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今週のEC界隈よもやま話(2020.12.13)

今週気になったニュースをまとめています。特に気になったニュースには、一言考察をつけています。

【モールEC】ECと実店舗をつなぐ仕掛けが必須になる

「いつかこのお店で外食したい」と思わせる仕掛けで飲食店リアル店舗への誘導を促すEC「イエソト」をサントリー関連会社がオープン。飲食店のEC出店は費用対効果がよくないし、利益が出しにくいことがわかり苦戦しているお店の手助けとなるだろうか。

最近は、コロナ禍で空き店舗となった場所を狙い、期間限定で店頭販売をするEC事業者が増えていて、ネットよりも購入率が高いこともしばしばあると言われている。

<考察>ECとリアル店舗を繋ぐ仕掛けの必要性は、コロナ以前のD2Cブランドブームから言われてきた。コロナで生き残るお店と苦戦を強いられるお店に別れた。飲食店は飲食だけを提供するのではなく、集まれる場やふれあいの場と位置付けで空間を提供し、周辺の人達のコミュニティスペースとなっていくのが生き残る1つの方法だと考えている。

不景気は遠出を控えるようになるが、今回は世界中でパンデミックが起きているので、衣食住すべてがご近所消費に寄っていくはず。飲食店やリアル店舗はこの流れを掴んでいってほしい。 


【SNS】Instagram、動画にタグ付けが可能に

ついにInstagramの動画にタグ付け可能になった。今後ECの販売促進に繋がる機能がどんどん開始されるらしい。

<考察>多数のフォロワーを抱えるインスタグラマーが重要視される流れは終わりを迎えるだろう。コロナ以降SNSは企業にとって第2のHPとなってきている。プロモーションに資金をかけられる大手企業は人気インスタグラマーを起用していくかもしれないが、商品開発を一緒に行うなど、ただのPR以上に関わっていかないと元はとれない。ただでさえ、インスタグラマーを起用した販促はコンバージョンしにくいという声が目立つ。

フォロワー数はさほど関係ない。大きくなろうとしなくてもいいので、小さな小さな濃い村をInstagramの中につくり、その世界を大切に守っていく方が中小企業には合っていると思う。


【海外EC】スペイン書店がAmazonに立ち向かう

Amazonのような大手eコマースへの対抗を目的に作られた、700以上の書店が集まった「Todos Tus Libros」は本を売るオンラインプラットフォーム。

10月20日時点ではユーザー数が25,000人、今日では約40,000人、注文数は2,500件

記事によると、スペインは独立系書店が実店舗販売の最重要拠点なんだそう。独立系の小規模書店は、インターネット上で存在感を示せないのは日本も同じですね。本に関するプラットフォームやオンラインサービスは、出てきたと思ったらすぐに消えてしまうものがほとんど。

<考察>趣味嗜好性が強いものほど、ツボを外すと見向きもされない。私も本が大好きだけで毎月何冊も購入してるが、Amazonの便利さに頼りっぱなしでつい利用してしまうのは、リコメンド力の高さも1つの理由だと感じている。本に限らずリアル店舗では「偶然の出会い」があるが、ネットでは発生しにくい。ただ、Amazonのように膨大なビックデータがあると、的を得たリコメンドをしてくる。本関係のメディアやオンラインサービスは個人てきにも興味があるので、今後も追っていこう。


その他の気になったニュース

Facebookのデジタル通貨「Libra」ついにスタート。ついに動き出すのかな〜と思ったら、有名どころが次々とプロジェクトから離脱。


仕入れサイト「スパーデリバリー」と「BASE」がサービス連携。このリリースではBASE120万ショップと書かれているが、12/8時点で130万ショップを突破したそう。すごいなぁ。


BASEは300万円以下の小規模店舗さんが多いのかな?と思っていたら、こんな調査結果が出てました。カートシステムの変更は以外と大変なので、最初にどのカートシステムを導入するかは慎重に決めたいところ。売上規模が大きくなるにつれてカートシステムの変更はよく聞くが、移行の手間以上に、スタッフが新しいサービスに慣れるまでの作業的な手間の方が大変だったりする。


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