見出し画像

東京OLが初会の起業家米国人と婚約してニューヨークに遊びに来たら蒸発された話

こんにちは。よく「ハプニング」に巻き込まれる @hirokonishimura です。今回は先日ツイッターで書いた私のニューヨークで過ごした一冬目に起こったパプニングのお話をブログにまとめたいと思います。

画像1

背景

主人公はM子とします。

20代後半か30代前半の外資系で働いている東京OL。私の大学時代から、どこで知り合ったのか、ネットでつながってました。

一つ個性的だったのが、ずっと「アメリカ人と結婚したい」が夢だったみたいなところでしたが、英語もちゃんと勉強してて、まあ、海外に興味を持ってる子なんだな。と思ってました。

私がニューヨークに引っ越してきて半年した頃に

「クリスマスの週にニューヨークに婚約者に会いに行くから、会おう!」と言われ

「へー。やっと本当に夢(?)が叶うんだー。」と楽観的に感心していました。

その時点ではご飯するとかカフェでお茶するとか、そんな感じの予定で、私も普通に楽しみにしてました。

当日

そしてクリスマスの週、私が友達(ボストンから遊びに来ていた)とお昼を食べていたら慌てたテキストが来て

「大変なの!ホテルまで来て!」と。

聞くと昨日ニューヨークに到着して、婚約者と会えてホテルまで連れてきてもらったはいいけど「おやつ買いに行く」と出て行ったきり音信不通。

そして彼女は「お金持ちの起業家でミッドタウン・ウェストに高層ビルを持っている彼」に全部払ってもらう気で来ていて、所持金が昨晩のホテル分しか無く、ホテルに出ていけと言われていると。

その上、デビットカードが何故か使えず、お金が降ろせない。助けてくれ。

一緒にいた友達には

「危ないよ!ホテルに呼び出して拉致する気かも!」と言われて、

私も「あー。なんかありそうだね。ホテルが良さそうだったらロビーで会うことにするよ。ホテルがヤバそうだったら帰るわ。」

と友達と別れてホテルに向かいました。

私がホテルに着いたとき、彼女はもう荷物をまとめてロビーのパソコンと睨めっこしていました。

なんと、携帯のSIMとか買ってなくて、Google Voice使ってWiFiがあるところからしか連絡出来なかったそう。なのでホテルから出れない。

そして今は何故日本のデビットカードが使えないのかパソコンと睨めっこ。最終的に私が国外使用ブロックを見つけ、「電話しないと解除されないよ。」と助言。

そんなこともして来なかったのか。とちょっと呆れましたが、この呆れがどんどんエスカレートしていくことをこの時はまだ知りませんでした(笑)

ホテル代が払えないので新しいステイ出来るところを見つけないといけない!と言っていたので

「でもそんなに安く、クリスマスにホテルなんか空いてないよ。」と私。

でも帰りの飛行機はもう買ってあるし、それ以前にクリスマスだから飛行機の切符も高くて買い直せないしどうにかしないと。と。

使用がないので、AirBNB探したり(勿論クリスマスに手頃の価格では借りれない)、日系ニューヨーク掲示板で一時帰国するからアパートサブレっとします!って投稿を探して、最終的に一件発見。

画像2

ブルックリンに見にいくことに。

移動中に色々びっくりする事を告げられる。

① 彼は「起業家」で「大金持ち」でマンハッタンに高層ビルを丸々一つ所有しているらしい。そして結婚したら二人でペントハウスに住もうねと言っていたらしい
② でも今は「レノべ中で」両親の地下に住んでいる(おいw)
③ だから今回は実家じゃ無くてホテルに泊まることに
④ ホテルチェックインの際も「カード忘れた。後でお金あげるから今のところは君が払っておいて。」と言われて、持ってきた現金全部使って一晩分を払った
⑤ 半年ぐらい前日本にやって来て、初めて会って、プロポーズされた
⑥ 近く結婚してニューヨークで大金持ち奥様ライフがスタートする。。。。はずだった 
⑦ 超大金持ち彼氏✨に全部奢ってもらうつもりで来たのでクレカはなくしたら怖いから日本に置いてきた
⑧ 超大金持ち彼氏✨にニューヨーク中買い物に連れて行ってもらうつもりだったのであまり荷物も服も持ってきていない
⑨ デビットカードとかも使うつもりなかったから処理して来ていない 
⑩ なので日本から持って来た多少の現金以外使う気がなかったので、正直デビットカードが使えるようになったからと言ってそれほどその銀行にお金があるわけではない(デビットカードも先程の電話で海外では利用額が物凄く限られていると判明)

