けたって。グッズが買われない方が損害だよ。ディズニー行って客がみんなスーツ姿だったら嫌じゃん。実際は老若男女問わずミッキー耳を着けてたりする。今のは極端な例で、舞台はテーマパークと違ってある程度のTPOが存在する。そのTPOの範囲内で推しへの愛を表現するんだからかわいいものでしょう。

そして世の中には肌の問題で化粧ができなかったり、髪の毛が染められなかったり、肌に合う素材を選んだ結果好きな服装を選べなかったり、爪の問題でネイルができない人もいる。舞台鑑賞に「正解」をつくると漏れる人が必ず出て来る。推しを見に来ている舞台で他人のファッションチェックなんて無粋なことをするものだと思う。(もし周りの服装が嫌で共感性羞恥を覚えるならばアラサーアラフォー向けのオタクファッション誌とかを作ればいいと思う。もし作るならガタイのいい女をモデルに雇ってもらえると嬉しい。需要はある。)

Twitterでも女オタクのファッションへのダメ出しが画像付きで上がることが多いが、女オタクが着てる服装を行き詰めると全てのブランドがオタク臭いということになり最終的には全裸が正解ということになった。これじゃTPOもクソもない

よくオタク集団は服の系統がバラバラなのでわかりやすいと言われるくらいには多様性が存在している。当然それだけ多種多様な人々が一堂に集まるので仕方がないことだし、むしろそれだけ多種多様な人を呼び込めるコンテンツというものはやっぱり凄いことで、そんな空間に居心地の悪さを作る方が野暮だと思う。

というのもこれから自分も2.5舞台初鑑賞のオタクなのである…終わる頃には恐らく舞台オタクへと進化しているはずであり対岸の火事としては笑っていられないのだ…

もし同じ舞台で鉢合わせる予定がある人には今のうちに謝罪したい
赦されよ……赦されよ……オタクのファッションを赦されよ……


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