いざとなれば1人になってもいい、という勇気
「いざとなったら、少しの間1人でもやっていけるという気持ちでいろ」
20歳で店長になったときにある方に言われた言葉。当時は「まじかぁ〜、店長って大変だなぁ〜」位にしか思わなかったけど、今になってこの言葉の意味がよくわかる。
ある時スタッフと関係を上手く築けなくて悩んでいた。相談できる先輩もいないし、他店のスタッフにも相談出来ない。お昼はいつも休憩室で1人で本を読んでいた。周りは、女の子同士の仲良しグループが何個かあって楽しそうにお喋りしているけど、その輪の中には馴染めずにいた。(この時は百貨店勤務で、ワンフロアの大きな休憩室だった)
昔から女子が群れるのはあまり好きではなかった。学生時代仲の良い子はいたけどいつも群れてるワケではなかったので、その状況に特別ストレスは感じなかった。ある時、ふと気がついた。
店長はみんな一人で行動している。
他店の店長さんたちも、みんな1人で本を読んだり携帯を眺めたりしていた。いつも女の子同士群れて行動している中に、店長さんは1人もいなかった。
経営者になっても同じことを言われた。「経営者というのは嫌われてなんぼ、孤独だ」と。
販売員時代のあの休憩室の光景は、10年以上たった今でもたまに思い出します。
この覚悟が持てているかどうかで自分の行動は大きく変わってくるように思う。口では何とでも言うけど、行動が伴っていない人がいる。ピンチになった途端、手のひらを返す人がいる。これはどうしようもないことかもしれない。ピンチをどう乗り切るかで、その人の本当の姿が見える。
自分の心の中には間違えなく影が残るようなことはしたくない。その影をずっと見て見ぬ振りをして、モヤモヤした気持ちを抱えて生きていくくらいなら、自分はそういう選択肢はとりたくないと思う。
色んな人がいて、それぞれの色んな立場がある。守るべきものが沢山あって、守るべきものの優先順位がある。人には器があってキャパがある。
自分の行動と意思で、未来の自分に恥じない選択を。
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