M子「どーしよー!」
私: (心の中で)アホなのか?本当にアホなのか?💢

それ以前に

「マンハッタンで高層ビルを一本丸々持ってるような資産家(普通に無理)が両親のタウンハウスの地下に住んでいるとか変だと思わないのか。それ以前にそんな奴がお前に求婚する事自体変だと思わないのか。」

と言う突っ込みはのは心にしまって置いて、まあ。とりあえずこの1週間どうするのか。

ブルックリンなんて私は以前に1、2回しか行ったことが無かったので正直怖くて、このエリアも駅から出たら本当に怖かった。

その頃には日も暮れかけていて、ちょーっとばかし治安が悪そうな雰囲気。(多分住んでいればなんてことないんだけど、明らかに部外者で土地勘0の私にしては怖かった。)

でもしょうがないし、こんな本気で「外人」の子を一人で行かせるわけにも行かなかったので、連れて行きました。

サブレットしたいと言うアパートにつくと、なんと。。。。。。。。会ったことはないけど別オフィス勤務の私の同僚でした。

えーーーーー。。。。リアルに繋がってしまった 😳 

アパートに入れてもらって事情を説明。

アパートの住人さんは勿論前払いして欲しいと。

M子「申し訳ないのですが事実上無理です。でも半分は払えるので、もう半分は後日必ず払います。もし良ければパスポートのコピーを撮ってください。そうしたら後からちゃんと私も探せます」とパスポートを提供。

同僚も可哀想と思ったのか「解りました。でも本当に家賃やばくなるので、お願いします。」と念を押してからパスポートのコピーを撮って、今出せるだけのキャッシュを受け取って鍵を渡してくれました。

ここで私に貸してくれないかと相談されたけど断った。M子を「判断力のない大人」としか思ってなくて「夜逃げするような人」とは思ってなかったけど、やっぱりお金のことは「親切」とは別なので断った。それ以前にここまでアテンドしてあげた事はお金にならないぐらいサービスだと思ったし。

私は「まあ、今のところこれで一段落。」と2時間ぐらいかけて自分のアパートに帰りました。

後日、M子からメッセージが入って「お姉さんに連絡したらすぐにチケットを手配してくれたので、明日帰ることになったの!色々ありがとう!」と。

「そうなんだ!良かった!」

一件落着! 。。。。。。と思ってたのだけど。。。

数ヶ月後

数ヶ月後、会社のハッピーアワーパーティがあったので参加。そこに先日のアパートを間貸してくれた同僚が。

「あの際はありがとうございました。ご迷惑おかけしました。」と挨拶。

すると衝撃的な事を伝えられた。

「あの人、実はあれからちゃんと約束の分払ってくれてないの。」

「え???あんなに払いますアピールしてたのに?!」

「そうなの。連絡したら『私は2晩しか泊まらなかったんだから、あんたが金返せ。』みたいな事言われて。びっくりしたわ。」

笑ってたけど、明らかに動揺していた。私も動揺。

飛行機の切符が取れて早く帰ったのは知っていたけど、まさか払うと言っていた分を払っていなかったとはびっくり。それ以上に「払った分も返せ」とか言うとか。

「私はそんな短い期間しか泊まれないんだったらそもそも貸しませんでした、って言ったんだけどね。。。」と彼女。

「ほんっとうに申し訳ありませんでした。」と一応謝っておいたけど、他に出来ることがないので、帰宅した後日本の彼女にメッセージした。

「今日この間アパート貸してくれた人に会ったんだけど、〇〇ちゃん、お金払ってないんだって?親切で困っていたところを助けてくれたから払えないかな?」

そしたら逆ギレの嵐。

びっくりするような言葉と罵倒のオンパレードで、同僚の悪口、彼女が私を差し向けたんだろう系の変な被害者妄想。

あのBitchだのWhoreだの、泊まってない分を払えとか常識をわきまえろだの。

びっくりしてそこから音信不通になりました。

そして、また数ヶ月後入ったメッセージ

「ヒロちゃん!ニューヨークに新しい彼に会いに行くんだけど、遊ぼうよ!」

既読スルー。

ホラー。

ホラーでしかない。



もし為になった!と思っていただければ、 https://ko-fi.com/hiro の方でコーヒー投げ銭していただけると嬉しいです!😊